データ・アプリケーションは、企業間の電子商取引を迅速化・高速化するための仕組みであるEDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)ミドルウェア市場で約36%のトップシェア(※)を誇るマーケットリーダーです。2018年度のサーバー系ソフトウェア出荷本数は1,126本で、累計出荷本数は1万1,901本。流通・サービスを中心に、製造業、金融業、公共団体など幅広いエンドユーザーに製品を導入いただいています。当社の強みは以下の3つに集約されます。
1,業界をリードする研究開発型企業としての技術力・製品力
直接販売はせずに研究開発と製品メンテナンスに特化。積極的な研究開発投資(売上高研究開発費比率21%)を実施することで技術力・製品力をさらに高めています。
2,メンテナンス事業が牽引するストック型の安定成長ビジネスモデル
売上高に占めるメンテナンス事業の比率は58%。2016年3月期から2019年3月期までのライセンス出荷数のCAGR(年平均成長率)は11.0%と、安定的に増加しています。
3,強力な販売パートナーを活用した販売体制
大手システムインテグレーターなど、全国55社の販売パートナーを活用し、2,310社のエンドユーザーへ製品を提供しています。
これらの強みが発揮された結果、安定的な経営を実現。経営指標の客観的分析を行っているスプリングキャピタル社の経営指標総合ランキング(19年5月基準)では、3,408社中330位(全社中上位から9.7%の位置)という高い順位を獲得しています。同ランキングにおいて8期連続で上位500位内を継続している87社にも選出されています。
※富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2019年版」
EDIのトップメーカーとしての地位に満足することなく、今後も継続的に成長していくためには、新たな分野への進出が欠かせません。そこで当社は中期ビジョンとして「変革への挑戦(EDIメーカーからの脱皮)」を掲げています。基本方針は以下の4つ。
1,データインテグレーション市場での立場を確固たるものにする
2,リカーリングレベニュー(ストック型収益)の安定拡大を目指す
3,既存市場の変化を的確にとらえながら売上拡大を目指す(既存市場の深掘り)
4,研究開発投資及び技術探求体制を強化する
データ・インテグレーション市場とは、EDI、EAI、ETL、MFTを包含した市場分野です。当社はこの市場においても、数年のうちに主要プレーヤーとしての地位を確立したいと考えています。すでにこの市場に向けた戦略製品として「ACMS Apex」を発売しており、出荷本数は順調に伸びています。
中期ビジョンでは2022年3月期の数値目標として、
・売上/営業利益=30億円/9億円、ROE=15%以上
・リカーリング売上高比率=65%以上
・配当DOE=5%
を定め、この達成に向けて着実に歩みを進めています。