ミッション・ビジョン
何をやっているのか?
日清医療食品グループでは、全国の医療・福祉・幼保向けの給食サービス事業を展開しています。1972年の設立以来、半世紀にわたり、メニュー作成、食材の調達、調理、また保育施設向けには食育も含め、給食業務全般をトータルサポートしてきました。
ビジネスの特徴は、医療・福祉・幼保分野に特化していること。これらの施設における食事は、栄養、味、食感、コストを考慮するのはもちろん、各利用者様の疾病にも対応する個別メニューを作成し、調理する必要があります。
調理の効率化を図るためのセントラルキッチンを全国6カ所に保有していますが、そこで調理される食事は全体の1割程度であり、今後さらに拡大していきます。残りの9割は、現場スタッフによって調理が行われています。つまり、きめ細やかな個別対応を実現する現場力や、ひとつひとつのノウハウの積み重ねが大切なビジネスモデルです。そして、この難易度の高いサービスが他社の追随を許さず、当社が高いシェアを確保できる要因となっています。
社会保障制度改革により介護の中心が施設から在宅へとシフトする流れに応じて、2012年には個人向け(在宅向け)の冷凍弁当販売事業に参入。医療介護現場で培ったノウハウを生かし、順調に事業を拡大しています。
何を目指しているのか?
医療・介護市場は、今後は人口減少に伴って縮小していくことが予測されています。そのなかで、リーディングカンパニーとしての当社の地位を盤石なものにしていきます。そこで課題となるのは、調理や配膳スタッフの不足です。人材不足をカバーするためにも、働き方改革による時間外労働の上限規制強化に対応するためにも、現場の生産性向上が喫緊の課題と認識しています。
なお、医療・介護は国によって制度が異なることと、食事も国によって大きな違いがあることから、現在のところ海外進出の予定はありません。国内市場だけでもその規模は1兆円といわれており、1%のシェアを伸ばすだけで100億円の売上増が見込めます。オペレーションの効率化などを進めることで、市場環境の変化に対応し、国内でのさらなるシェア拡大を図っていきます。