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【急成長を目指す企業必見】スタートアップ200社の傾向から探る、CTO採用のポイント


公開日:2021年11月8日  最終更新日:2021年11月8日

CTO(最高技術責任者)はスタートアップにおけるプロダクト駆動に重要なポジションです。しかしながら、その 専門性や希少性からCTOの採用は難しいのが現状です。

今回の記事は、スタートアップの経営者がCTOの採用における情報収集の一助となれば幸いです。

VCから近年資金調達を受けた未上場のスタートアップ企業で、コーポレートサイトでCTO情報を公開している200社を無作為に集計しています。

CTOとは?採用方法も!

CTOとは「Chief Technology Officer」または「Chief Technical Officer」の略称で、「最高技術責任者」と訳されます。CTOの役割は、 技術やテクノロジーにまつわる全ての意思決定の責任者として、企業を技術の側面から支えることです。

スタートアップ企業のCTOは、施策の打ち出しから実行までの全てに現場と近い距離で関わっていくところが特徴です。

コロナ禍を経て業種分野問わずDX推進の必要性が増し、あらゆる企業においてデジタル技術の洗練が課題になっています。しかし、組織内で技術全般を統括できるCTOは圧倒的に不足しているのが現状です。

CTOの採用には、 創業者や立ち上げメンバーの人脈を使って探したり、マッチングサービスやヘッドハントを使って探す方法が一般的にとられています。

CTOの学歴は?有名大学出身が多数!

現在活躍されているCTOの出身大学に特徴があるのか調査しました。 国内外問わず有名大学/大学院の出身が多く、CTOならではの特徴となりました。

2021年6月時点でスタートアップのCTOとして活躍されている200名を対象に、公開されている出身大学を基に調査した結果は以下のようになります。

大学・大学院名

該当者数

うち同大学院卒

CTO例(企業名)

東京大学

36名

23名

八木 達也Chompy)、柄澤 史也 氏(ミツモア

慶應義塾大学

13名

5名

中村 文哉 氏(ookami)、海老原 智 氏(カケハシ

海外大学

12名

古谷 宣雄(TORANOTEC)、波村 大悟(フライウィール

早稲田大学

10名

2名

芹澤 雅人 氏(SmartHR)、中村 智浩 氏(スタートバーン

東京工業大学

9名

4名

荒井 和平 氏(M&Aクラウド)、平村 健勝 氏(RevComm

 

東京大学が最も多く、 特に東京大学の院卒が多くCTOとして活躍していることが分かりました。

CxOとされる様々な役職の中でも、大学院卒の割合がこのように高くなるのは専門性が必要となるCTOの特色といえます。

上場企業の社長の出身大学に着目した『マザーズ上場社長の学歴・経歴ランキング』では、1位が早稲田大学、2位が慶應大学、3位が東京大学の順番になっており、上記CTOの出身大学では特徴は色濃く出ていることが見受けられます。

また3位にあるように、 海外大学出身のCTOが多いことも特徴です。ニューヨーク大学やマサチューセッツ工科大学などアメリカの有名大学が中心となりました。国内外問わず、技術者としての高いスキルを求めた結果と言えるでしょう。

CTOの職歴は?CTO輩出企業はここ!

現在活躍されているCTOの職歴に特徴があるのか調査しました。 IT系のメガベンチャーがよくCTOを輩出し、全体として転職の回数が多いところが特徴になりました。

2021年6月時点でスタートアップのCTOとして活躍されている200名を対象に、公開されている出身企業を基に調査した結果は以下のようになります。

企業名

出身者数

ファースト

キャリア率

出身CTO例(現所属企業)

ヤフー

8

62.5%  吉野哲仁WAmazing)、柄澤史也(ミツモア

DeNA

7

85.7%

島田 孝文 氏(ベースフード)、深谷 哲史 氏(X Asia

グリー

6

33.3%

海老原 智 氏 (カケハシ)、月澤 拓哉 氏(助太刀

楽天

6

60.0%

ラクマ 氏 (アスエネ)、角井 勇哉 氏(ウェルモ

サイバーエージェント

4

50.0%

田中 貴 氏(サグリ)、勝俣 浩樹 氏(ABCash Technologies

リクルート

4

25.0%

高野 隆之 氏(キャリアエッセンス)、森田 秀幸 氏 (ストリートアカデミー

メルカリ

4

0.0%

八木 達也 氏(シン)、是澤 太志 氏(サイカ

ヤフーが最多、次にDeNA、グリー、楽天とメガベンチャーが続く結果となりました。IT系メガベンチャーでエンジニアとしてのスキルを習得し、CTOとして活躍していく人材が多いです。

この中でも ヤフーとDeNAはCTOの新卒として選ばれる企業として人気です。将来的にCTOとなる人材は新卒の段階から、エンジニアとして学びや成長の機会を探してこのようなメガベンチャーに就職されていることが分かります。

学部卒/院卒問わず、新卒でこのような企業に就職していくケースが王道であることが分かりました。ここで、彼らがCTOとして活躍するまでに幾つの会社で職務を経験するのかを調査したところ以下のようになりました。

グラフから、 CTOの職歴は2〜4社が最も多い結果となりました。CTOのうち95%は複数社での職務経験を持ち、平均約3社の職歴数となります。

この結果から、新卒でCTOを獲得するケースは稀である一方、 メガベンチャーなど事業会社のエンジニアをCTOとしてスタートアップに参画させるケースが一般的であることがうかがえます。

CTOの受賞歴は?優秀なエンジニアの象徴!

