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経営者必見!ニューホライズンキャピタル安東会長に聞く「PEファンドへ売却するということ」

日本随一のプライベート・エクイティ・ファンド (以下、PEファンド) として、前身のフェニックス・キャピタル当時から100社以上の投資実績を有する「ニューホライズンキャピタル株式会社」。
今回は、創立以来、すべてのファンドのキーマンをつとめてきた安東泰志会長に、「PEファンドとしての特徴」や「売り手企業にとってどのようなメリットが起こるのか」についてインタビューを行いました。M&Aクラウドにとって、初のPEファンド様の掲載となります。
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PEファンドにグループ入りする最大の特徴は「色がつかないこと」

ーー貴社の企業理念を教えてください。

我々は「価値あるものを、より価値あるものに」という企業理念のもと、主に3つの軸を持ってPEファンドの運営を行なっています。3つの軸とは、事業再生支援・成長支援・事業承継です。
元々、フェニックス・キャピタル株式会社という名前で2002年に設立し、当時金融危機の最中に苦しんでいた日本企業の事業再生をメインに手掛けていました。
その後、金融危機がある程度落ち着き、日本の不良債権処理も一段落してきた2006年、事業再生以外の領域である「IT等を含めた成長産業における企業の成長支援」、「大企業の事業カーブアウト」、「事業承継」等へ対象範囲を広げ、現在に至ります。
三菱自動車といった大規模企業から、たち吉のような伝統産業まで、実に100社以上に渡って再生や成長支援を手掛けてきた実績があります。
我々には、「社会的意義があるものでなければやらない」という思いが根底にあります。この思いに基づいて社会に価値を還元できること、社会的に意義のあることをやるというポリシーがあります。


ーー事業会社のM&Aと、PEファンドの投資における大きな違いは何ですか?

事業会社のM&AとPEファンドへのグループ入りとの最大の違いは「色がつかないこと」です。例えばM&Aにおける交渉では、デューデリジェンスにおいて売上や組織の機密情報を多く公開していくことになります。もし買い手企業が競合他社であった場合、自社の情報が競合である会社に渡ってしまうというリスクを避けることはできません。その点、PEファンドであれば、中立的な立場の相手として話を進めていくことが可能です。
これは、グループ入りした後にも同様のことが言えます。強い文化を持った企業の傘下に入ると、どうしてもカルチャーの違いによる対立が生じ、統合の妨げになることが多くなります。PEファンドであれば、良い意味で「濃いカルチャーが存在しない」ため、対象企業の文化や色をそのまま残して経営を持続していくことが可能です。

また、幅広い範囲における経営実績のプロファイルを蓄積していることもPEファンドの特徴としてあげられます。我々は自社で製造や販売などの事業をしているわけではないので、事業のプロではありません。しかし、これまで様々なフェーズにおける100社以上もの会社の経営を支援し実績を残してきた「経営のプロ」です。どのような経営課題がそこに存在し、どのような解決策がベストであるのかを探るためのノウハウを有しています。
弊社には、法務や会計、ビジネスなど、あらゆるバックグラウンドにおけるプロ知識とノウハウ、そして実績を持った社員がおり、あらゆる角度から企業の経営課題をあぶりだします。そのためのヒアリングから実行までの全てをハンズオンで行うことで、形式的でない支援を可能としています。
ハンズオンというのは例えば、日々現場や工場に出向き、現場の担当者と直接会話し、会議にも参加し、その場の意思決定に係るというものです。外部から経営や組織に対して声を上げるだけの係り方ではありません。


ーーPEファンドから出資を受けることで、信頼の向上というメリットもあるのでしょうか?

例えば事業再生の投資の場合の多くは、増資というスキームがとられます。我々のようなPEファンドが出資者となることで、市場からの信頼度が上がることは多いです。銀行から融資を受ける際に有利に働くこともあります。また、デットファイナンスと比較して、エクイティファイナンスのほうが機動力も高く、リスク吸収力も大きくなり、企業経営の柔軟性やスピードを高めることが可能です。豊富な知見とノウハウを有したPEファンドがハンズオンで経営に入りこみ、事業を立て直していくことで、取引先からの信頼も向上するでしょう。

現場からのインタビューを基に、経営に潜む暗黙知の有無を見抜く

ーー実際に投資をする際には、対象となる企業のどのような部分を見ているのでしょうか?

