ミッション・ビジョン
何をやっているのか?
当社は、介護保険の黎明期である2003年に創業し、介護や医療に関するさまざまな情報サービスを開発・運営してきました。創業当初は、ケアマネジャー向け人材紹介「ケア人材バンク」を皮切りに、介護職向け求人情報「カイゴジョブ」、看護師向け人材紹介「ナース人材バンク」と、医療従事者のキャリア支援サービスを展開。特に、看護師向け人材紹介サービスは業界トップクラスの高い認知度を誇っています。2006年にローンチした介護事業者向け経営支援プラットフォーム「カイポケ」も急成長を遂げ、導入事業所数は約25,000に達しました。また、医療従事者向けコミュニティサイトも多くのユーザーを得ており、管理栄養士向けコミュニティ「エイチエ」は資格保有者の80%、看護師・看護学生向けの「ナース専科」は看護師の40%、看護学生の65%が登録する人気サイトとなっています。
こうした医療従事者のネットワークを基盤に、近年は企業等で働く人々の心身の健康を支えるサービスの開発にも力を入れています。1つは、メタボリックシンドローム予防のための生活改善指導をICTを活用してリモートで行う特定保健指導サービスです。これは健康保険組合向けに展開しています。また、もう1つの領域として、企業の健康経営をバックアップするサービスも手掛けており、産業医・看護職による従業員のメンタルヘルスケアのほか、健康経営の担い手である人事・労務担当者に向けた業務支援などを提供しています。
●健康保険組合向けソリューション
【リモートチャット指導「特定保健指導/重症化予防サービス」】
特定保健指導の対象者、生活習慣病予備軍や軽度および中度の糖尿病対象者に向けたリモートチャット指導サービスです。参加者はアプリを利用し、スマートフォンでのWeb面談後、チャットを通じて担当の管理栄養士から定期的に指導を受けることができます。
当サービスは、データヘルス・予防サービス見本市 2017にて優秀賞を受賞しました。
●企業人事・労務向けソリューション
【企業向け健康管理業務サポート「リモート産業保健」】
人事・労務担当者に向けた産業保健業務サポートのトータルパッケージサービスです。訪問とリモートを組み合わせ、産業医と産業看護職による2名体制で産業保健業務の支援や従業員の面談サポートを提供しています。産業看護職にオンラインで気軽な内容の相談ができるため、カラダとココロの不調への早期介入が可能です。
特定保健指導や糖尿病の予防・重症化予防に関しては、当社はサービスローンチ前に、省庁や国立病院と共同で実証事業による実績を積み重ねてきました。健康指導にチャットなどのツールを導入するという新たな取り組みを進めるにあたり、医学的なエビデンスを、しかもナショナルセンター等の医療機関と一緒に作っていくことは大きな意味を持ちます。こうしたプロセスを経てから商用化しているため、法制面のリスクがクリアされており、ユーザーへの効果の訴求もしやすいことが大きな強みとなっています。
何を目指しているのか?
当社は、「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」を企業理念に掲げています。
日本の高齢化率はすでに25%を超え、超高齢社会に突入。生産人口は減少し、医療費・介護給付費は増加の一途をたどっています。一方、高齢社会に関する情報、たとえば介護や医療に関する情報は専門性が高いため、情報ギャップが生まれやすいという特性をもっています。そのため、有用で信頼性の高い情報に対するニーズはますます高まり、膨大な事業機会が生まれています。
こうした中で、高齢社会を支える働き手の確保の観点からも大きな問題となっているのが、生活習慣病やメンタル不調の増加です。健康的な生活環境を守ることにより罹患を減らす、不調を早期に発見してケアすることで重症化を防ぐといった取り組みを進めていくために、ICTの活用で貢献できることはには多くの可能性があります。当社はこの領域におけるリーディングカンパニーとなるべく、今後も現場ニーズに即したサービスの開発・展開を進めていきます。