優秀なエンジニアをCTOとして採用することは、スタートアップにおけるプロダクトの開発速度に大きく影響するため重要です。

エンジニアとしての能力を可視化するものには、扱えるプログラミング言語の種類や、GitHubのアカウントなどがあります。

今回はエンジニアのスキルを評価した代表的な賞として、「未踏」と「CTO of the year」を紹介します。

「未踏」

「未踏」は、情報処理推進機構によると、「経済産業省所管である独立行政法人情報処理推進機構が主催し実施している、”突出したIT人材の発掘と育成”を目的として、ITを活用して世の中を変えていくような、日本の天才的なクリエータを発掘し育てるための事業」です。

今回調査した200社の中で「未踏クリエイター」は以下の方たちとなりました。

CTO氏名

種類

所属企業

ファーストキャリア

最終学歴

佐野 将史 氏

未踏ユース

ヤプリ

ヤフー

東京農工大学大学院

尾藤 正人 氏

未踏ユース

Repro

Unoh

広島市立大学大学院

山田 浩之 氏

未踏クリエータ

Scalar

東京大学大学院研究員

東京大学大学院

徳永 拓之 氏

未踏クリエータ

LeapMind

ヤフー

東京大学大学院

加藤 真平 氏

未踏クリエータ

ティアフォー

カリフォルニア大学(研究員)

慶應義塾大学大学院

佐橘 一旗 氏

未踏クリエータ

スタディスト

リクルートライフスタイル

慶応義塾大学

町野 明徳 氏

未踏クリエータ

READYFOR

スマートニュース

東京大学大学院

近年資金調達を成功させ、規模を拡大させている企業が中心になりました。「未踏クリエイター」のファーストキャリアは、ヤフーなどのIT系メガベンチャーや大学の研究員が特徴として出ました。出身大学は有名大学の院が中心で、CTO全体の特徴をそのまま反映させた結果になっています。

「CTO of the year」

「CTO of the year」とは、CTO of the year実行委員会が主催する、その年に最も輝いたCTOを選出するイベントです。

「CTO of the year 2020」はデザミスの小佐野剛氏でした。デザミスは日本の農家が抱える問題をIoTのチカラで解決することを目指すスタートアップです。ウシの行動モニタリングを行う「U-motion」を展開し、IoTデバイスを使って牛の行動データを24時間収集、解析し、発情兆候や疾病兆候、起立困難状態を検出します。

今回調査対象に「CTO of the year 2019」の受賞者が存在したため、「CTO of the year 2019」に出場したCTOを調査したところ以下にようになりました。

CTO氏名(発表順)

種類

所属企業

ファーストキャリア

最終学歴

平村 健勝 氏

出場者

RevComm

アクセンチュア

東京工業大学大学院

岡本 拓磨 氏

出場者

ウミトロン

グリー

東京理科大学

島 添彰 氏

出場者

Yper

サントリーシステムテクノロジー

大阪府立大学大学院

細田 健二 氏

出場者

NearMe

エスキュービズム・テクノロジー

東京大学大学院

金近望 氏

出場者

アンドパッド

ベンチャー企業

東京工業大学

時武 佑太 氏

優勝者

LegalForce

DeNA

東京大学大学院 

「CTO of the year」に出場するCTOは、大学院出身でIT系企業にファーストキャリアをスタートさせる方が多い特徴になりました。

優勝した「LegalForce」のCTO時武佑太氏は、LegalForceの提供する契約書レビュー支援サービス開発にあたって、エンジニアと弁護士とのギャップを、共通言語の定義や法務メンバーを開発に取り込む組織改革、AIシステム開発で弁護士向けDSLの導入で乗り越えたことをプレゼンし、受賞しました。

おわりに

CTOは、スタートアップのプロダクト駆動に重要でありながら、IT人材の不足から採用が難しいポジションです。

今回の調査で現在活躍されているCTOには、 有名大学もしくは院を卒業しており、ファーストキャリアでIT系メガベンチャーもしくは大学の研究員に進むことが特徴としてわかりました。

また優秀なエンジニアやCTOが受賞するものとして、 「未踏」や「CTO of the year」を紹介しました。

CTOとしてのポテンシャルや能力を見極める一つの材料としていただけるでしょう。

下記リンクより、「【2021年最新版】資金調達済みスタートアップ200社のCTOの学歴・社歴まとめ」がダウンロードできます。もっと詳しい情報が欲しい情報が知りたい方はぜひ、ご覧ください。

【2021年最新版】資金調達済みスタートアップ200社のCTOの学歴・社歴まとめ

なお、MVVによる組織力強化を目指す一方、スタートアップの成長には資本政策が極めて重要です。M&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」では、スタートアップ企業の成長戦略としてのM&Aや資金調達を応援をしています。お問い合わせをお待ちしています。

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