ミッション・ビジョン
何をやっているのか?
事業セグメントと売上高比率(2022年3月期実績)
はじめまして。M&Aを担当しております、日本カーバイド工業株式会社 事業開拓・開発部長 竹田 幸弘です。
当社は1935年に富山県魚津の地で創業しました。生石灰とコークス(炭素)から生成される「カーバイド」を原料とするアセチレン誘導工業は、当時の化学工業の最先端でした。「有機合成技術」から歩みを始め、基礎となるコア技術である「樹脂重合技術」「フィルム・シート製膜・加工技術」「焼成技術」を融合させながら、85年の歴史の中で事業の再構築を行い、現在では「電子・機能製品事業」「フィルム・シート製膜・加工技術」「建材関連事業」「エンジニアリング事業」の4分野を事業ドメインとしています。
「電子・機能製品事業」は、3つの製品カテゴリに分かれています。
「機能化学品」は、カーバイドを起点に、石灰窒素を原料としたシアナミドおよびシアナミド誘導体とアセチレンを原料としたビニルエーテルが、現在の機能化学品の2つの大きな柱となります。特に昨今は半導体向けや電子デバイス向け製品が伸びています。「機能樹脂」は、粘着技術が大きな強みです。テレビやスマホなどの液晶画面に使用される光学フィルム用粘着剤や個人情報保護シール・宅配ラベル・付箋の粘着剤、塗料の原料となる樹脂、化粧品など、幅広い製品に利用されています。また、パップ剤の粘着剤など、「ドラッグマスターファイル(DMF)」に登録している製品もあり、医薬品向けにも提供しています。「電子素材」では、あらゆる電子機器に必要不可欠な電子部品に使われているセラミック基板を、市場の黎明期から約40年にわたり提供してきました。高機能チップ抵抗器用アルミナセラミック基板では世界トップクラスのシェアを誇ります。加えて半導体向け金型クリーニング材のシェアも、世界トップクラスとなっています。(いずれも自社調べ)
「フィルム・シート製品事業」は、看板や電車の車体装飾などに使われる、優れた耐候性を誇る「マーキングフィルム」や国内メーカーとしては当社のみが提供している「レーザーマーキングラベル」、オートバイや自動車の装飾に用いられる「グラフィックステッカー」、海外のカーナンバープレートや道路標識などに使用される「再帰反射シート」などの製品を提供しています。また、再帰反射シートの技術を応用した「空中ディスプレイ用リフレクター」「センサー用リフレクター」は、コロナ禍において非接触パネルなどのニーズの高まりとともに、注目を集めています。
何を目指しているのか?
中期経営計画「NCIキラリ2025」成長戦略
「ニューノーマル時代のサスティナブルな成長」を目指し、2022年度から中期経営計画 「NCIキラリ2025」をスタートしました。「キラリ=One & Only」を追求し、キラリと光る技術を究め、キラリと光る製品を提供することで、サスティナブルな社会に貢献し、成長を実現していきます。