ミッション・ビジョン
何をやっているのか?
ゼンリンデータコムは、住宅地図大手ゼンリン株式会社のグループ企業として、2000年に設立されました。スマートフォンやパソコンなどあらゆる情報端末向けに、親会社であるゼンリンが保有する膨大な地図情報をベースとしたITソリューションを提供しています。現在、展開している事業は、以下の3領域に分けられます。
・ネットサービス事業
法人顧客を対象に、ゼンリンの住宅地図をはじめとする各種地図データをベースに、ルート検索機能やデータ管理機能、プリントアウト機能などを加え、ビジネスシーンで活用しやすいパッケージにして提供。民間企業・公的機関を問わず、あらゆる業界のお客様にご利用いただいています。
・モバイルサービス事業
スマートフォンやタブレット、フューチャーフォンのユーザーに対して、ナビゲーション、地図、ドライブサポートなどのアプリケーションサービスを提供。個人ユーザー向けのサービスが中心ですが、法人向けにカスタマイズして提供する場合もあります。徒歩・電車・車・自転車などのあらゆる移動手段で、最適なルートと音声ナビを提供する「ゼンリンいつもNAVI〔マルチ〕」、地形や建物、道路が3D表示されるほか、リアルタイムでの渋滞情報や駐車場の満車・空車の確認が可能な「ゼンリンいつもNAVI〔ドライブ〕」、当日の交通取締り情報をお知らせする「オービス&取締通知」など、多彩なサービスがあります。
・ITS事業
高度道路交通システム(Intelligent Transport Systems:ITS)分野に対応した、高鮮度・高精度・高機能なカーナビゲーションサービスを開発・提供する事業です。携帯電話やスマートフォンでのナビサービスを長く手がけてきた優位性を活かし、ナビメーカー、自動車メーカーとも連携しながら、次世代のドライブをサポートするサービスづくりに取り組んでいます。
何を目指しているのか?
ゼンリンデータコムは、「21世紀のコンパス」となることをビジョンに掲げています。情報が溢れる現代社会の中で、誰もが、いつでも、簡単に、行動に必要な情報にアクセスするための確かな手がかりを届けていきたい――このビジョンの実現に向けて、さまざまな新サービスの開発・提供に取り組んでいます。
最近、開始したサービスとしては、ビーコンをはじめとしたさまざまな測位技術を用いて物流プロセスにおけるモノの流れをデータ化し、業務効率化やコスト削減につなげる「物流向け動態可視化サービス」などがあります。また、研究開発中の案件として、ドローン向けに3Dルート探索を行うため、飛行制限区域や地形・飛行障害物の3次元地図情報に、人口統計情報や電波強度情報、気象観測システムなどのデータを統合させる取り組みを進めています。
今後の注力領域としては、屋内動態管理やドローンのほか、インバウンド、IoT(デジタルサイネージ)、車両情報システム、次世代ナビゲーション、自動運転支援、行動分析、AI活用(渋滞・行動予測)、知財戦略を掲げており、これらを「10本の矢」と称しています。
こうした新領域の攻略においても、当社の保有する、多彩で高品質な地図データや精度の高い検索技術が有力な武器となります。1日あたり全国でおよそ1,000人の調査スタッフが街を歩きながら調査・情報収集し、定期的な更新を続けている「住宅地図」や、豊富な情報量を誇る「道路地図・市街図データ」、ピンポイントの検索が可能な「住所検索データ」などの上に、さまざまな価値をプラスすることで、生活やビジネスに役立つ革新的なサービスを創出していきます。