募集の概要
- 買収対象領域
- ・法人向けのメンタルヘルス、ストレスチェック、カウンセリング事業者(EAP) ・法人の従業員の健康増進(健康経営)に関連するサービス事業者 ・従業員のエンゲージメント向上につながるサービスを提供する事業者
- 実現したいこと
- 既存領域の強化
- 募集の特徴
- 買収スケジュール
- 案件による
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- 契約締結までの期間
- 最短2ヶ月
- 募集エリア
- ロックアップ
- 交渉次第
M&Aの戦略
何をやっているのか?

メンタルヘルスに関わるほぼすべてのサービスをワンストップで提供
当社は、「人々が『安心して働ける環境』と企業の『活力ある個と組織』をみなさまと共に創り出します」をミッションに、メンタルヘルスケア業界のリーディングカンパニーとして成長してきた会社です。
社員のフィジカル面のみならずメンタル面の健康が組織の生産性の向上に寄与すると考え、メンタルヘルスに関わるほぼすべてのサービスをワンストップで提供している点が特徴です。約483万人の働く人のメンタル・フィジカルデータベースを有し、認知行動療法など最先端の心理学・統計分析手法に基づいた効果的なソリューションを生み出しています。
最大の強みは、こころの健康の専門家を社内に多数抱え、科学的根拠に基づく独自の改善プログラムをいち早く市場に導入してきたこと。おかげさまで各業界のトップ企業をはじめこれまで数多くの企業に採用いただきました。
主力事業である「メンタルヘルスケア事業」を中核に、現在は以下の3事業を展開しています。
●メンタリティマネジメント事業
・メンタルヘルスケア領域
メンタルヘルス不調者の予防、発生対応から復職支援までの総合的なサポートプログラムを提供。ストレスチェックから始める組織改善ワンストップサービス「アドバンテッジ タフネス」を主軸に幅広いメニューをそろえています。
・採用・EQソリューション領域
EQ(感情マネジメント力)理論を基にした検査・アセスメント、教育研修プログラムを提供。適正検査「アドバンテッジ インサイト」により個人の素養を詳しく知ることで採用のミスマッチを減らすほか、各種研修プログラムをそろえています。
・健康経営領域
企業の健康経営をサポートする産業保健体制の構築や健康診断業務に関わる支援サービスを提供。健診結果管理システム「アドバンテッジ ヘルスケア」や、健康経営支援サービスなどを提供し、「健康経営銘柄」や「ホワイト500」を取得している企業の3割以上にサービスを提供しています。
●就業障がい者支援事業
GLTD(団体長期障害所得補償保険)制度の導入、コンサルティング・運用サポート、傷病による長期休職者の職務復帰サポートプログラムを提供。病気や怪我で休職した際の所得を保障することで、安心して働ける環境を支援します。
●リスクファイナンシング事業
がん保険をはじめ、個人や個人が働く場である企業の抱えるリスクに対してより良い保障あるいはスキームの保険商品を提案。保険加入や保険の見直しのサービスを提供しています。
これらのサービスをご利用いただくことにより、社員は心身ともに常に良い状態で働くことができ、それが会社の生産性向上に寄与。ひいては社員自身の幸せにもつながっていきます。また、現在課題を抱えている社員にとっては、最適な支援を受けることによって安心感が生まれ、健康の回復につながっていきます。
当社の強みは、このようにリスクサイドからプラスサイドまでトータルにソリューションをご提供できる点にあると考えています。
メンタルヘルスケア業界では、保険事業のみ、健康診断事業のみなど、一部のみを事業として行っている企業がほとんどです。当社にとっては、業界内に部分的な競合しか存在しないのは大きなアドバンテージとなっています。
更に2021年には、「メンタリティマネジメント事業」と「就業障がい者支援事業」のサービスを統合する「アドバンテッジ ウェルビーイングDXP」をリリース。これまで事業ごとに別々のプラットフォームで運用していたものを1つに統合しました。社員一人ひとりの健康状態を一元管理し、これまで以上に横断的に可視化できるシステムが実現しています。
これにより、当社の様々なサービスを組み合わせてお客様に提供する「総合販売」の体制を強化しています。一方で、下記のようなM&Aの実行も含めて、個別の領域の強化にも努めています。
・2023年3月:ストレスチェックを提供するここむ株式会社グループ入り
・2024年9月:産業保健サービスの株式会社Mediplat・特定保健指導サービスの株式会社フィッツプラスグループ入り
私たちが目指す「企業の元気を創り出す」会社として、今後もさらなる成長を続け、企業とそこで働く社員の“ウェルビーイング”に貢献するようチャレンジを続けてまいります。
何を目指しているのか?
