エスエイアシストは、“人と企業のサポートシステム”を長年の理念として、「人材事業」と「不動産事業」の2つの事業を中心に行っています。

「人材事業」では、工場や物流系を中心として、販売・営業系、事務・オフィス系、医療・福祉系など、多様なクライアントに多彩な人材を派遣・紹介しています。単に人材を派遣するだけでなく、当社独自の人材活用サポートシステムにより、コンサルティングからカスタマイズ提案まで幅広いサービスが可能です。また、徹底して「派遣スタッフ第一主義」を掲げており、地元の優秀な派遣スタッフを採用していることから定着率は高く、多くのスタッフ・クライアント様から好評を得ています。

「不動産事業」では、ピタットハウスのフランチャイズに加盟しており、浦和西口店と恵比寿店の2店舗を運営しています。不動産仲介事業（売買・賃貸）はもちろん、戸建分譲事業、不動産管理事業、建設リフォーム事業などの業務を行っています。

そのなかでも当社の一番の収益の柱になっているのは、不動産再生事業です。当事業は、狭小地や崖などにある形状の悪い物件や、昔建てられたために接道がなく再建築不可能な物件など、オーナー様がお困りの古い住宅・アパート・倉庫・工場などの物件を現況のまま仕入れ、ひと手間かけて綺麗に仕上げ、同業他社やエンドユーザーなどに販売しています。

私は学生時代から、将来は小さくても仲間と楽しく仕事ができる会社を創りたいと思っていました。現実に創業した後も、やみくもな上昇志向で社員に無理を強いるような環境ではなく、社員がそれぞれ持てる力を発揮し、周りに貢献し感謝されることで、全員がやりがいをもって取り組める「社員の満足度が高い会社」を目指しています。

とはいえ、創業したての頃の会社の環境はあまり良いとは言えませんでした。元々、新卒で入社したのは体育会系のマンションディベロッパーで、そこは営業部長がたえず叱咤激励して休む間もなく営業電話をさせるようながんじがらめの環境でしたが、そんな環境の中でも自分で戦略を考え、工夫しながら仕事に取り組んで結果を出すと、『あいつは言わなくても結果を出すから』とかなり自由に動かせてもらえるようになりました。私はその“自由”にやりがいを感じ、創業した自社でも「何も言わず、自分で工夫して結果さえ出していれば自由にできる」という環境を当時はつくりました。

しかしその「自由」は、あくまで過去に私が心地良く感じた環境であっただけで、「みんなで協力し合って頑張ろう」という社員たちが心地よい環境、やり易い環境ではなかったことに後で気付きました。それからは、社員間のコミュニケーションを重視し、社員同士で協力し合って、個人の成功をみんなで喜びあえる会社を目指すことで、社風を少しずつ変革していきました。すると、「社員満足度の高い会社」に近づいただけでなく、利益率も上がり、会社自体の経営も上向きになっていったのです。

中長期的の目標としては、さらに社員が安心して勤められる会社にしていきたいと思っています。社員が安心できる環境とは、会社の経営が安定していることに尽きると考えています。

今後、さらに経営基盤を盤石なものにすべく、今回のM&Aにより、主にストックビジネス的な安定収入を得られる事業を強化していきたいと考えています。