募集の概要
- 買収対象領域
- (1)同業(システム開発会社) (2)サプライチェーンの上流・下流(エンジニア人材派遣、システムコンサルティング、システム検証等) (3)AI関連(画像処理・認識、機械学習、AIアルゴリズム、論文調査、AIプロセッサ) (4)新技術分野(GPU、DSP、FPGA、SoC、回路設計、ボード設計、HPC) (5)周辺領域(インターネット関連事業など)
- 募集の特徴
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 技術レベルが当社の求める水準に達しない企業は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- 契約締結までの期間
- 最短2ヶ月
- ロックアップ
- 交渉次第
M&Aの戦略
何をやっているのか?
ティアンドエスは、2社の合併により2016年に誕生した会社です。半導体メーカーを中心に、あらゆる産業のお客様に対して、システム開発や運用保守を中心としたサービスを提供しています。展開する事業をサービス内容別に以下の3つのカテゴリーに区分しています。
●ソリューションカテゴリー
工場等の生産管理システムや半導体製造に関わるシステム、発電所に関わるシステム、医療システムなど、各種業務システムの開発、運用保守を受託しています。お客様のご要望に応じて、請負開発または派遣のかたちで、技術・人材を提供しています。大手企業を主要顧客とした基盤となる事業です。
●半導体カテゴリー
顧客の半導体工場内へ技術者を派遣するかたちで、システム運用保守やITヘルプデスクなど、ITインフラストラクチャー運用支援全般のサービスを提供しています。工場が存続する限り、安定的に取引が継続する点がこの事業の特徴です。
●先進技術ソリューションカテゴリー
高度なソフトウエア開発力を武器に、急成長が見込まれる産業領域AI(画像処理・認識・機械学習・論文アルゴリズム調査等)の開発、自動運転関連のソフトウエアの開発にターゲットを置いたサービスを提供しています。なかでも、「論文調査」や「論文アルゴリズム実装/評価」といったAIアルゴリズム研究開発支援業務が急拡大中です。また、世界最先端技術でデファクトスタンダードとなる「スピントロニクス技術(STT-MRAM等)を搭載した次世代AIプロセッサ」関連のソフトウエア開発の研究にも力を入れています。
いずれのカテゴリーも、大手企業との取引が多いことが特徴の1つ。ソリューションカテゴリーでは、東芝、日立、キオクシアといった大手企業グループからの受注が8割近くを占めます。半導体カテゴリーの主要顧客はキオクシア、先進技術ソリューションカテゴリーの顧客も自動車メーカーや精密機器メーカーなどです。こうした取引経験や実績をもとに、新規の大手企業にも取引を広げています。
優秀な人材も当社の競争優位性の1つ。当社は従業員の9割以上がエンジニアという技術者集団であり、豊富なリソースの活用による内製化の実現や、高付加価値サービスの提供などが、業界平均の約2倍という高い利益率につながっています。人材採用に関しては、全社員数の10%を毎年新規採用する目標を掲げています。2020年8月には東証マザーズ市場への上場を果たしており、今後はこれまで以上に人材を獲得しやすくなると期待しています。
何を目指しているのか?
当社では「100年企業を目指して」をキャッチフレーズに、中長期的な成長戦略を描いています。基盤ビジネスの層を厚くするとともに、新しい成長分野へ積極的に投資していく方針です。
基盤ビジネスの中心的役割を担うのは、ソリューションカテゴリーです。このカテゴリーでは、これまでの安定した顧客基盤を大切にしながら、堅実な経営を続けます。
半導体カテゴリーは、安定ビジネスであると同時に、ここ数年著しく成長している分野でもあります。お客様の工場増設計画に追従しながら、今後も安定的な成長を図ります。主要取引先の新工場棟建設もあり、派遣技術者の増員要請をいただくなど、当面は拡大基調が続くと考えています。
先進技術ソリューションカテゴリーは、新しい成長分野として積極的な展開を図ります。高度技術者の採用も進んでおり、獲得した新規案件にも対応できる準備が整ってきました。また、2020年12月にR&Dセンターを新設し、研究開発業務を独立させています。こうした体制のもとで培われる高度な技術力を背景に、既存のAIアプリケーション開発を拡大展開していきます。さらに、スピントロニクス技術を用いたAIプロセッサに関する研究開発成果を収益につなげられるよう、ビジネスモデルの構築を図っていきます。
何を必要としているのか?
