募集の概要
- 買収対象領域
- ●きものの販売・レンタル、製造、卸を行う会社 ●履物や小物、きものの収納ケースなど、きものに関わる商品を扱う会社 ●和のアクセサリーや雑貨、インテリア、伝統工芸品などを扱う会社 ●美容ビジネスを展開する会社 ●システム開発会社 ●編集プロダクション、印刷会社、Web制作会社 ●教育事業(着付・和裁・茶道・日本文化教育)
- 募集の特徴
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- ロックアップ
- 交渉次第
M&Aの戦略
何をやっているのか?
当グループは、「きものを『着たい人』を『着る人』に」をキャッチフレーズに掲げ、きものの専門店運営会社、メーカーなど7社を傘下に擁します。関東を中心に、関西、九州を含めて52店舗を展開し、きものの販売、レンタル、着付けレッスンなどを総合的にカバーしています。
創業から49年、この間M&Aも積極的に行いながら、事業エリアもバリューチェーンも拡大してきました。2009年には、きものを着たお客様の晴れ姿を撮影させていただくスタジオ事業を開始しました。また、2015年には、通販のニッセン様から、同社の祖業でもある和装部門を事業譲受。着物や帯など和服・和装小物のネット&カタログ通販サービスを提供する「きもの都粋(といき)」の展開を始め、販売チャネルの多角化に乗り出しました。
同業のきものの販売会社では、2018年に兵庫県で80年続く呉服店「かずの」を仲間に加えたのに続き、2020年には千葉で6店舗を展開する「きのはな」も継承しています。
バリューチェーンの面では、2019年に京都で70年を超える歴史を持ち、「游洛庵」のブランド名で知られる染呉服メーカーから事業を継承。きものの企画・開発から製造、流通、販売、そしてマーケティングまで一貫して取り組めるSPAの体制が整いました。
マーケティングや販促物制作の領域も、当社では極力内製化しています。広告代理店を通さずに自社で募集したモデルを活用し、撮影やカタログ等の制作も自前で行います。最近は、若い世代にアピールしていくため、動画制作チームも作り、きものを知り尽くした当グループだからこそできる効果的な広報宣伝を追求しています。
何を目指しているのか?
当社は2020年に創業50周年を迎えます。家族経営からスタートし、訪問販売をメインとしていましたが、2000年代に入ってから店舗展開を加速する中で、業容を大きく広げてきました。お店というステーションがあることで、お客様に着物の着付けを講習したり、和事のレッスンをしていただいたり、着物の丸洗いやクリーニングに対応したり、染め替えをしたいといったご要望にお応えできる。日本の大切なきもの文化を受け継ぎ、広めていくための基盤が整ってきたと考えています。
今は創造100年企業に向けて、「2022年に30人の社長を輩出し、グループのDNAを設計していく」ことを目標に掲げています。創業時に設定した「2013年までに30店舗、5人の社長をつくる」という目標も、周囲からは無理だと言われた中、強い思いを持って努力を続けてきた結果、実現することができました。これを踏まえ、今の目標もきっと実現できると信じています。企業理念である「女性の美・遊・夢を叶える幸福創造企業」を目指すという軸を大切にしながら、志を同じくする仲間たちと共に、新たな可能性を追求し続けています。
グループ事業と親和性の高い事業であれば、既存領域に限らず、進出を検討していきます。たとえば、美容の領域では、すでに埼玉県所沢市の店舗の中に、美肌効果もある施術を行う脱毛サロンを出店しました。同じビル内に着物専門店、自社の写真スタジオ「Arigatou」があります。脱毛サロン「レスプリ・ドゥ・フィーユ」では、「きものを着るときには、最高にきれいな自分でありたい」「一番きれいな自分の姿を写真に残したい」というお客様の思いに応えています。
今後もきものに関心をお持ちのお客様の潜在ニーズをとらえつつ、事業領域の拡大に挑んでいきます。
何を必要としているのか?