「メンタリティマネジメント事業」では、人事労務データやタレントマネジメントまで領域を拡大し、サービスのラインナップの拡充と一元化を進めています。将来的にはBtoBtoEの領域で新たなサービスにもチャレンジする予定です。
「就業障がい者支援事業」においては、疾病・育児介護等からの復職後の両立支援事業や、従業員の健康増進に資するような新たな保険商品の開発などにも注力していく考えです。今後これらのニーズは増していくと予想されることから、課題を抱えながら働く人と企業をつなぐ最大の窓口として機能する体制を整えていきます。
いずれの領域においても、今後はITを活用したサービスであることが必須です。これまでメンタルヘルスケア業界でさまざまなソリューションを生み出してきた当社ですが、今後はより一層IT化を加速させる必要性を感じています。ソリューションプロバイダーでありながら一流のITプロバイダーとなれるよう、スピード感あるプラットフォーム開発に尽力していく考えです。
また2024年5月17日に2026年までの中期経営計画を策定いたしました。ご一読いただけますと幸いです。
https://www.armg.jp/ir/business/
何を必要としているのか?

代表取締役社長・鳥越慎二
メンタルヘルスケア業界において共に新しいサービスを立ち上げ、新市場を創出する意欲のあるパートナーを求めています。主に、以下の領域を対象としています。
●ウェルビーイングに関連する事業
企業とその従業員向けのサービスを拡充するため、「ウェルビーイング」に関連する事業全般を求めています。
「エンゲージメント」関連、「健康経営」等の分野で事業展開する企業様、幅広く検討いたします。
●メンタルヘルス・フィジカルに関連する事業
当社の主力事業であるメンタルヘルスケアやフィジカル領域においても、広くパートナーを求めています。心と体の健康に関連するサービス、生活習慣分野等でエッジのきいたサービスがあれば前向きに検討いたします。また、個人向け保険を扱っている企業様も歓迎します。
何を提供できるのか?

第一に、各業界のトップ企業をはじめ、長年数多くの企業を支援してきたことにより培った強固な顧客基盤があげられます。
同時に、当社の持つ営業力も大きな魅力となるはずです。メンタルヘルスケア分野での豊富な支援実績、ノウハウを元に、各業界・業種特有の課題にも柔軟に対応できるノウハウ、営業力を有しています。
さらに、毎年300万人を超える従業員のメンタル・フィジカル面のデータを蓄積しており、そのビッグデータを共有できる点も大きなメリットであると考えます。
上場企業であることからコンプライアンス体制も万全です。個人情報の取り扱い等、業務運用体制の面でも大いに貢献できると自負しています。
また、バックオフィス機能が充実していることから、バックオフィス分野に課題を抱えている企業のサポートも可能です。
起業家・経営者に向けてひとこと

左:鳥越慎二(アドバンテッジリスクマネジメント代表取締役) 右:西規允(ここむ創業者・元代表取締役)
最後に、ARMグループ入り後のPMIのイメージを掴んでいただきたく、2023年にARMグループ入りをしたここむ創業者の西と、ARM代表鳥越との対談記事をご覧ください。
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<はじめに:基本合意の経緯-競合から仲間へ>
―本日は、2023年にM&Aを経て同じグループの一員となった皆様にお話を伺います。まずは、このM&Aに至るまでの経緯について教えてください。
