募集の概要
- 買収対象領域
- ●アパレルブランドをお持ちの会社様 ●アパレル製造会社様 ●上記アパレル業界に関わるIT技術をお持ちの会社様
DeepValleyは、ファッション×テクノロジーに特化した企業です。メイン事業は「AYATORI」。アパレル製造業務を効率化できるモノ作りマネジメントSaaSです。
アパレル業界は、テクノロジーの導入が進んでいるイメージを持たれることも少なくありませんが、現状はあくまでも対消費者向けサービスに関してが中心となっており、製造側は、手書きによるデザイン画、電話やファックスをメインとしたコミュニケーションなど、まだまだアナログが主流です。
この状況に加え、アパレル業界はサプライチェーンが複雑であることから、1着の洋服を作るためには、6~7社を介さなければなりません。それを何十着、何百着と量産するわけですから、情報やスケジュールの管理に多大な労力が必要となります。
「AYATORI」は、こうしたアパレル業界の課題を解決するために作られました。読んで字のごとく、複雑な糸になっているのをいったんほどいて再構築する「あやとり」を連想しました。発注状況や在庫など、生産に関する情報、コミュニケーションを一元管理できるため、見落としリスクや確認に要する時間を大幅削減することができ、進捗状況が一目瞭然に。メールよりも確実かつ簡単に関係者と連絡が取れるので、伝達ミスも防ぐことができます。ありがたいことに、業界誌への掲載、ファッション系メディアからのインタビュー等、アパレル業界にテクノロジーを取り入れていくべきだという意識のある関係者から、多くの関心を寄せられているサービスです。
とはいえ、現場ではトップがまだまだ旧来式のやり方にこだわっているケースも少なくありません。そうした現場にも価値を実感していただけるよう、業界の変革を進めています。
当社が目指すのは、「誰もが好きにブランドを作れ、誰もが好きな服を着られる社会」です。その実現のためにも、アパレル業界のデジタルトランスフォーメーションを行い、参入障壁を下げたいと考えています。
参入障壁の高さの裏にあるのは「お金」です。いきなり大量生産に踏み切ることは、多くの新ブランドにとって困難です。製造側には「生産ロット」という制約があるからです。最低ロット数に至らない場合、作り始めることすらできないのです。
そもそも、なぜロットがあるのでしょうか。その理由は、「繋がっていないサプライチェーン」です。サプライチェーンが複雑であるがゆえに、各社は自社利益を優先せざるを得ない状況にあります。人件費や手間を必要最小限に抑えるため、ロットという概念があります。しかし、「ここに資材がどれだけ余っている」「この工場はこの期間でなら稼働できる」といった情報が可視化されれば、少しずつハードルを下げられる可能性を秘めています。
将来的に、服の製造自体はロボットが行えるようになるかもしれません。その未来が来た場合においても、設計図がデジタル化されていなければオートメーション化は不可能です。当社は、上級レイヤーとなる情報を押さえながら、かつプラットフォームでサプライチェーンをなめらかに繋ぐことで、生産・管理・販売・会計の一連の流れを行える基幹システムを構築したいと考えています。そして、そのシステムをSaaS形式で中小企業にも利用していただき、業界全体のバランスを取りたいと考えています。
当社が作った「AYATORI」は、あくまでもプラットフォーム。例えるならば、ゲーム機本体です。ゲーム機本体にも価値はありますが、それだけではユーザーに価値を感じてもらうことは難しいでしょう。特に、旧来のビジネスモデルでの成功体験がある大手になればなるほど、わざわざ新しいビジネスモデルを始めてみようとは思いづらい部分があります。では、何が必要か。ゲーム機で遊べる、圧倒的におもしろいソフト──つまり、コンテンツです。
今、1番求めているのはアパレルブランドです。良いコンテンツ=商品を持ちながらも、まだまだ伸びていく領域であるECにまだ取り組めていないブランド、SNS施策に興味があるブランドには、ITに強い当社の強みがより活かせると考えています。ブランドのほか、製造、もしくはそれらを支えるツールをお持ちの会社などとも、共に「AYATORI」を盛り上げていきたいと考えています。
当社には、ITやテクノロジーに関する知見やノウハウがあります。それらを活かすことで、製造スピードの向上や無駄な業務の削減を実現できます。
日本では、人口が減っていく一方で、EC市場は今後ますます伸びていくとされています。しかし、アパレル業界にはまだまだこの波に乗れていない会社も多いでしょう。「SNSマーケティングをした方がいいと言われアカウントを作ってはみたものの、一向にフォロワーが増えない」といったお悩みを抱えている会社は珍しくありません。こうした悩みの解決に、当社の知見を活かしていただきたいです。
一方で、当社はクリエイターではありません。そのため、ブランドの魂となる世界観、また経営理念にも口を挟むことは一切ありません。大切にしたいものを大切にし続けながら、成長し続けるためにテクノロジーを活用する。でも、何をどうすればいいのかわからない。こうした会社に提供できる価値を、当社は持っています。
DeepValley代表の深谷には、11年働いてきたアパレル業界で、6回転職、20ブランドに携わってきた背景があります。結果、現在残っているブランドは5。残せなかったブランドのなかには、「AYATORI」があれば守れたであろうものもあります。
製造側の立場、クリエイターとしての想いがわかるからこそ、そのサポートができる「AYATORI」をもっと素晴らしいプラットフォームに育てていきたい。当社のM&Aは、すべてを血肉にするのではなく、必要とする部分を補い合える関係作りです。「現代的な経営がわからない」「テクノロジーによる変革をしたい」想いをお持ちの会社様は、ぜひ一度当社にお声がけください。一緒に挑戦していきましょう。