代表取締役 執行役員 社長 武川 義浩
上記の成長戦略を遂行していくうえで、鍵を握るのは人材力と技術力です。デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れのなかで、企業のニーズに応えていくためにはエンジニア人材の拡充が欠かせません。また、AIアルゴリズムや次世代半導体メモリに関するソフトウエアなど、先端技術に関連する技術者の力も不可欠です。
優秀な人材や、他にはない技術を獲得するための1つの手段として、高い技術力を持つ事業者様のM&Aを検討しています。具体的に検討対象としているのは、以下のキーワードに当てはまる事業者様です。
(1)同業(システム開発会社)
(2)サプライチェーンの上流・下流(エンジニア人材派遣、システムコンサルティング、システム検証等)
(3)AI関連(画像処理・認識、機械学習、AIアルゴリズム、論文調査、AIプロセッサ)
(4)新技術分野(GPU、DSP、FPGA、SoC、回路設計、ボード設計、HPC)
(5)周辺領域(インターネット関連事業など)
上記以外でも、当社のビジネスに関連し、シナジー効果を発揮できそうな分野でビジネスを行っている事業者様であれば幅広く検討します。ぜひお気軽にご相談ください。事業者様の所在地は国内全域を対象にしていますが、神奈川や東京の事業者様であればなお歓迎します。
何を提供できるのか?
前述の通り、当社は大手顧客中心の安定した基盤を有しており、この顧客基盤の共有が可能です。ここ最近も多くの引き合いをいただき、エンジニアのリソースが慢性的な不足状態となっており、皆様のエンジニアリソースをすぐにも有効活用できます。
当社は、大手企業からのプライム受注が多いため、利益率の高い案件に優秀なエンジニア人材をアサインすることが可能です。また、受託開発業務だけでなく、運用保守、検証等の業務請負、派遣など、さまざまな形態でサービスを提供しています。当社と貴社の事業と組み合わせることで、さらに柔軟性の高いサービスの提供が可能になるはずです。
また、技術者にとってスキルアップやキャリアアップがしやすい教育体制を整えており、これらの仕組みを通じて、エンジニアの育成を支援します。やる気がある方には、AIや次世代エレクトロニクス分野など高度専門分野へ挑戦していただくことも可能です。
なお、当社は2016年に、株式会社テックジャパンと株式会社シナノシステムエンジニアリングの2社が合併して誕生した会社です。合併から現在まで、経営者の相互理解はもちろん、社員全員が企業文化の違いをお互いに理解して、働きやすい環境を形成する大切さを経験から学んできました。新しく仲間に加わっていただく事業者様とも、相互理解を進めながら、働きやすい環境を一緒に構築していけると考えています。
起業家・経営者に向けてひとこと
当社の源流となる2つのシステム開発会社は、リーマンショックや東日本大震災といった苦境を味わい、乗り越えてきました。そして互いの会社を強くするために一緒になろうという精神の下、新設合併のかたちでティアンドエスになりました。ここ数年は新しい社員も多く入社し、IPOも実現。5期連続最高利益を更新するなど伸び盛りの企業です。
会社経営には浮き沈みもありますが、何よりも大切なことは事業を継続させ、従業員の雇用を守ることだと考えています。今回当社が検討するM&Aも、100年続く企業の実現に向けて、より強い基盤を作るためのM&Aです。新たな成長フェーズに入った当社と、次の100年を一緒に築き上げていきましょう!