ミッション・ビジョン
何をやっているのか?
当社では「マンション管理はサービス業である」を掲げ、ホスピタリティを重視した分譲マンション管理およびビル・施設管理事業を展開しています。前身となるのは、セゾングループである株式会社コミュニテイサービスにおけるマンション管理部門で、1997年に株式会社西洋コミュニティとして独立。その後、2004年にグループ会社2社と合併して、現在のライフポート西洋が誕生しました。
主力事業の分譲マンション管理事業は、セゾングループからの独立前を含めると35年以上の実績を持ちます。管理物件の所在地は、拠点のある首都圏、関西、中京エリアを中心に全国へ広がっており、北は青森県、南は佐賀県にも管理物件を有しています。
こうした分譲マンション管理の経験を活かし、2004年には賃貸マンションやオフィスビル、商業ビルなど、より多岐にわたるビル・施設管理事業に参入。現場実務のマネジメントから、空室対策やテナント対応などプロパティマネジメントまで、広範な領域をカバーしています。
当社のマンション管理サービスは、単純な管理実務の代行ではなく、顧客である管理組合の多様な課題を解決に導く専門コンサルティングサービスであるのが特長です。
中でも、分譲マンションで深刻化する管理費滞納問題に対処する法務支援サービスは、大手管理会社にもない実績を持ちます。当社のサービスでは、専門の法務部が滞納管理費の回収や、長期滞納を防止する仕組みの構築、滞納者への金融アドバイスなどを実施。2007~2018年の11年間で当社が支援した管理組合数は467組合、回収した金額は8億1,566万円、全面解決した債権は1,258案件にも上ります。また、当社管理物件における滞納率は、2018年時点でわずか0.93 %です。
こうしたサービスの優位性や強い営業力により、既存管理会社からのリプレイスを中心に顧客を獲得するのが、当社のビジネスモデルです。分譲マンションの総合管理実績は6万戸超(含子会社)となっており、管理組合数はマンション管理業者約2,000社のうち、常に上位20位を維持しています。売上も直近10年間で毎年増大しており、2020年には70億円(連結決算)を達成しました。
近年は、関連領域へも事業を拡張しているところです。マンション管理関連では、2009年にリフォーム事業などマンションの専有部を対象としたサービスを、パートナー企業との事業提携によって開始したほか、2016年には分譲マンションの空き駐車場を活用したコインパーキング事業もスタートしました。ビル管理関連では、指定管理者制度やPFI(Private Finance Initiative:民間の資金・経営能力・技術を活用して、公共施設等の建設や維持管理・運営を行う手法)にも参画しており、2019年には、名古屋大学・東山地域連携グローバル人材育成拠点施設整備事業をグループ企業が落札するなど、実績を作りつつあります。
何を目指しているのか?
分譲マンション管理事業の規模を拡大して経営の効率化を図るとともに、ビル・施設管理事業および関連事業を強化することにより、長期的に売上高100億円の達成を目指しています。
事業の柱となるマンション管理事業においては、管理戸数10万戸がひとつの目標です。それに向けて、リプレイス営業だけでなく、M&Aによる管理物件の拡大を重要な戦略として位置づけています。すでに過去15年間で8社のM&Aを実施しました。
また将来的には、海外展開も視野に入れています。まだ構想段階ではありますが、例えば、グループ会社である株式会社ZENホールディングスが、フィリピン・マニラのマンション管理・ビル管理会社に出資していることから、今後、東南アジアへの事業拡大に向けた足掛かりになる可能性もあるでしょう。
こうした戦略をもとに、当社はマンション管理を主軸とした「住生活総合サービス企業」へと進化し、業界で一定の地位を確立したいと考えます。