デンタルシステムズ株式会社

デンタルシステムズ株式会社

https://www.dentalsystems.jp/

企業情報

設立年度
2000年
代表者名
岩室 圭一
従業員数
59人
資本金
4,500万円
本社所在地エリア
関東
本社所在地
東京都千代田区麹町5-7-2 MFPR麹町ビル2F
事業概要
歯科用レセプトコンピューターの開発・販売およびユーザーサポートを行っています。サーバー型の「POWER4G」とクラウド型の「POWER5G」を展開し、全国約3,600の歯科医院に導入されています。
会社の特徴
第一業界区分
IT・ソフトウェア・通信
第二業界区分
システム・ソフトウェア

ミッション・ビジョン

何をやっているのか?

2000年に設立したデンタルシステムズは、歯科用レセプトコンピューター(レセコン:医療機関から健康保険組合に診療報酬を請求する「レセプト」を発行するシステム)の開発・販売およびユーザーサポートを行っています。現在、サーバー型の「POWER4G」とクラウド型の「POWER5G」を展開しており、合わせて全国約3,600の歯科医院に導入されています。

従来のレセコンは、医院によって異なる治療フローや使用薬剤の登録など、導入時に必要な設定を販売代理店が行うことが通例となっており、導入後も設定変更が必要になるたびに代理店がサポートしていたことから、そのための人件費が製品価格に上乗せされていました。そのうえ、メーカーが製品のバージョンアップを行うたびに、代理店から新製品への切り替えを促され、歯科医院にとっては数年ごとに数百万円のリース契約を結び直すという大きなコスト負担が発生していました。
こうした業界の常識に疑問を感じた当社は、設立以来、歯科用レセコンの価格破壊に取り組んできました。必要な設定はユーザー自身で簡単に行える、直感的なUIを備えた製品設計とすることにより、代理店によるサポートを不要とし、従来品の約3分の1という画期的な製品価格を実現。加えて、製品はリースではなく買い切りとし、定額の保守料のみでメーカーサポートを受け続けられるようにしました。今では業界内でも同様のサービス形態が一般的になってきましたが、当社製品はその先駆けです。

さらに、2019年4月にリリースした当社初のクラウド型製品「POWER5G」では、使用料は月額固定のサブスクリプションモデルとし、導入時のユーザー負担を一段と軽減しました。リリースから1年強で、「POWER5G」の導入先は約700件に達しています。

何を目指しているのか?

クラウド型の「POWER5G」を投入したことにより、従来は各医院に設置されたサーバー上に保管されていた各ユーザーの入力データが、当社管理下の環境に置かれるようになり、ビッグデータの蓄積が進んでいます。これを踏まえ、当社が次に目指すのは、ビッグデータとAIを活用して診療現場をサポートするシステムの開発。歯科医院における医療事務の領域に留まらず、診療の領域においても、役立つ製品を投入していきたいと考えているのです。

こうしたビジョンの下、現在、AI画像診断システムの開発を急ピッチで進めています。2020年内のリリースを目指している第1弾製品では、患者さんの口内の情報をAIで見える化し、例えばブリッジがある個所を瞬時に示す、どのメーカーのインプラントが使われているかを判別するといった機能を盛り込もうとしています。
将来的には、患部画像と治療履歴に関わる膨大なデータをAIに学習させ、「この画像に近い症状に対しては、この処置が行われた症例が多い」といった情報を提供できる段階にまで進化させたい。特に若手の医師にとっては、経験の不足を補う強力なサポーターとなっていくはずです。もちろん、診断や治療に関わる製品を市場に出すにあたっては、厚生労働省の認可を得る必要があるため、開発と並行して申請準備も進める計画です。

さらに、当社では海外市場を対象にした製品開発にもチャレンジしたいと考えており、すでに取り組みを始めています。日本の健康保険制度と結びついたレセコンには海外展開の余地はない一方、やはり電子化が進むカルテに関しては、国・地域による大きな内容の違いはありません。
現状、国内で使われている電子カルテ製品は、レセコンメーカーがレセコンとの連携を主眼として開発したものが中心です。これに対し、当社では、初めからグローバル市場を念頭に、「診療点数計算を自動化するため」ではなく「よりよい治療のため」に役立つ電子カルテ、どんな会計システムとも連携できる汎用性のある電子カルテの開発を目指します。それにより、日本国内はもちろん、人口と経済が伸び続けている東南アジアにおいてもシェアを獲得し、歯科業界に革命を起こしていきたいと考えています。