鳥越:私たちアドバンテッジとしても、志を同じくする企業との連携について以前から可能性を模索してきましたし、ここむさんのストレスチェックサービスにおける対応力の高さは以前から耳にしていました。
私たちは同じストレスチェックという領域に携わってきた者同士ですが、よく見てみると、それぞれがターゲットにしているお客様やサービスのご提供スタイルに違いがありました。だからこそ、お互いの強みを活かし合える、補完関係を築けるのではないかと思ったんです。
さらに「企業や働く人たちを元気にしたい」「いきいきと働ける社会をつくりたい」といった両社の目指す方向性が、非常に近いことも実感しました。こうした西さんとの対話で手応えを積み重ねられたことが、今回のM&Aを前向きに検討するきっかけとなりましたね。
西:実はこのM&Aは、私からアドバンテッジさんにご相談しました。ここむは、「誰もがイキイキと働くことができる社会づくりへの貢献」を企業理念に据えて、企業ごとにフィットしたストレスチェックを提供することで、規模や業種を問わず、様々な法人様とお取引をいただいてきました。
ただ、健康経営や人的資本経営のニーズが多様化する中で、私たちだけの力では顧客の期待に応えきれないと感じる場面が増えてきました。そこで単体での経営に一区切りをつけて、より包括的な支援ができそうなパートナーはどこかと考えた際、アドバンテッジさんにお世話になることが最適だと考えました。
<交渉の舞台裏:異なる価値観-すり合わせ>
―M&Aに至る一連の交渉の中で、最も印象的だったポイントを教えてください。
西:ここむの立場からお話しさせていただくと、価値観の共有は、最も重要なテーマでした。ここむは、ベンチャー企業としてスピード感と柔軟な発想を強みに事業を推進してきました。一方、アドバンテッジさんは長年に渡って、企業向けメンタルヘルス業界のトッププレイヤーですし、上場もされています。初めのうちは、私たちが想像も及ばないカルチャーのギャップがあるんじゃないかという漫然とした不安がありましたが、鳥越さんが率先垂範して、ここむの考え方やスタイルを尊重しようとしてくださり、私たちの不安が少しずつ解消していきました。
鳥越:私たちも、単にここむさんを吸収するのではなく、強みを活かして共に成長したいと考えていました。実際、交渉中の社内でも「ここむの良さをどう守り、グループとしてどう伸ばすか」という議論には力を入れました。
私たちが大切にしているのは、「人」を経営の一丁目一番地に据えた企業文化です。創業以来、社員一人ひとりが主体的に考え、行動し、新しい価値を社会に提供していくことを大切にしています。また、私たちが掲げる Advantage Way は、当社の企業理念を具体化したもので、社員の成長、クライアントとの強いパートナーシップ、革新を追求する姿勢など、私たちがビジネスに取り組む全ての方向性を示しています。ここむさんにも当社の理念やスタイルに共感していただけたことは、M&Aを前向きに進める大きなポイントとなったと感じています。
西:私が特に嬉しかったことは、社員の皆さんがここむをグループの一員として積極的に迎え入れようとしてくださったことですね。アドバンテッジさんには「瓦版」という、社員が互いに関心を寄せ、リスペクトし合う文化の醸成することを目的とした社内報があるのですが、グループインしてすぐに担当チームがここむへ取材に来社してくれて、特集記事を組んでくれました。これもアドバンテッジさんの価値観を体感させてくれる印象深い出来事でした。
―クロージング後、具体的にどのような課題がありましたか?
