「いい生活」は、投資銀行出身の4人のメンバーにより、2000年に設立されました。早くからIT化が進んだ金融業界に比べ、日本の不動産業界には、IT化を進める余地がまだ広範に残されています。約60兆円もの市場規模を誇るこの市場に対して、当社はさまざまな課題を解決するITサービスを提供し、より良い不動産市場を実現することを目指しています。
具体的な事業としては、不動産管理会社や不動産賃貸・売買仲介会社向けに、業務生産性の向上を支援するクラウド・SaaSの提供を行っています。なかでも主力となるのは、物件情報や顧客情報、契約情報など膨大な情報を一元管理するクラウドサービス「ESいい物件One」シリーズです。
その他にも、賃貸募集から部屋探し、反響対応、内見、契約、決済、入居者管理まで、不動産取引におけるさまざまなプロセスのデジタル化を支援しています。IT重説(重要事項説明)に最適なWEB会議システム「ES×MeetingPlaza」、不動産管理会社と入居者のコミュニケーションアプリ「pocketpost」、キャッシュレス決済ソリューション「pocketpost pay」、入居申込者・賃貸仲介会社・不動産管理会社・家賃債務保証会社間の入居申込受付・審査をペーパーレス化する「Sumai Entry」など、多様なサービスを提供。いずれもサブスクリプション型サービスであるために、安定的な収益の確保につながっています。
当社は、「人々の生活の根幹である『住まい』に関する市場、不動産の市場を、全ての参加者にとってより良い市場にする」をミッションとして掲げています。その実現のためには、当社のクラウド・SaaSがカバーする業務範囲をより広げていくと同時に、導入企業数を増やしていく必要があります。
現在の導入企業は約1,500社。当面はこれを5,000社まで増やすことを目標にしています。特に不動産物件の管理会社を中心としたマーケティング戦略を実施し、顧客数拡大を狙います。
現在「不動産テック」が注目を集めている中でも、当社は独自の地位を築いている企業といえます。不動産会社が自社の業務プロセスにおいてデジタル化を推進したり、あるいはテック企業が一部の不動産業務に特化したサービスを提供したりといった例は多くあります。しかし当社のように、不動産会社ではないテック企業が、不動産取引のプロセス全般にわたるサービスを提供している例は他には見当たりません。この立ち位置を生かし、真の不動産市場のDXと業界の進化に貢献していくことを目指していきます。