当社では「なんでも酒やカクヤス」のブランドのもと、家庭向け・飲食店向けの酒類販売を行っています。ブランド名にある「なんでも」は、お客様のご要望に「なんでも」応えたいという、当社グループの意気込みや覚悟の表れです。

家庭向けサービスとしては、ピンクの看板で、東京都23区を中心に店舗をドミナント展開。店頭での販売だけでなく、東京都23区及び横浜市・川崎市・大阪市・東京都下の一部のエリアにおいては、お客様のご自宅など指定の場所に「1時間枠で」無料配達を行っています。また、各店舗からは飲食店向けの配達もしており、配送センターからの出荷機能を補完する役割も果たしています。
そのほか、埼玉県一部の店舗では酒と花をセットで販売するセレクトショップ「CORK」も展開しています。

飲食店向けサービスとしては、主に、居酒屋やレストランなどの料飲店等のお客様へ酒の配達を行っています。営業スタッフが一軒一軒のお店へ伺い、メニュー提案や集客、販促企画のご提案など、幅広い情報提供を行うことで料飲店経営をサポートしています。飲食店販売は当社の売上の約7割※を占めています。

当社ビジネスの大きな特長は、首都圏と大阪府、福岡県、長崎県に15カ所※の配送センター、首都圏を中心に210カ所※の店舗・小型倉庫を持ち、自社のトラック、リヤカー、軽自動車で配達サービスを提供している点にあります。店舗から半径1.2kmの範囲を商圏として、東京23区内をすべてカバーするよう店舗を配置することで、「東京23区どこでも1時間枠で無料配達」を実現しています。

また、飲食店向け・家庭向けにかかわらず、受注した商品をさまざまなかたちで、確実にお客様の元へ届ける、そのための受注販売システム構築を自前で行ってきました。店舗網と物流ネットワーク、それを支える受注販売システムを組み合わせた「カクヤスモデル」が、当社の競争優位性を確保する大きな武器となっています。

※2023年12月末現在

2019年12月、当社は東京証券取引所市場第二部に上場。今後の成長戦略として、以下の2つを掲げました。

1. 物流インフラと販売実績データを活かして、他の商材も取り扱い、「配達および販促・マーケティングのプラットフォーム企業」へと進化する
2. 一都三県以外の地方主要都市にも「カクヤスモデル」を展開する

2020年5月には、九州地方への展開の足掛かりとして、福岡県の業務用主る販売店であるサンノー株式会社を子会社化しました。

また、急激に変化する市場環境に即応できる機動的かつダイナミックな経営体制を構築する必要があると考え、2020年10月に持株会社体制に移行しました。今後は、業務・資本提携やM＆Ａ等も活用してさらなる事業領域の拡大を加速していきたいと考えています。

上記の成長戦略を推進していく1つの手段としてM&Aを検討しています。以下のような事業者様との出会いを求めています。

●カクヤスの配達プラットフォームで他の商材を販売できる事業者
東京23区内をカバーする当社の物流プラットフォームに、お酒以外の商品や情報を乗せることで、事業領域を広げていきたいと考えます。一般家庭にも業務店にもリーチできる当社の配達プラットフォームは、幅広い事業と連携可能です。
たとえば、販促・マーケティング系のビジネスとの融合も考えられます。配達する缶ビールのケースのうえにクーポンを貼り付けるといった方法で情報提供や販促につなげる、などの取り組みが考えられます。
また、当社サービスの業務量は、12時から16時までの日中は比較的余裕ができやすく、それ以降は忙しい傾向があります。これを平準化したいと考えており、日中にピークが来るビジネスとの組み合わせであれば、より前向きに検討したいと思います。たとえば、日中家にいることが多い高齢者向けの商品を販売する事業者様などとは相性がいいのではないかと考えています。

●当社が展開していない地方主要都市に進出している酒類販売事業者
当社が展開していない地方主要都市において「カクヤスモデル」を展開するために、ご協力いただける酒類販売事業者様を募集します。地域に密着し、すでに多店舗展開しているような事業者様を想定しています。

当社が提供できる最大のメリットは、多大な費用と時間をかけて構築してきた配達プラットフォームです。この配達プラットフォームを有効活用していただくことで、コストを最小限に抑えつつ、ラストワンマイルに商品を届ける配達サービスを実現できます。

お客様とのきめ細やかなコミュニケーションも当社の武器。たとえば、毎日ミネラルウォーター1本だけを注文するご高齢のお客様がいます。そのようなお客様が求めているものは、商品よりも配達員との会話だったりします。つまり、我々が提供しているサービスは最終的にはコミュニケーションなんです。業務用向けビジネスにおいても、お店一軒一軒に対してきめ細やかなサポートを行っています。そのような顧客接点を活かすことで、新たなサービス展開も考えられるのではないかと思います。

その他にも、バックオフィス業務を当社で巻き取るなど経営面のサポートも行います。ベンチャー企業などで人手が足りずに困っている場合はぜひご相談ください。

M&Aを検討するにあたって最終的に決め手となるのは、「人柄」だと思います。どんなに優れた商品を持っていても「一緒に働きたい」と思えないような相手とは、手を組むことができません。そして、それは貴社にとっても同じはず。当社に対しても、「カクヤスと働きたい」「カクヤスとビジネスをしたら楽しそう」と思っていただけるように、あくまでも対等なパートナーとして接したいと考えています。

私たちは、お客様の期待に一つ一つ応え、お客様に喜んでいただくことで成長を続けてきました。今後も、お客様に一番便利だと感じていただけるサービスを提供し、「お酒を中心とした流通のインフラとなること」を目指します。ぜひ当社と一緒に、お客様の多様な要望に応えるユニークなサービスを展開し、大きく成長していきましょう。