日本みらいキャピタル、経営支援してきた高砂製作所の株式をNECに譲渡
公開日:2017年10月11日 最終更新日:2017年10月11日
日本みらいキャピタルの運営するファンドが保有していた高砂製作所の株式51%を平成29年6月16日付けで日本電気株式会社(以下、NEC)に譲渡したと発表した。売却価格は非開示。日本みらいキャピタルは2014年にNECから高砂製作所の株式51%を取得しており、NECが再度日本みらいキャピタルから買い戻す形となった。
株式譲渡の理由
2014年に日本みらいキャピタルが高砂製作所へ資本参加し、従業員が自律的にPDCAサイクルを回す仕組みを構築しながら企業風土の変革、中長期的な観点から事業基盤の強化を進めてきた。
そして3年にわたる経営支援により、高砂製作所が中長期的に発展できる経営基盤は確立されたことから、株式を譲渡する決断に至った。
NECの直近の動き
2017年4月に、NECトーキン株式の全株式売却営業外の利益として148億円、キャッシュフローとして約400億円の収入を計上。2017年6月にルネサス エレクトロニクス株式の一部売却、営業外の利益として43億円、キャッシュフローとして約100億円の収入を計上するなど、事業ポートフォリオの入れ替えをしている。
M&Aサマリー
2017.6.16 | 買い手企業 | 売り手企業 |
社名 | 日本電気株式会社 | 株式会社高砂製作所 |
属性 | 東証一部 | 未上場 |
業種事業内容 | パブリック事業、エンタープライズ事業、テレコムキャリア事業、システムプラットフォーム事業 | 電源機器、情報通信機器、制御システム機器、スタジオ機器などの研究開発・製造・販売 |
設立年 | 1899年 | 1950年 |
本社所在地 | 東京都 | 神奈川 |
社員数 | 107,729名(連結、2017年3月末現在) | 209名 |
資本金 | 3,971億9,900万円 | 1億2,000万円 |
直近の売上高 | 2兆6,650億3,500万円 | 不明 |
直近の営業利益 | 418億3,800万円 | 不明 |
純資産 | 1兆160億6,600万円 | 不明 |
負債 | 1兆6,679億3,000万円 | 不明 |
代表的な免許・知財 | カメラシステム、高感度カメラ、撮影制御方法、撮影制御プログラムおよびプログラム記録媒体 | 電流電圧変換回路 |
ディールデータ | ||
売却額 | 不明 | |
※1.実質売却額 | 不明 | |
譲渡スキーム | 株式譲渡 | |
※2.想定回収期間 | 不明 | |
M&A理由 | スマートエネルギー事業領域でのシナジー創出による事業拡大 | スマートエネルギー事業領域でのシナジー創出による事業拡大 |
※1.実質売却額=売却額+負債 本来は、左記に現預金を引くのが通例だが、現預金データがないため考慮していない。
※2.想定回収期間=(実質売却額-純資産)÷営業利益
株式会社高砂製作所の概要
会社名: 株式会社高砂製作所
代表取締役社長: 上杉 則彦
本社所在地:神奈川県川崎市高津区溝口1-24-16
資本金:1億2,000万円
株主構成:NMC2007投資事業有限責任組合、NEC、その他株主