我々が着目しているのはずばり「現場と経営に暗黙知があるかどうか」です。
暗黙知とは、ノウハウや知見が、現場で口伝えで伝わっているということです。現場や工場で代々口頭で伝えられてきたノウハウや知見が、たとえ明文化されていなくても、現場に確かに存在しているということが重要です。なぜならばそれこそが、企業がここまで経営を続けてくることのできた資産であるからです。
我々はそれを現場からのインタビューを基に掘り起こし、明文化します。暗黙知がある企業には暗黙知を仕組み化して成長するという伸び代があるということであり、弊社と共にノウハウの整理をすることで成長する可能性を秘めているのだと考えています。

そのため我々は、デューデリジェンスにおいて、形式的ではないインタビューを重視しています。形式的な法務・財務デューデリジェンスだけでは、企業に起きている現実を見抜くことはできません。現場や工場の担当者から直接話を聞くことで、暗黙知があるかを経験的に感じ取っています。これは、PEファンドとしての「職人芸」と言えるかもしれません。


ーー出資先となる売り手企業には、具体的にどのような環境変化が起こるのでしょうか。

基本的に組織や人事体制に関しては変更せず、役員も既存の方に残ってもらう方針を取っています。現場のことを1番よく知っているのは常勤役員の方なので、残っていただき一緒に経営を担っていただきたいと考えています。
これは、部長以下の社員の方についても同じです。ファンドに見られがちな「我々が入るからには組織から体制まで全て変えてやる」という姿勢では、経営が上手くいくはずがありません。まずは現場に携わっている方々と会話を行い、現場を知ることからはじめています。少なくとも買収してから1年は、現場の人と話すことをメインとして課題を洗い出します。そうでないと、組織の内部で本当に何が起こっているのか、社員たちは本当は何を思っているのかを洗い出すことは不可能なのです。

ファンドと聞くと、敵対的ファンドやアクティビストをイメージされる方もいるかもしれません。しかしそのようなファンドと我々は、一線を画しています。敵対的ファンドは、外部から資本参加し、外部から組織編制や経営方針に声を入れるというやり方です。対して我々は、あくまでも「一緒にやること」を基本とし、資本投入と同時にハンズオンで経営を「支援」していくという姿勢を貫いています。

設立17年で積み重ねた実績とノウハウこそが強み

ーーPEファンドの中で、貴社ならではの強みは特徴を教えてください。

まずは、歴史が長いことです。設立17年目に入り、実際に投資を行い再生させた企業は110社を越しています。これだけの実績を持ち、そのノウハウを蓄積し続けているPEファンドは、他にはありません。
次に、煩雑かつ複雑な案件に対しても実績を出せる経験とノウハウがあることです。我々は、バイアウトやMBOといった通常のスキームだけでなく、一筋縄ではいかないような事業再生問題や、後継者不足に悩む事業継承課題にも積極的に取り組んでいます。経営不振に陥ってしまった企業の再生というと、一般的なファンドは距離を置きたがる傾向にありますが、我々は、そうした企業を再生するための経営の「勘所」や「本質」を押さえながら、着実に経営を立て直すことのできる実力があります。
そして、このような複雑な案件をこなせるだけの専門知識と経験を持つメンバーが社内に揃っていることです。弁護士や会計士などのすべての人材を内製化しており、あらゆる問題に対して、対象企業に費用を負担してもらうことなくスピーディーに対応することが可能です。


ーー弊社のサービスでは、売却を検討しているスタートアップの企業も多く閲覧しています。スタートアップにとって、PEファンドへ売却するということのメリットについて教えてください。

ベンチャー企業への出資において、我々は「何年間でいくら成長資金が必要なのか」を精査し、数年分の資金を一気に投入するというスキームを取っています。
ベンチャーキャピタル (VC) から資金調達を行う場合は、各ラウンドにおいて少額ずつ数回に分けて調達するというスキームが通常取られているかと思いますが、我々PEファンドから一気に出資を受けることで、そうした交渉やリードVCとの調整など、煩雑な業務を抑えることができるというメリットがあります。
我々はシード期ではなく、ある程度事業が出来ているラウンドにあるベンチャー企業を投資対象としています。「成長のための事業計画はあるものの、資金や人材が足りない」と考えている会社に対して、資金とともに人材ネットワークの提供やノウハウの提供を行うことができます。

また、VCとの大きな違いとして、1回あたりの投資額の大きさが挙げられます。我々は1社に対しての投資額が大きいので、1社の投資に対するコミットメントが非常に大きいのです。
ベンチャーへの出資では、10件中で1件から2件成功すれば良い方だと言われています。これに対して我々は10件中で9件の成功を求められています。この点はVCに比べた大きな違いです。


ーー安東会長、本日はありがとうございました。


(ライター: ライティング担当 森 琢麻)

M&A企業情報

業種を問わず、「事業継承」「成長産業」「事業再生」および「大企業傘下の事業」の4つを投資対象とする

ニューホライズン キャピタル株式会社

事業概要
成長支援、産業再編、事業再生のプロを多数擁する独立系PEファンド。2002年創業の前身フェニックス・キャピタル時代から通算約17年超の実績を背景に、NHCとして3本目、創業から9本目のファンドを運営
アピールポイント
・独立系ファンドとしては最大規模の累積運用資産総額2,600億円超
・全ファンドの創設時にキーマンをつとめてきた安東泰志をはじめとする同社のメンバーは、全体でおよそ100社になる日本随一の投資実績
会社の特徴
非上場 設立5年以上15年未満 買収実績3件以上 全国展開
募集している業種
IT 人材 飲食店 調剤薬局 金融 ...
募集している規模
〜1億円
1億円〜10億円
10億円〜
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