リベルタは商品の企画・販売における豊富なノウハウを駆使し、角質ケアアイテム「Baby Foot」、口臭ケア歯磨き「DENTISTE’」など数々のヒット商品を生み出してきたファブレスメーカーです。経営理念は、「喜びを企画して世の中を面白くする」。1997年に創業し、2020年12月、東証JASDAQ上場を果たしました。

幅広い商品ジャンルを扱っていますが、現在、特に注力しているのは、コスメ、トイレタリー、機能衣料、腕時計、健康美容雑貨、加工食品、他社仕入商品などの7つの分野。毎年30商品以上の新商品を送り出し、ヒットの芽を育てています。販路もバラエティショップ、ドラッグストア、ホームセンター、コンビニエンスストア、スポーツ量販店、家電量販店など、広範なネットワークを構築してきました。なお、腕時計に関しては、直営店も3店舗運営しているほか、専門店とのお付き合いもあります。

当社最大のヒット商品、「Baby Foot」は海外にも展開。60カ国以上で販売パートナーを開拓してきました。このネットワーク自体はもちろん、その構築の過程で得た各国の商習慣やレギュレーションなどに関する知見も、今後の当社の武器になっていくと考えています。

当社の大きな強みは、商品の持つポテンシャルを最大限に引き出し、消費者に訴求するノウハウです。販促のクリエイティブ力に磨きをかけており、“商品の価値を一瞬で伝える”店頭販促物のクオリティにこだわりを持っているほか、メディアプロモーションにも注力。企画部分はすべて社内で手がけています。

また、当社は自社企画商品だけでなく、展示会などで見つけた他社商品に関しても、ヒット商品に生まれ変わらせるお手伝いを行ってきました。パッケージや価格、販路などを変え、そのメーカーのブランドのままヒットさせたケースも多々あり、当社の“売るノウハウ”の高さを示していると自負しています。

今後、注力したいポイントの一つは、商品の得意ジャンルを増やしていくことです。たとえば、現状、手を付けられていない領域として、電気の取り扱いに専門知識が必要な家電製品が挙げられます。また、プラスチック製品など射出成型を行う製品も、専門知識がないと工場との交渉ができず、ハードルの高い分野。今後はこうしたジャンルにも挑戦すべく、必要なノウハウの獲得を図っていきます。

一方、販路の面では、これまでは卸売り中心で展開してきましたが、今後は直販のノウハウも高めていくことを目指します。メーカーである当社が直接、エンドユーザーにアピールできる、ECやテレビ通販などのチャネルを活用する場合、商品企画の面でも、訴求方法の面でも、これまで卸売りで培ってきたものとは異なるノウハウが求められます。すでに、直販向けのオリジナルブランドの立ち上げに向けた取り組みを始めていますが、今後は外部の力も積極的に活用しながら、直販力強化を進めていきます。