1946年に婦人洋装装身具の卸商として創業したのが当社の始まりです。その後、人間工学に基づいた日本人女性の体型に合う高品質な製品づくりにいち早く着手し、インナーウェア業界において日本最大手の企業へと成長しました。
元々、ものづくりの会社としてスタートしたこともあり、品質へのこだわりはもちろんのこと、グループのスケールメリットを活かし、多角的なアプローチから「愛される商品」や「時代の要求する新製品」を生み出し続けています。
【主な強み】
●研究開発
豊富な体型データ/人間科学の知見
●生産・品質管理
高い縫製技術/独自の品質管理体制
●商品企画
独自の快適設計/市場のフィードバックを受ける一貫したモノづくり体制
●接客販売
体系化した販売教育/高いブランド力
2006年にホールディングス化して以降はM&Aにも取り組むようになり、現在は子会社57社、および関連会社7社で構成されています。
2022年、弊社は2030年に向けた経営戦略フレーム「VISION2030」ならびに3か年の中期経営計画を発表いたしました。
不透明感を増す現代社会において、ワコールグループだからこそ提供できる価値は
・「世界中のあらゆる人々の豊かな生活に貢献する」こと。
・「画一的な外見美ではなく、内面も含めた自分らしさの実現をお手伝いする」こと。
・「環境や人権などさまざまな社会課題の解決に努める」こと。
これ受けて、創業以来、はじめて経営理念の枠組みを変更。創業の精神を軸に、現代社会で果たすべき使命「ミッション」を定義しました。
ミッション
ひとりひとりが 自分らしく美しくいられるように
世の中が 自信と思いやりに あふれるように
からだに こころに いちばん近いところで 寄り添い続けます
新たなる価値創造へ
目指す姿は、高い感性と品質で、ひとりひとりの「からだ」と「こころ」に、美しさと豊かさを提供し、「世界のワコールグループ」として進化・成長することです。そして革新的な視点で新たな価値を生み、持続的成長を実現するためにサステナビリティ経営を推進することで、国内の収益性向上と事業領域の拡大、海外事業の拡大と高収益構造への変革、グループ経営力の強化、資本効率の高い経営への転換を図ります。
今後、強化するカテゴリー・事業領域としては「Beauty」「Comfort」「Health」であり、この領域を「高い感性と品質」で裏付けされた新しい商品とサービスで、主要なインナーウエア事業にとどまらず、新しい事業としての非インナーウエア分野においても、深耕・拡大していきます。
当社は「相互信頼」経営を創業の精神とし、すべてのステークホルダーから信頼される会社にならなければならない、という創業者の想いが、今も従業員一人ひとりに受け継がれています。ミッション達成のために、弊社の創業の精神の価値観を共有できるかを見極めたうえで、弊社と融合することでシナジーを発揮できるかどうかの判断をしていきたいと考えます。
また
弊社の主力商材であるインナーウエア事業以外の非インナーウエア分野において、売り上げの拡大を目指し、ボディデータの活用、研究・開発成果の活用、社内スタッフからのアイデアの活用、並びにM&A、資本投資による協業を推進していきます。それにより提供価値の継続的な進化を、非連続成長の実現に挑戦していきます。
多くの人々の豊かな生活に貢献するとともに、持続的な成長が可能な高収益企業への転換を果たすことが期待されている中、顧客戦略として、体験価値を高めるようデジタルを軸に強化していきます。デジタル技術を用いて、一人ひとりのお客さまとチャネルやブランドを横断してつながり、「深く、広く、長く」ライフタイムバリューの向上を図ります。
お客様とのつながりは、主力商品だけにとどまりません。今後、ワコールのお客様が求めるものやことを様々なアプローチで、お客様にとっての価値として提供していきます。
例えば、当社の新規事業として目指しているは以下領域として、よりシナジーが生み出しやすい事業への拡張を狙っています。
【対象領域】
「美」「快適」「健康」が基本の事業領域
●人生100年時代により健やかに快適に過ごすことができるよう健康寿命を考えたソリューション事業領域
●多様化された時代に、生活者が快適に暮らせるよう、性差を問わず新しい価値を提供するような領域
(ファッションテックカンパニーなど含む)
●女性特有の健康課題の解決に向けて取り組む領域
(フェムテック領域含む)
とはいえ、必ずしも上記に挙げた領域だけを求めているということではありません。基本の事業領域の中で、新たなパートナーの方々と組むことで新たな価値づくりが可能になるよう、共創していきたいと考えています。
●類を見ない人間科学における体型データ
当社は、日本女性の体型にフィットする製品づくりのために1964年に『ワコール人間科学研究所』を設置し、現在に至るまで延べ4万5000人もの体型データを保有しています。また、体型データのみならず、感覚・生理・動作などの分野への研究にも力を入れています。世界的に見ても、これほど人間科学に関するデータが揃う企業はないでしょう。
その体型データは、他社様におけるいくつかの分野に利活用され、商品開発のバックグラウンドを担っています。
私たちの目ではなく、協業パートナー様の目を通じて、このデータを見ることで、データに新たな価値が生まれ、それを活用することで、新しい商品やサービスを生み出すことになるかもしれません。
●既存商品の購入データに基づく充実した顧客基盤
ワコールメンバーズに会員登録している方は累計580万人。また、扱う商品の特性上、顧客の年齢層は10代前半から70代以上の方まで全世代を網羅しています。これらの膨大な顧客へ向けてLTVの向上を目指した様々な企業様の開発する商品やサービスを提案していけることも大きなメリットと捉えています。
ワコールといえば女性用インナーウェアのイメージが強いかと思います。しかし、今後は既存の領域にとらわれず、新たにバリューチェーンをお客様起点で再構築することで、これまで以上にお客様と「深く、広く、長く」繋がる関係づくりを目指していきます。
変化に挑み
成長を続けることで
世界を美しくする力になる
そのためにも、当社にないノウハウをお持ちの事業者と連携し、新たな商品・サービスを共創したいと考えます。業種や事業規模は問いません。当社の理念に共感でき、ともに事業拡大を目指せる企業であればまずはお話を聞いてみたいです。
今回の募集がよいご縁になることを期待しています。