ミッション・ビジョン
何をやっているのか?
携帯販売スタッフ派遣事業をキャッシュエンジンに、「事業家創造プラットフォーム」を運営
アドバンサー株式会社は、事業家を生み出すコミュニティ「事業家創造プラットフォーム」の仕組みによってビジネスを展開しています。自らの意思で事業を立ち上げた社員=「事業家」が独立採算制で事業部を運営する、いわばアメーバ経営の手法を取り入れているのが特徴です。
キャッシュエンジンとなる主要事業は、携帯販売店や量販店、キャリアショップへの携帯販売スタッフ派遣事業で、売上の約8割を占めます。派遣する人材はすべて当社の正社員。当社代表をはじめとする全役員が販売経験者であることを活かし、確かな人材採用・教育を行っているのが強みです。質の高い人材の派遣により、顧客販売店では軒並み高い営業成績を達成しています。
この主要事業のほかに、チャレンジ中の新規事業も併せて10を超える事業部が誕生しています。いわばアメーバ経営の組織体制を採用しており、名称こそ「事業部」ではあるものの、実質的には、アドバンサーという会社のなかに、小さな別会社が複数所属しているイメージです。
たとえば、アドバンサーのミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)とは別に、各事業部でもMVVを策定。事業部ごとにPLを出し、これに基づいて社員の給与も決定。事業戦略はもちろん、採用も事業家の裁量にゆだねられます。事業を促進させるスペシャリスト(人事、広報、経理など)を「アクティベーター」として一つの部門に集約させ、事業家をサポートする秘書たちを「事務局」として集約させることで、小さな事業でもそれらの恩恵が受けられる体制を実現させています。
一般的なピラミッド型の組織と比べるとリソースが分散しやすく、非効率的な側面もありますが、それ以上にメンバーのモチベーションや主体性の高さを当社では重視しています。実際に、2020年にこうした組織体系へ転換して以降、全社的な売上を大きく向上させることにも成功しました。
何を目指しているのか?
当社が目指しているのは、動き始めたばかりの事業家創造プラットフォームを確立・拡大することです。事業家同士でナレッジをシェアしたり、プラットフォーム内で事業シナジーを生み出したりしながら事業を推進したり、新たな事業創造へつなげたりできるエコシステムとして機能させていきたいと考えています。これにより、以下の数値目標達成を目指しています。
●2022年まで:売上高20億円、営業利益率5%、社員数400名、事業部数20
●2025年まで:売上高50億円、営業利益率10%、社員数1,000名、事業部数30
これらの目標達成に向けた主な事業戦略は次の2つです。
1つ目はコアエンジンの強化。まずは既存事業である人材派遣事業の規模を拡大し、プラットフォームの確立に必要なキャッシュを確保したいと考えています。さらに将来的には、モバイル人材派遣事業からのピボットも視野に入れています。携帯販売店はオンライン化が進んでいますし、人材派遣という労働集約型ビジネスモデル自体も長期スパンでは厳しくなってくるでしょう。
新たなコアエンジンとして構想しているのは、中小企業を対象とした事業促進・再生事業(以下、PMIソリューション事業)です。こちらは、当社で育った事業家を、いわば「社長として派遣する」サービス。後継者問題を抱える中小企業から、当社の事業家が代表権を譲り受けるとともに、当社のアクティベーターと事務局が顧客企業の事業促進をサポートできるようなサービスを開発してるところです。
2つ目は事業のバリエーション拡大です。事業創造は異なる事業同士の「掛け算」であり、事業ポートフォリオが拡大するほど、プラットフォームで新たな事業が生まれやすくなると当社では考えています。そのために、これまでも事業家のリクルートや社内育成を行ってきましたが、今後はM&Aも活用しながら、よりスピード感を持って事業のバリエーションを増やしていきたいと思っています。