トレンドに先んじて研究開発を行い、優位性のある技術を確立しています
「技術」と「社員」に責任を持つ技術志向の会社を作り、技術で社会に貢献したい。ヴィッツはそんな思いで1997年に設立されました。社長をはじめ技術者を中心とする技術者集団です。
2004年、自動車国際標準仕様RTOS(リアルタイムオペレーティングシステム)の開発に成功したことで認知度を高め飛躍のきっかけを掴みました。その後も技術力を磨いて事業を拡大。2019年に東証マザーズに上場し、2020年7月には東証一部市場に市場変更を果たしました。現在展開している主な事業は以下の通りです。
●組込ソフトウェアの開発・設計
車載・AV家電・工作機械などの組込ソフトウェアの受託開発および設計を行っています。主な顧客は、国内外の自動車メーカー、自動車部品メーカー、産業機械メーカー、デジタル家電メーカー、建設機械メーカーなどです。またこれらの顧客企業向けにRTOSの開発・販売を実施。近年は自動車メーカー向けに、組込セキュリティ支援サービスや、自動運転技術支援サービスを提供しています。
●仮想空間シミュレータの開発・サービス提供
先進的な「開発方法論(エンジニアリング)」を活用し、自動運転や先進安全など自動車関連向けのシミュレーションおよびモデルベース開発技術の提案・開発・提供を行っています。また、デジタルコンシューマ機器向けの基盤技術提供も行っています。
●安全およびセキュリティコンサルティング・情報提供
電子制御機能でのリスクを低減する「機能安全」を実現するための調査・企画から、システムの開発・製造工程の支援、導入後の改善・定着支援まで、ワンストップでのコンサルティングサービスや情報提供を行っています。自動車・鉄道・産業機械・医療・ロボット・エネルギーなど幅広い業界での支援実績があります。
当社の強みは、他社参入が困難な技術課題を解決する、課題解決型ビジネスを展開していることにあります。例えば2010年、自動車業界内でもまだ理解が深まっていなかった機能安全規格「IEC 61508」に対応するソフトウェア開発プロセスの認証を、当社は国内で初めて取得しました。このほかにも自動運転AI、半導体開発、MaaS、DXなど、世の中のトレンドに先んじて研究開発を行い、優位性のある技術を確立し、顧客企業の課題解決に貢献しています。
また、公的研究事業(産官学連携)による研究成果を活用した新技術提供にも力を入れています。例えば現在は北海道北広島市とともに、経済産業省実施の実証実験「地域新 MaaS 創出推進事業」に取り組み、新しいモビリティサービスの社会実装に挑戦しています。
ヴィッツは、「Creating Life of Your Dreams “半歩先の技術で人々の生活を豊かに”」をスローガンに掲げ、先進的技術を研究・開発し、世の中の役に立つように実用化することを使命として活動しています。そして中長期事業戦略として、数年後までに売上を倍増、経常利益を5倍に拡大することを目指しています。
この目標を実現するための課題は、新技術習得や技術者育成です。これまで当社は、2019年の東証マザーズ上場以降、おおむね年間10%以上の成長率を継続してきました。今後も既存事業は同様の成長率を維持できると考えますが、それだけでは「売上倍増、経常利益5倍」の目標は達成できません。そこで、既存事業に関連する技術分野でのM&Aを実施し、事業成長を加速させたいと考えています。また、既存技術を活用したサービス事業を早急に立ち上げたいと考えています。