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株式会社イーグラントコーポレーション

株式会社イーグラントコーポレーション

株式会社subLimeのめざす 未来を見据えたM&A活用法

近年のM&A(企業の合併・買収)の印象とは様相が変わってきた。グループ合計400店舗を運営する㈱subLime。花光雅丸代表取締役が目指す未来とは、単なる規模拡大ではないようだ。昨年12月にグループ入りした、㈱イーグラント・コーポレーションの中村英二氏も交えて、話をお伺いした。 【この記事は株式会社柴田書店刊行の月刊食堂 2018年8月号に掲載されたものです。】
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儲かるからやるんじゃない、みんながワクワクできるかどうかが一つの判断基準

花光 = 僕らがしてきたM&Aは、ほとんどが株式譲渡で、事業承継か人材救済です。最初のM&Aは2011年、スイーツ専門店「レインボーハット」の㈱RHコーポレーションです。救済的な意味合いでした。2013年に「ひもの屋」ブランドの㈱八百八町を子会社化したときは事業承継です。〝居酒屋のカリスマ〟と呼ばれた石井誠二さんには後継者がいませんでした。直接お会いして、事業譲渡の話をしました。僕は当時31歳。石井さんが「つぼ八」を創業したのと同じ年齢だったようです。「君の可能性に賭ける」と言ってもらいました。「北の家族」「監獄レストラン ザ・ロックアップ」の㈱パートナーズダイニングはファンド物件です(2015年)。2017年9月に「沖縄料理 なんくるないさー」「まぐろ人」の㈱ティーケーエス、12月に中村英二代表の㈱イーグラント・コーポレーションがグループに入って、合計400店を運営しています。僕の戦略的な位置付けは、トップ交渉によるM&Aです。

「会社の身売り」のようなネガティブな印象は、今や過去のもの

中村 = 29歳の時、美容師として独立しました。それから会社の成長に行き詰まっていたところ、M&Aを思いつき、仲介業数社に相談をしました。その後、以前から注目していたsubLimeが候補に挙がり、間もなくして中村英樹副社長と会い、M&Aの話が進んでいったという経緯があります。お陰様で現在、外食事業のマネジメントはsubLimeが行い、従業員の雇用も維持してもらっています。私は美容事業に専念でき、100店舗を目指しているところです。

花光 = 副社長から報告を受けて、美容事業の展開に興味を持ちました。まだプレーヤーがそれほどいないし、ヒトに依存する商売なので属人性と参入障壁が高いなと。資格が必要だからです。うまく攻略すれば、伸びていく事業だと思いました。また弊社の戦略と親和性が高いということも大きな理由です。確かに挑戦ではありますが……。

中村 = M&A以前は、中小零細企業の域を越えていなかったので、グループに入ってダイナミックなことにチャレンジでき、仕事の幅も広がり、本当に良かったと思います。敗北感はありません。

花光 = 損益計算書(P/L)を確認してみると、100億円ぐらいの売上が見込めたので、一緒にやろうと。

まだ見ぬ宝・原石を探して

花光 = 中村代表の人間性にも惹かれましたが、同じくらい大事なのはビジネスモデルの可能性。どれだけ伸びしろがあるかという。相性は関係ない。相手の企業文化を認め、尊重することに主眼をおくだけ。だから中村代表には、subLimeの良いエッセンスを取り入れて、是非、100店舗を達成してもらいたい。その際、自分の世界観を見据えて挑戦することを忘れないでほしい。

中村 = 100店舗というスケールでどうしたいか、ということですか?

花光 = そう、その方が従業員のモチベーションは続く。まずは世界観。僕らが大切にしていることは2つ。ひとつは、自分たちの価値を高めて成長を促すガソリンを生み出すこと。それはM&Aが可能にしてくれる。二つめは、企業のオーガニックな成長。今後、注力していかなければいけないのは、新たな価値を生み出し、組織的な力を蓄えることです。そのためにはイーグラント・コーポレーションのような、まだ見ぬ宝や原石はどこにあるのかを探して、一番利回りの良いところを見極めなければならない。でも、そこに意味はあるのかを立ち止まって考える必要もある。意味のないことはやらない。それは僕らが企業理念として、「世界をワクワクさせる!」を掲げているから。みんながワクワクすることしかやらない、ということを一つの判断軸にしているんです。儲かるからやる、ではないのです。

subLimeは、みんなの夢の集合体

花光 = とはいえ、みんなの幸せに直結するので、今後も規模も追求します。業種問わず、ワクワクすることならさらにトライしていきます。従業員の生活も豊かにしたいし、お客様にも多様な価値を提供していきたい。将来的には教育無償化という大きな課題にも挑戦してみたい。みんなの夢の集合体が、僕らの会社でありたいんです。

【この記事は株式会社柴田書店刊行の月刊食堂 2018年8月号に掲載されたものです。】

プロフィール

花光 雅丸(はなみつ・まさまろ)
2004年青山学院大学経済学部卒。2006年6月に株式会社subLimeを設立。効率的な経営で拡大を続け2011年4月に株式会社RHコーポレーションを子会社化し、2013年2月に株式会社八百八町を子会社化する。2015年11月には直営海外1号店「SUBLIME-TOKYO」をマドリードにオープンさせ、本格的な海外進出を果たした。
中村 英二(なかむら・えいじ)
イーグラント・コーポレーションを2013年に設立。ヘア、アイラッシュ、ネイルの店舗を次々とオープンさせ、軌道に乗せる。2015年、16年と立て続けに、挑戦の意味合いも込め、イタリアンバル2店舗をオープン、レストラン事業に参入する。会社の成長を考えたなかで、M&Aの活用を思いつく。2017年12月、subLimeグループ入りを果たす。
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