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【2021年版】○○大出身社長は上場できない!?マザーズ上場社長の学歴ランキング


公開日:2021年5月25日  最終更新日:2021年10月21日

日本大学、通称日大と言えば在籍学生数が7万人(※1)を超える言わずと知れた超大規模校であり、社会に出ればその出身者の多さに驚くはずだ。そんな日大出身者は母数が大きいこともあり社長になっている者も当然ながら多い。

しかしながら、マザーズに上場している日大出身の社長は少ないという意外な結果が出た。ではなぜ日大出身の社長はマザーズ上場という土俵に少ないのだろうか。上場できないのか? はたまたしないのか? 

今回はM&Aクラウドが調査・公開している【2021年最新版】マザーズ上場社長の学歴・経歴ランキングを見ながらその謎を解明していきたい。

※このランキングは2016~2020年に東京証券取引所マザーズ市場に上場した全企業300社の社長319名を集計対象とし、社長の出身大学および経歴企業を元に作成しています。

僅差で1位に輝いたのは早稲田大学

まずは実際に【2021年最新版】マザーズ上場社長の学歴・経歴ランキングを見ていこう。

【2021年最新版】マザーズ上場社長の学歴・経歴ランキング-M&ACloud

1位に輝いたのは日大ではなく早稲田大学だ。メルカリの山田進太郎氏やジモティーの加藤貴博氏がその名を連ねる。私学の最高峰の一方である早稲田大学が東京大学や京都大学を抑えた形だ。

慶應義塾大学は1人差、早慶で約15%という結果に

2位は慶應義塾大学。慶應と言えば圧倒的な社会的強さを誇る同窓会「三田会」を有する大学だ。

その人脈の太さは当然ながらビジネスにおいても武器となり得るわけで、その武器がマザーズ上場へ何か関係があるとは言い切れないが、湘南藤沢キャンパス(通称:慶應SFC)にある総合政策学部と環境情報学部はクックパッドの佐野陽光氏やコロプラの千葉功太郎氏などを生み出した。「ベンチャーの名産地」と言っても過言ではないだろう。

結果的に早慶戦となったこのランキングだが、輩出数を見ればその差はたったの1人である。これは正直誤差と言っていいだろう。

気になるのはむしろ3位の東京大学や4位以降の大学と早慶との人数差で、早慶の人数を合わせれば全体の15%。つまりマザースの上場社長の15%が早慶出身ということになるのだ。この数字を多いと捉えるかは人それぞれだが、数ある大学のうち2校が15%を占めていると考えればそのいびつさが目立つはずだ。

4位までを東京の大学が占める意味は

ランキングを見ればダークホースとなる海外大学が5位に入っていることに目がいくが、周りを見れば4位までを東京の大学が占め、その下を見ても東京の大学が多くランクインしている。

これは「東京は日本のビジネス中心地だから」という一言に尽きるだろう。やはり、人を起業へとかき立てるのには環境が重要だ。起業家は起業家に影響される。特にベンチャー起業は東京に集中し、東京の学生は若くしてベンチャーと触れ合い就活時にはベンチャーを意識させられる。つまりベンチャー起業家人材が育ちやすい環境というわけだ。

例えるならばスタンフォード大学があるシリコンバレーにベンチャー企業が集まるように、東京の大学にベンチャー企業が集まり、ベンチャー企業に東京のベンチャー志向の学生が集まるとも言える。

最終学歴は大卒が7割

本題の日大へ入る前に、もう一つ注目しておきたいのが最終学歴だ。

【2021年最新版】マザーズ上場社長の学歴・経歴ランキング-M&ACloud

大卒が7割という結果は、一般的な最終学歴の割合と比べれば当然だが高い数字だ。ただ、マザーズ上場社長の最終学歴となると割合としては少し低いような気がしないでもない。

学生起業による大学中退の影響も大きい

高卒・大学中退の割合はおよそ13%だ。割合として高いか低いかは別として、13%の中には学生起業の存在が少なからずあるだろうということはおよそ推測がつく。

例えばスタートトゥデイ(現 ZOZO)の前澤友作氏は高校でバンド活動をしていたことをきっかけにCDの通販ビジネスを始め、大学へ進学せずにZOZOの前身となるスタートトゥデイを設立した高卒の社長だ。また、オン・ザ・エッヂ(旧ライブドア)の堀江貴文氏も大学時代にオン・ザ・エッヂを設立し、大学を中退している。

高学歴は大企業で経験を積む

高学歴な社長ほど創業社長の割合が低い傾向にある。

表を見れば分かるが、高卒・大学中退社長の中で創業社長である割合が84%なのに対して大学院は73%、難関大学は68%である。この数字からも学生起業で高卒・大学中退となる社長が多いことが分かるだろう。また、中堅大学が88%であることにも注目したい。

この表の通り、マザーズ上場社長の王道コースは大学卒業後に大手企業への就職である。特に高学歴な社長でさえいきなり起業する割合は3%であり、やはり多くのマザーズ上場社長は大手企業で経験を積んだ後に起業をしていることが分かる。

難関校出身は官僚や研究員へ

高学歴者の中でも難関校である東大の就職先で1位となるのが「東大」。つまり研究員などで大学に残る人が多い。そして霞ヶ関へ行き官僚となる学生も多い。これらの特性も高学歴であるほど創業社長となる割合が低くなる理由の一つだろう。

超大規模校の日本大学はなぜ15位なのか

では、超大規模校の日大はなぜマザーズ上場社長の学歴ランキングで15位なのか。

学生数は7万人以上いる。社会でも石を投げれば日大出身者に当たる。だが、マザーズ上場社長に向けて石を投げてもそれは日大出身者ではないのだ。

もちろん人に石を投げてはいけないし、それがマザーズ上場社長ならばすぐさまネットニュースになってしまうわけだが、きっと世の中の日大出身者はそんなことよりもこの15位という結果に納得をしていないはずだ。

学部が多く就職先もバラけやすい

日大の学部数は16。学科数は87。もちろん、どの学部学科だから起業をしないというわけではないが、歯学部や薬学部など専門性の高い分野まで幅広く学部学科がバラけているためベンチャー志向を育てるような環境に学生が行きづらい。

少数精鋭の一橋大学

打って変わり、マザーズ上場社長の学歴ランキング4位の一橋大学は在籍学生数6,000人ちょっと。日大と比べたらその数は10%にも満たないが、それでも4位に食い込んでいるわけで、これは少数精鋭と言っていいだろう。

学部も4つしかなく、「商学部」「経済学部」「法学部」「社会学部」と文系学部のみでビジネス寄りなこともランキング上位に食い込む理由の一つだろう。

 

中小企業に多い日本大学出身社長

実は、未上場も含めた企業でのランキングは日大出身の社長の人数が1位となっている。つまり、世の中の社長は日大出身者が一番多いが、マザーズ上場となると途端に15位になってしまうということだ。

この結果には上記のように「学部学科が多い」というマンモス校らしい理由もあれば、日大出身社長は「同族承継」の割合が高いという理由もある。同族承継と言うとベンチャーらしさはない。

ベンチャーや上場といったステージとは別のところで、中小企業として日本を支えているのが日本最大の大学「日本大学」なのだ。


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