ミッション・ビジョン
何をやっているのか?
トグルは不動産投資事業を核に、スタートアップ企業のインキュベーションを行っている会社です。
代表取締役の伊藤嘉盛は、かつて自分で起業した不動産仲介会社を売却し、その後2度目の起業として、不動産テックベンチャー「イタンジ株式会社」を2012年に設立しました。イタンジを2018年を売却し、同じ年に3度目の起業としてトグルを設立。トグルでは、「現物不動産とそのステークホルダーが技術革新に適応できずにいる」という課題認識から、「不動産領域におけるテクノロジーの社会実装」をミッションに掲げました。伊藤は以前から、父親の会社である不動産会社「フジケン株式会社」の経営にも携わっており、現在そのフジケンはトグルの100%子会社になっています。
主軸事業である不動産投資事業では、埼玉・東京エリアを中心に、マンション、シェアハウス、事業用物件などへの投資や開発、売買を行っています。総資産は120億円を超え、そこから得る安定的な賃料収入や売買収入が当社の事業活動の基盤になっています。
不動産投資事業で得たキャッシュを元手に、不動産領域を中心とするさまざまな分野のスタートアップに投資しているのがインキュベイト事業です。主な支援先には、レンタルスペースの開発・運営を手掛けるPit in株式会社や、きゃりーぱみゅぱみゅ、中田ヤスタカのマネジメントを行うアソビシステム株式会社、LINEで部屋を探せる不動産ポータルサイトを運営するヘヤクレス株式会社、シェアハウスやオフィス等の清掃事業を行う株式会社エスコートシップなどがあります。
何を目指しているのか?
当社は設立から約2年の若い会社です。これまでは、不動産領域を中心に投資・出資し、不動産業界のデジタルトランスフォーメーションを推進していくというコンセプトで事業を行ってきました。しかし今回の新型コロナウイルスによる社会情勢の変化を受け、今後はもっと視野を広げ、不動産以外の分野にも積極的に投資・出資していこうと決断しました。
新分野を開拓していくにあたり、私たちが取り組みたいのは、不動産と同様に市場が大きく、かつ規制に守られていて、規制を打ち破ることで大きなブレイクスルーが生まれるような分野です。この軸に沿って、今、注目しているのは医療分野。これまでに、女性特有の健康問題を解決するためのピルクリニックや、オンライン診療サービスプラットフォームを展開している有望な会社との出会いがあり、現在、支援に向けた準備を進めているところです。今後もこうした医療分野でスタートアップの支援を行っていきたいと考えます。
インキュベイト事業では、ゼロから事業を立ち上げて若手経営者とともに育成するケース、あるいはアーリーステージの企業に投資・出資して伸ばしていくケース、共にあり得ます。スタートアップの集合体としてのトグルグループを形成し、そこから将来、トグルの新たな事業領域となるものを多数育てていくことを目指します。