募集の概要
- 買収対象領域
- ・強い専門性を持つゲーム開発会社 ・DXソリューション(ソフトウェア・アプリ)を提供する会社
- 募集の特徴
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- 契約締結までの期間
- 最短2ヶ月
- ロックアップ
- 交渉次第
M&Aの戦略
何をやっているのか?
マトリックスは1994年の設立以来、27年間にわたり、ゲームソフト開発において確かな実績を築いてきました。特にシミュレーションゲームやボードゲームなどの戦略系ゲームを得意とし、手がけたタイトルがゲーム雑誌「週刊ファミ通」の新作ゲームクロスレビューにて5連続ゴールド殿堂入りを果たすなど、そのクオリティは高い評価を獲得しています。また、遊技機向けの画面開発も長年手がけ、専門技術を磨いてきました。
当社の大きな強みは、100人近い開発専門スタッフが在籍し、顧客のニーズに応じた規模のチーム体制を柔軟に構築できること。かつてのファミコン全盛期、日本のお家芸だった時代のゲームビジネスは、開発機材も非常に高価で参入障壁が高かったのですが、今は誰でも簡単にスタートできる開発環境があり、海外の企業もどんどんヒット商品を出しています。こうした環境下で、日本のゲーム企業がグローバル競争を勝ち抜いていくためには、独自性の強いとがった商品を出していく、あるいは大規模開発への対応力を高めていくことが必要。社内のリソースに加え、社外の志を同じくする企業とも連携を強め、優位性を追求しています。
また、ゲーム開発で培ったUI/UXやデザインのノウハウを他分野で活用していくことにも、早くから取り組んできました。これまでに、電機メーカーと組んで産業用ロボットをつくったり、通信教育会社と一緒に知育アプリを開発したり、ARを使った観光プロモーションソフトの開発に参画したりした実績があります。こうした非ゲームの分野においても、今後は対応力を一層強化し、さまざまな業界で進むDXの取り組みに、当社がゲームで磨いてきた「分かりやすさ」や「楽しさ」を付加していきたいと考えています。
何を目指しているのか?
ゲーム開発においては、強みである戦略系ゲームの領域で、圧倒的な地位を確立していくことを目指しています。「至高の思考」というフレーズを合言葉に、ユーザーが頭をフルに使い、かつてないプレイ体験ができるようなゲームを生み出していきます。
今、特に注力しているのは、プロフェッショナル人材の育成です。限られた色数で作られた絵を、ユーザーが想像力で補って楽しんでいた初期のファミコン時代とは大きく変わり、ゲーム機の表現能力が圧倒的に高くなった今では、開発側がまるで映画のように作り込んだ世界観を提示することが当たり前になりました。そうなると、企画、デザイン、絵描き、色彩、それぞれについて、その作品に求められるものをしっかりと表現できるプロが必要。自分の感性で仕事をする、かつてのいわゆる“職人”とは、少し異なる人材像です。
加えて、制作管理を担うプロデューサー・ディレクター陣の増強も図りたいと考えています。日本のゲーム業界では、伝統的に「作りながら考える」傾向があり、結果的に手戻りの多い制作プロセスになりがちです。一方、海外の競合たちは、当初の計画に沿って、良質のコンテンツを予算内につくれる仕組みを構築している。ここは当社も、海外企業と互角に戦えるよう、早期の構造改革を進めていきます。
さらに、非ゲームの分野では、引き合いは順調に増えている中で、これまで社内のリソース不足で案件を受けられないケースも出ていたのですが、今後は業務提携やM&Aなども積極的に進めることで、体制を拡充し、より幅広い案件を手がけていきたいと考えています。
何を必要としているのか?
代表取締役社長 大堀 康祐
ゲーム分野と非ゲーム分野、それぞれにおいて、一緒にパワーアップしていけるパートナーを求めています。
ゲーム分野では、独自の強みや高い専門性をお持ちの会社様を迎えたいと考えています。企画、プログラム、デザインのどの領域を得意とする会社様でも構いません。「絵はすごく強い」「企画はできないが、プログラムなら負けない」など、どこか1領域が突出している会社様は、むしろ歓迎します。人数規模は、2~3人から数十人まで、幅広く検討します。
当社は新宿にある東京本社のほか、福岡にも拠点があります。お近くの会社様はもちろんのこと、リモートワークも進んでいる今、これら以外の地域の会社様でも、十分に連携していけると思っています。ただ、制作上の重要な場面では、リアルでの打ち合わせが必要になる場合もあります。拠点間の物理的な距離はあっても、仕事に対する取り組み姿勢の近い会社様、自分の工程だけでなく、他の工程との連携も意識しながら、よりよいモノづくりを目指している会社様とは、スムーズなパートナーシップが築けると考えています。
一方、非ゲーム分野では、DX関連の案件受託で実績があり、他社との差別化につながる強みを持ちたいとお考えの会社様であれば、互いのノウハウを展開することで、Win-Winの関係になれると期待しています。DXに関しては、今は「とにかく業務フローをデジタル化したい」というニーズも大きいですが、今後、市場が成熟するにつれ、操作性やデザイン性も問われる時代になっていくでしょう。こうした時代の流れに即した、ハイクオリティなDXを共に構築していけるパートナーと出会えれば幸いです。
何を提供できるのか?
近年、ゲーム業界では、開発の大規模化が進む一方で、ヒット作品の出る打率が下がっている状況もあり、小規模の開発会社の中には、以前よりも案件獲得に苦戦されているケースも多いと思います。そうした悩みをお持ちの会社様の場合、これまで27年間の実績を持ち、財務基盤も安定している当社と組むことで、大きなメリットを感じていただけるでしょう。当社は著名ゲームメーカー各社とパイプがあり、誠実さと協調性を大切にする社風もあいまって、継続的なお取引をいただいています。
なお、M&Aではありませんが、当社は2020年9月に同業の株式会社スタジオアートディンクと業務提携を結び、同社は今、オフィスの同じフロアに入っています。少数精鋭で企画力に優れた同社と緊密に連携するようになり、当社も多くを学んでいますし、スタジオアートディンク側はこれまでリソースの問題で断らざるを得なかった案件も受けられる体制ができました。このように、互いの強みを生かし合える関係性を、今後他の会社様にも広げていきたいと考えています。
また、バックオフィス業務の巻き取りもできますし、ご希望があれば、東京・新宿や福岡のオフィススペースの提供も可能です。
DX領域の会社様には、当社がゲーム開発を通じて長年培ってきたデザインやUI/UXのノウハウを駆使し、ソリューションの高付加価値化を実現していただけると考えています。
起業家・経営者に向けてひとこと
リオ五輪の閉会式で当時の安倍首相が「スーパーマリオ」の扮装で登場し、会場を沸かせたように、ゲームは今や日本文化の一部です。マリオで育ったユーザーは海外にもたくさんいて、ユーザーが遊びながらスキルを身に着け、レベルアップしていくあのスタイルが、ゲームの一つの定型、作法として浸透している。最近は、当時の日本製ゲームのリバイバル作品を海外の人たちが手がけるようなケースも出てきています。この遺産を大切に活かしながら、日本のゲームカルチャーをもっともっと盛り上げていきたいと思います。
当社の企業理念は「『遊び』を通して、人々を『幸せ』にする」。「至高の思考」を楽しめるゲームを送り出すことはもちろん、エンドユーザー目線に立ったDXなどのソリューションを幅広い業界に提供することも、同じ延長線上にあると考えています。モノづくりへの熱い思いを共有し、一緒に歩んでいける皆様からのご連絡をお待ちしております!