募集の概要
- 買収対象領域
- Amazon.co.jpにオリジナルブランドを展開している事業者
- 実現したいこと
- 新規事業の獲得
- 募集の特徴
- 買収スケジュール
- 公開情報、決算書類、文書による質疑応答等をもとに、簡易的なデューデリジェンスを行った後、面談を通じて、当社とのシナジーや事業の成長性を判断させていただき、迅速に意向表明いたします。
米国企業であるThrasio(セラシオ)は、創業からわずか2年で企業評価額10億ドル(約1,140億円)を超え、資金調達額23億ドル(約2,630億円)を達成したユニコーン企業です。Amazonストアに出品する中小ブランドを買収し、マーケティングや製造、販売、物流などをてこ入れし、事業成長・グローバル化させるビジネスモデルを展開しています。これまでアメリカで200ブランド以上、670億円以上の買収を実施してきました。
セラシオ合同会社はその日本法人として2021年3月に設立。アジア市場の先駆けとして、日本を拠点に米セラシオと同様のビジネスを展開します。
セラシオでは、「事業譲渡」または「株式譲渡」のかたちでブランドの取得を進めていきます。「事業譲渡」では、ブランドとAmazon出品アカウントのみをセラシオが引き継ぎます。Amazon以外のアカウント(楽天など)は、会社に残してそのまま販売を継続することが可能です。「株式譲渡」では会社そのものを買収し、従業員や工場も含めすべてを引き継ぎます。創業者はバイアウト後、ハッピーリタイアを実現していただけますが、役員等として残っていただくことも可能です。
かたちとしては「買収」ですが、あくまでも「協業」のための買収とお考えください。当社が協業パートナーとなることで、これまで大切に育ててきたブランドを飛躍的に成長させることが可能となります。
私たちは、「これから100年伸び続ける消費財の集合体」というポジションをECの世界で確立したいと考えています。日本進出に当たっては買収予算270億円を確保しました。この資金を使って今後3年間で100件以上の買収を行うことが私のミッションです。
日本のものづくりには大きな可能性があります。まだ世界に認知されていない、すばらしい製品がたくさんあるからです。固定概念がない外国では、日本製品が思いも寄らない用途で使われる可能性もあります。例えば茶道で使う茶器を海外に持っていけば、コーヒーカップとして使われ、大人気になるかもしれません。優れた日本製品を世界に向けて販売し、羽ばたかせるお手伝いをしていきます。
Amazon.co.jpにオリジナルブランドを展開している出品者の買収(事業譲渡または株式譲渡)を進めていきます。なお事業譲渡と株式譲渡では、スピーディーに実行できる事業譲渡を優先します。
商品ジャンルはあらゆる消費財を対象としますが、食品・薬品・化粧品とアパレルは優先順位を低くしています。食品・薬品・化粧品は、アメリカで販売する際にFDA(アメリカ食品医薬品局)の審査に時間がかかるためです。アパレルは季節や流行に左右され、国によってサイズが異なるという問題があります。ただ、例えば機能性下着で豊富なサイズ展開をしているなど、流行やサイズ問題がクリアできる商品ならば検討対象に入ります。
「ベストセラー」のタグが付いていたり、ランキングで上位に入っていたりと、差別化要素のあるAmazonアカウントは大歓迎です。
バリュエーション面では、事業譲渡なら年間営業利益3,000万円以上を、株式譲渡なら年間営業利益1億円以上を検討対象としています。赤字の事業・会社は対象外ですが、あえて赤字にしている場合は、その実態を考慮したうえで検討することもあります。
セラシオに売却することで得られるメリットは大きく分けて次の3つあります。
●ブランドの成長
ブランディング、マーケティング、サプライチェーンの開拓・効率化、グローバル展開、経営の効率化など、数人規模のブランド運営では絶対にできない、ありとあらゆる施策を実行してブランドを大きく成長させることが可能です。例えばアメリカでは、ペット用消臭剤のブランドを買収し、パッケージなどのデザインをリニューアルしたことで、売上を約8倍に伸ばしました。
事業譲渡した後にブランドが成長した場合でも、売り手企業にはメリットがあります。例えば売り手企業が工場・設備を持ち、その工場で製造していたブランドをセラシオに譲渡したとします。この時、セラシオは売り手企業の工場と長期の製造契約を結びます。その後、セラシオがブランドの売上を伸ばせば、工場の売上も上がることになります。もし工場は廃業したいという要望があればそれに対応することも可能です。関係者全員がハッピーになるM&Aのかたちを考えたいと思います。
●金銭的なメリット
買収時の価格算定基準は、営業利益の3倍前後。これに加えて二つのオプションを用意しています。一つは「業績安定報酬得」で、買収1年後の営業利益が前年と同レベルをクリアしたら、一定の報酬を受け取れる仕組みです。もう一つは「業績連動報酬」で、買収1年後の営業利益が前年を上回ったら、その上回った分を折半する仕組みです(2年間)。売却後も大きな楽しみがあるということです。
●スピーディーなデューデリジェンス
本社に70~80名からなる専門のデューデリジェンスチームがあり、迅速に手続きを進められます。通常なら1年かかるようなディールも、セラシオなら2、3カ月で完了できます。
セラシオは「アメリカ市場最速ユニコーン」と言われ、EC分野で非常に大きな注目を集めている会社です。セラシオが日本に上陸して間もないこのタイミングで、会社・事業を売却できれば、EC業界のスーパースターとして注目を集めることができます。
売却後に新たな事業を立ち上げたり、EC関連のコンサルティングビジネスを始めたりする場合も、「セラシオに売却した」という実績を残すことは大きなメリットになるはずです。ぜひセラシオにブランドを預けて、最高のリスタートを切ってください!