鳥越:私たちが理想とするM&Aは、買収した企業を単に取り込む、吸収するのではなく、ソフト面とハード面を問わず、互いの背景や文化や強みを融合させていく形を目指しています。そのため、グループ経営として必要最低限のガバナンスを確保しつつ、ここむさんが培ってきたスピード感や柔軟性をどのように尊重していくかは大きな課題でした。
具体的な例としては、ここむさんが独自に進められる領域や業務を明確にしつつあります。その中でも、特に顧客への対応やサービス方針に関しては、当社のやり方に固執し過ぎることなく、従来からのここむさんらしさを維持できるよう柔軟な意思決定モデルを整えました。
西:アドバンテッジさんは約500名規模の上場企業、かたやここむは20名ほどのベンチャー企業です。協議のスタイルや意思決定に至るまでのステップ、また、経営管理の方法や基準など、言うまでもなく異次元といっても過言ではない違いがあり、PMI開始当初はかなりの焦りを感じました。
特に、レポーティングの方法や会計、KPI管理といったガバナンス面での調整は大きな課題でした。ただ、鳥越さんやアドバンテッジの皆さんは、「どうすれば課題をバランスさせて、グループ全体の成長につながるのか」を一緒に考えて実行し、寄り添ってくださいました。
鳥越:日常的なコミュニケーションには気を配りましたね。PMIを推進しつつもシナジーを追求するためには、やはり現場の社員同士の対話は不可欠です。ただ、そもそも違う会社同士が協働していくわけですから、色々な苦労もあります。そのため、コミュニケーションの機会や対話のプロセスづくりには多くの時間と労力をかけましたし、その結果、双方が粘り強く、理解や共感を深めていける関係になれたのではないでしょうか。
西:あと、カルチャーの面でいうと、鳥越さんの前で大変申し上げにくいのですが、鳥越さんは元々コンサルでいらっしゃいますし、実はアドバンテッジさんも論理優先で、どこか冷たいカルチャーなんじゃないかと勝手な想像があったんです(笑)。ただ、現実は皆さん人間的で情熱的だなと感じましたし、PMIや協働のプロジェクトでも、とても真摯に向き合っていただいています。常に、ここむ側の納得感を常に大切にしようとしてくれますね。また、上場企業としての信頼性やガバナンスを徹底するためにあらゆる面で慎重に意思決定されていく反面、色々なことにベンチャー的に、スピード感をもって取り組む会社だということは良い意味で意外でした。
<二社の未来:-シナジーの創出と今後の展望>
―統合後のシナジーについて、具体的にどのような成果がありましたか?
鳥越:統合によって、まず互いの商材やメニューをクロスセルさせる環境整備が進んでいます。これにより、両社が従来提供できなかった新しい価値を顧客に提供できるようになります。特に、ARMの顧客に対しては、ここむさんが加わることでストレスチェックサービスのあり方が多様化し、より幅広いニーズに応えることができるようになりました。経営企画主体のPMIフェーズを完了した今、今後は当社のコア事業であるメンタリティマネジメント部門との融合に注力していきます。これにより、さらに多くのシナジーを生み出すことができると確信しています。
西:ここむの顧客に対しては、ARMのリソースを最大限に活用することで、これまでとは比較にならない規模で提案や支援が可能な環境が整いました。ここむがARMグループの一員として、社会へまた新たな価値を生み出す存在になれることを心から願っています。
<最後に>
―最後にお二方から未来のパートナーへ向けたメッセージをお願いします。
鳥越:当社は今後もM&Aを積極的に進めていきますが、単なる企業買収ではなく、共に未来を創るパートナーとしての関係を大切にしていきたいと考えています。不確実性や変化がますます大きくなる昨今、互いに強さを持ち寄って、一緒に世の中へ未来基準の元気を提供していける仲間に出会えることを願っています。
西:私もグループインした一当事者として、リアルな経験をもとにお話しできることがたくさんあると思います。アドバンテッジさんへの直接的なコンタクトのほか、私個人にもご連絡をいただければ、M&Aへの不安や統合後の課題などをお聞きできますし、ご相談にも乗らせていただきます。一緒に次のステージを考えていきましょう。
※西さんのMessengerはこちら:https://m.me/norimasa.nishi.90
―本日は貴重なお話をありがとうございました。企業文化の違いを乗り越え、互いの強みを活かした挑戦が、これからも多くの企業の未来を切り拓いていくことを期待しています。
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これからの時代、企業の価値向上にはこれまで以上に「人」が重要になってきます。
働く人が最大のパフォーマンスを発揮しながら幸福な人生を送るサポートを当社は、「メンタルヘルスに関わる領域で今までにないものを世に送り出し、圧倒的No.1になって世の中を変えたい」という想いに共感してくれるパートナーと出会いたいと考えています。
価値ある仕事がしたいと感じてくださるパートナー様からのご応募をお待ちしております。