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Sun Asterisk代表・小林泰平氏の功績


公開日:2021年11月30日  最終更新日:2022年11月22日

本記事では、株式会社Sun Asteriskの代表・小林泰平氏の歩みと功績、またSun  Asteriskの未来についても紹介します。

ベトナムをはじめ、海外拠点にエンジニアを1300名ほど抱え、日本拠点にも子会社を含めメンバーが約200名と、ITエンジニア不足が深刻化するIT業界において驚くべき在籍エンジニア数を誇るのがSun Asteriskです。

Sun Asteriskは、フランジア・ジャパンとして2012年に創業してオフショア開発を展開し、2019年には社名をSun Asterisk へと改称します。

そして、2020年には東京証券取引所マザーズに上場を果たしました。2020年度の年商は536億円ほどです。

現在、日本・ASEAN諸国を中心にIT人材育成を展開し、年間2000人ほどの生徒を育成する上場企業の代表取締役である小林泰平氏は、高校中退後にホームレス経験もあるという異色の経歴の持ち主です。

小林泰平氏の功績と歩みを見ていきましょう。

Sun Asterisk設立までの歩み/社長になるまでの歩み

Sun Asterisk代表の小林泰平氏は、中学受験で中学から大学まで一貫校の早稲田実業学校中・高等部に入学したものの、音楽にのめり込み、高校を中退します。小林氏は家を出て、友人宅を転々とする生活をスタートさせました。

しかし、小林氏はそんな生活に疑問を感じ、ホームレス生活をしながらバンド活動を続けます。

そんな生活を続けていた時に、イベントに参加したクラブのスタッフに声をかけられ、クラブでアルバイトを始めます。6年ほど勤務し、仕事を通してプロとして活躍する人たちを目の当たりにした小林氏は、自分との違いを感じ就職しようと一念発起します。

就職できるところを探すと、一社だけ「プログラミング未経験OK、筆記試験合格後に履歴書提出」という選考方法をとっている会社を見つけました。

筆記試験では5時間ほど数学のような問題を解き、採用された小林氏は、この会社でIT技術と出会ったのです。

その後、共同創業者が経営するソーシャルゲーム開発会社に出向した際に、サービス開発をできるチームをつくろうと誘われ、ベトナムに渡り、エンジニア育成に取り掛かります。

当時、ベトナムでは外国企業の基幹システム開発・運用を受託する企業は多くありましたが、小林氏が目指していたのは、クライアントが企画するサービスを開発し、アップデートしながら臨機応変に対応するエンジニア集団でした。

ベトナムでは世界中から依頼がくるものの、内容としては大手企業の基幹系システム運用保守がメインという状態でした。コスト削減手段として、ベトナムのオフショア開発を活用するというスタイルが主流で、ベトナム人エンジニアを育成するというところには至っていませんでした。

そこで、小林氏は新規事業やスタートアップ企業のサービス開発といった仕事だけを受け、運用保守は他の会社を紹介するような形で、サービス開発に特化した事業展開を進めます。

また、ベトナムの最高峰理系大学ハノイエ工科大学と産学協同プロジェクト推進委員会を設立し、日本語のできる高度IT人材育成を目指す活動をスタートさせました。

ベトナム人エンジニア育成に注力し、日本語が話せるベトナム人社員は100名以上となっています。

2017年12月、フランジアから株式上場を見据えSun Asteriskへと社名変更したことを機に、次は日本のITエンジニア不足やデジタル化の遅延を解決すべきだと考えシンガポールにあった本社機能を日本に移し、日本で株式上場するべく動き始めました。

このタイミングで、グループ会社のなかで最大規模に成長したベトナム法人を牽引してきた小林氏が、Sun Asterisk代表取締役として就任することになったのです。

参考:「金髪、革ジャン」異端のIT企業家が描く野望|東洋経済オンライン

参考:ホームレスから上場企業トップ 早実中退の異色経営者|NIKKEI STYLE

出典:会社情報|株式会社Sun Asterisk

Sun Asterisk設立後の功績

2020年に入り、新型コロナウイルス感染症の影響で、Sun Asteriskを取り巻く状況は大きく変わりました。

ベトナムに渡航できない状況が続くなかで、小林氏は「世界一のIT企業になろう」と目を輝かせるベトナムの社風と、日本オフィスの温度差に悩むこともあったそうです。

しかし、ベトナムのメンバーの情熱に触発されるように、日本にも高い本気度を持って入社するメンバーが増えてきます。

2019年末に60人ほどだった社員数も、2020年9月には130人になり、元CTOやコンサルタント出身者など、多彩な人材の中途入社が増えているそうです。

見出し:Sun*、AOTS寄附講座事業に採択|株式会社Sun Asterisk

小林泰平氏とSun Asteriskの現在・未来

Sun Asteriskでは現在、DXソリューションと人材育成ソリューションを展開しています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションは、上流から実装までワンストップで対応し、保守まで手掛けるというのが大きな特色です。今後はSDGs目標達成のために、新興国への教育支援やIT関連産業基盤づくりを進めるといいます。

人材育成ソリューションでは、プロフェッショナルなICT人材育成を実施してきました。

現在、Sun Asteriskの人材育成ソリューションは、先述のベトナムにあるハノイエ工科大学とは別に新たな2校と提携し、さらにはインドネシア、マレーシアの大学でも同取り組みをスタートさせるとのことです。現在、学生の数は1,500人ほどとなっています。

もともと、JICA(独立行政法人国際協力機構)がODAで始めたプロジェクトでしたが、Sun Asteriskが引き継ぎました。

本気で課題解決に挑む人と、社会にポジティブなアップデートを仕掛け続けることを目指すSun Asteriskは、「アジアの若い才能が未来を創る」という思いを胸に、活動を続けているのです。

出典:あらゆる産業のDX推進|株式会社Sun Asterisk

参考:「おまけ技術者」からCEO 創業者が見初めた人間力|NIKKEI STYLE

小林泰平氏のプロフィール

小林泰平氏のプロフィールは以下の通りです。

  • 生年月日:1983年11月17日
  • 最終学歴:早稲田実業高校中退
  • 経歴:早稲田実業高校中退後、ホームレス生活をしながらバンドマンとして活動し、その後クラブに勤務。その後、ITエンジニアとなり、2012年フランジア立ち上げのためベトナムに移住し、COOを務める。2017年12月にフランジアからSun Asteriskへと社名変更が行われ、同社代表に就任。

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