上記のビジョンを実現していくため、私たちの仲間に加わってくださる事業者様を求めています。
まず、グループのコア事業である、きものの販売・レンタル、染織製造、卸を行う会社様のM&Aは引き続き検討します。加えて、周辺領域として、履物や小物、きものの収納ケースなども当然シナジー効果が見込めますし、和のアクセサリーや雑貨、インテリア、伝統工芸品などを扱う会社様にも関心を持っています。
美容領域でも、すでに手掛けている脱毛に加え、「体内からきれいになりたい」というニーズに応えていくこともできないかと社内で検討を始めました。こうした領域ですでに事業基盤をお持ちの会社様と組むことも十分にあり得ます。
システム開発会社にも興味があり、お客様向けサイトも進化させていき、分社経営を行う会社として、グループ内各社の情報共有も一層スムーズにしていきたい。また、CRMの面でも、まだまだできることはあると考えており、専門家の力を借りられれば、新たな可能性が見えてくるものと期待しています。
販促ツール制作関連でも、編集プロダクション、印刷会社、Web制作会社などの専門家と組んでいく方向性も検討可能です。
さらに、着付や和裁はもちろん、茶道なども含め、日本文化の教育事業を手掛ける事業者様とも、互いにメリットの大きい関係を築けると考えています。日本文化の学習を通して、日本人としての心の在り方や歴史を学ぶとともに、着物の基本的所作を身に付ける。あるいは逆に、着物を通して、日本人の精神文化を理解し、日常生活の中に生かすとともに、日本人としてのアイデンティティの確立を図る。そうした分野で事業展開されている会社様には、ぜひお声掛けいただきたいと思います。
何を提供できるのか?
グループに加わっていただくことにより、SPA体制の中で情報とノウハウを共有し、リソースを最適に組み合わせることが可能になります。たとえば、京都の染呉服メーカー「游洛庵」の場合、どんなデザインのきものでも作れるノウハウを蓄積している一方で、消費者の声に直接触れる機会はなかなかありません。その点、当グループ本部には、52店舗を通じて上がってくる情報を基にしたマーケティングの機能があるため、販売現場と製造現場を直結させたオペレーションが可能になっています。
販売ルートに関しては、リアルの52店舗に加えて、カタログ通販やネット通販のチャネルも有しています。さらに、毎年、東京の日本橋プラザや京都の産業会館で展示会販売を行っており、こうした場でも不特定多数の潜在顧客にリーチできます。実際、「游洛庵」の商品で、従来は十分なPRができずに在庫となっていたものが、展示会販売で好評を得たようなケースもあり、貴社で長年眠っている商品を収益ベースに乗せられる可能性も期待できるのではないでしょうか。
また、顧客基盤の面では、グループ各社が長年かけて築いてきた顧客リストを活用いただけます。中心をなしているのはシニア富裕層ですが、若年層は中学生まで広がっています。浴衣と帯、下駄、巾着を選んで組み合わせられるお手軽なセット商品や、低価格なきもの入門者向けセットなどを用意しているほか、中学校での和装教育も長年続けており、若い世代の取り込みも進んできました。
広報・販促は本部で一括して行っており、地域特性を踏まえつつ、各地のお客様のニーズに応じた商品情報を的確に発信します。特に地方の会社様にとっては、今までリーチできなかった層にリーチすることが可能になると思います。
起業家・経営者に向けてひとこと
当グループでは、M&A先のブランド名や屋号はそのまま生かし、それまでの歴史や信頼をベースとした事業展開を行います。経営者様は引き続き、当グループの安定した経営基盤を活用しながら事業を行っていただくことも可能ですし、ご自身は身を引きたいとお考えの場合は、事業と従業員の皆様を責任をもってお引き受けします。
先行きをお悩みの経営者様、ぜひお気軽にご相談ください。ご連絡をお待ちしております。