募集の概要
- 買収対象領域
- ●教育分野において特徴あるパッケージ製品を自社開発しているソフトウェア会社 ※セキュリティやビッグデータの領域に強い会社、歓迎します。 ●システム開発会社 ※全国の学校に対し情報基盤システム構築やICTサポートを提供していくため、地方の会社、歓迎します。 ●Webマーケティング会社
- 募集の特徴
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- 契約締結までの期間
- 最短2ヶ月
- ロックアップ
- 交渉次第
M&Aの戦略
何をやっているのか?
チエルは、1997年の創業当時から一貫して、教育現場を支えるICTの提供に取り組んできました。取り扱い製品・サービスは、各種のデジタル教材から授業・学習支援システム、それらを活用するためのハードウェア、情報基盤システム、運用管理セキュリティシステムまで幅広く、60種類を超えます。導入実績は、教育委員会560以上、高校、大学・高専1,800校以上(2017年10月時点)に上っているほか、海外でもASEAN諸国を中心に20か国以上の市場を開拓してきました。
導入先の学校に対しては万全のサポート体制を提供すべく、全国の営業拠点およびパートナー企業によるネットワークを築いています。現場の教師の皆さんとの緊密な関係をベースに、ユーザー視点に立った製品・サービスの開発・改良を続けてきたことが当社の大きな強みとなっています。
2017年3月期以降は、関連技術を有する企業や隣接領域の製品・サービス提供を行う企業を対象とするM&Aを積極的に実施し、事業領域の拡大にも注力してきました。子会社4社、持分法適用関連会社2社のグループ構成となっています。
何を目指しているのか?
事業領域の拡大に伴って、2020年3月期からは事業セグメントを見直し、「学習部門」「情報基盤部門」「進路部門」の3セグメントを定めました。学習部門では、高校・大学市場、小学校・中学校市場、企業内教育市場に向けて、学習関連製品・サービスを提供しています。情報基盤部門では、高校・大学市場、小学校・中学校市場、自治体市場に向けてセキュリティシステムを提供するなど情報基盤の整備の支援しています。進路部門では、グループ会社が中心となり、進学情報の提供や就職あっせんといった事業を行っています。
今後は各セグメントで市場環境に沿った戦略を立案し、売上の拡大を図っていきます。学習部門では、拡大傾向にある授業のICT化にクラウドサービスで対応していきます。情報基盤部門では、安全な情報通信環境の構築、管理者の負荷低減といったニーズの高まりに対応し、売上拡大を図ります。進路部門では、印刷物やリアルのイベントが主流である進路市場において、ICT化を促進することで差別化を図ります。これらの戦略により、中期経営計画では、2019年3月期の売上高実績20.3億円に対して、2023年3月期における売上高目標45億円を目指しています。
何を必要としているのか?
引き続き、当社にない強みを持つパートナーを求めています。他社との差別化を強化していくため、教育分野において特徴あるパッケージ製品を自社開発しているソフトウェア会社様には特に関心を持っています。セキュリティ、ビッグデータといった分野で高い技術と実績を持つ事業者様であれば、より積極的に検討します。
また、主要なお客様である各地の学校に対し、情報基盤システム構築やICTサポートを提供していくにあたっては、地理的なカバー力を一層強化していく必要があります。このため、地方のシステム開発会社様を迎えることも検討したいと考えています。
Webマーケティング関連の事業者様も歓迎します。当社にもWeb制作のチームはありますが、マーケティングまでは社内のリソースでカバーしきれていません。教育に興味があり、Webマーケティングに強みを持つ事業者様とぜひご一緒したいと考えます。
何を提供できるのか?
全国の学校を対象に築き上げてきた顧客基盤は当社最大の財産であり、学校向けパッケージソフトをお持ちの事業者様であれば、その販路の拡大に大きく貢献できるでしょう。また、貴社ソフトの中に当社の製品・サービスと相性の良い機能が含まれている場合には、その機能を当社製品・サービスに組み込むことで付加価値を高め、新規ユーザー獲得につなげていく方向性も考えられます。
経営企画、財務、経理、人事労務などの面でも、上場企業としてのノウハウやリソースを生かした支援が可能です。売却を検討している事業者様の課題として多いのは、後継者不足、業績低迷、成長戦略の不在、といったケースだと思います。これらの課題に対する解決策や戦略を一緒に考え、場合によってはチエル本体から資金・人材の提供も行いつつ、二人三脚でサポートします。
これまでグループに迎え入れてきた企業のなかには赤字の会社もありましたが、当社の経営サポートによってすべて黒字に転換してきました。
経営改善に向けて必要な支援を提供する一方、グループ会社各社の運営については、それぞれの独立性を尊重します。社長や役員も、その会社のプロパーがなるべきと考え、チエルから役員を出す場合も最小限にしています。当社にはない専門性を裁量を持って追求していただきながら、ウィンウィンを実現できる環境を目指していきます。
また、M&Aに際しては、理念を共有し、社員の思いを一つにすることが大切です。当社では、社員全員と私が直接面談し、私たちが目指す方向性を説明するだけでなく、社員からも話を聞いて現状の課題を探り、経営計画立案のベースとしています。全員と面談するのはなかなか大変ですが、一人ひとりが納得し、グループの一員として再スタートを切ってもらえるよう、今後も最善を尽くしていきます。
起業家・経営者に向けてひとこと
私も創業からこれまでには困難な時期も経験しており、企業経営にはさまざまな苦労があることは身をもって知っています。「自社のリソースだけではうまく成長戦略が描けない」「経営陣がエンジニア出身で、技術には強いが経営マネジメントはあまり得意ではない」「後継者がいない」などの問題に悩まれている経営者様、ぜひ一度ご相談ください。教育分野のビジネスなら、チエルと一緒に取り組むことで成功する可能性を飛躍的に高められると考えます。
教育業界には、ICTで解決できる課題がまだまだ山積しており、市場規模は拡大傾向にあります。ぜひ一緒に、この市場でさらなる成長を目指しましょう。