募集の概要
- 買収対象領域
- ・医師向け会員基盤を持つ会社、もしくは医師向けのキラーコンテンツを持つ会社 ・看護師、薬剤師、管理栄養士向けの会員基盤を持つ会社 ・製薬会社、医療機器メーカーのマーケティング戦略支援を行う会社 ・医師向け転職支援、産業医派遣、事業承継支援などを行う会社 ・病院の経営サポート、IT支援、ソフトウェア導入などを手掛ける会社 ・企業の人事・総務部門や健康保険組合とのネットワークを構築している会社 ・オンライン医療相談と連携できる検査等のサービスを展開する会社 ・特定保健指導、重症化予防支援、特定健診などを展開する会社 ・個人向けヘルステック(医療×IT)サービスを展開している会社 ・創薬、治験といった医療領域をはじめ、予防や未病対策、在宅医療・介護の領域など、当社インフラ、データの活用により、事業展開の加速もしくは新規事業の創出を図れる会社
- 募集の特徴
- 買収スケジュール
- 公開情報等をもとに、簡易的なデューデリジェンスを行った後、面談を通じて、当社とのシナジーや事業の成長性を判断させていただき、迅速に意向表明いたします。
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- ロックアップ
- 交渉次第
- その他M&Aの方針
- マイノリティ出資もシナジー次第で検討可能です(純投資は行いません)。お気軽にお問い合わせください。 ※当社の中長期展望およびM&A方針はこちらをご覧ください https://ssl4.eir-parts.net/doc/6095/ir_material_for_fiscal_ym/105020/00.pdf
M&Aの戦略
何をやっているのか?
メドピアは、医療現場のさまざまな課題をITの力で解決することを目指し、現役の医師である私が2004年に創業しました。「Supporting Doctors, Helping Patients.」をミッションに掲げ、医師向けと一般向けの事業を展開しています。
医師向け事業の中核をなしているのは、医師専用コミュニティサイト「MedPeer」です。「一人の医師の疑問は多くの医師の疑問かもしれない」をコンセプトに、薬剤評価掲示板、症例相談などのコンテンツを提供しており、現場の医師のリアルな声が集まる、ユーザー参加型のプラットフォームである点が最大の特長です。現在、日本の医師の3人に1人に当たる12万人が参加しており、集合知の力によって医療を再発明することを目指しています。
このドクタープラットフォームを活用したビジネスとして、当社は製薬会社や医療機器メーカーを対象に、「MedPeer」のサイトを通じた広告配信やコンテンツ制作などのマーケティング支援を行っています。また、12万人の医師パネルへのリサーチサービスも提供しています。さらには、会員医師の方に対し、医師専門の転職・アルバイト情報サービス「MedPeer Carrer」や、医師のクリニック開業・経営を支援する「CLINIC Support」、医師専門のスカウト型求人サービス「MedPeer SCOUT」など、キャリア形成のサポートを中心とした多様なサービスを提供しています。
一方、一般向けのヘルスケアソリューション事業としては、当社のグループ会社を通じ、健康増進と予防をサポートする2事業を展開しています。1つは、医師によるオンライン医療相談プラットフォーム「first call」の運営。チャットやテレビ電話を通して自身や家族の体の悩みを医師に相談できるサービスで、法人向け、健康保険組合向けプランを中心に、個人向けにも展開しています。もう1つは、管理栄養士による食生活コーディネートサービス「ダイエットプラス」。対面カウンセリングとアプリによる毎日の食事アドバイスで、個人向けに食生活改善をサポートしている他、健康保険組合を通じて特定保健指導(生活習慣改善)を行っています。
何を目指しているのか?
医療費の増大が社会課題となる中、病院における病気の“治療”だけでなく、日常生活における“予防”や“未病”対策、さらには終末期における在宅“ケア”の重要性が注目されています。こうした中、当社は、治療領域の支援に事業の軸足を置きながらも、すでに予防・未病領域にも進出し、医師や管理栄養士との連携の下、セルフケアやメンタルヘルスをカバーするサービスを展開してきました。
今後もトータルヘルスケアの観点で、ITを通じて課題解決できるさまざまなテーマに狙いを定め、成果を追求していくことを目指します。こうしたビジョンの下、現時点では、既存事業の規模拡大と横展開、そして新規事業の創出に力を入れています。
製薬企業を主要顧客とするドクタープラットフォーム事業においては、医師会員基盤を持つ他社サービスとの連携を強化し、会員基盤を拡大していきます。また、医師を対象に確立したプラットフォーム事業のモデルを、今後は薬剤師等、他の医療従事者向けにも横展開していくとともに、医師向けサービスの対象領域も、臨床やキャリア支援に加えて開業・経営支援などにも広げていきます。
同時に、製薬会社等へのマーケティング支援におけるカバー領域の拡大にもチャレンジ。従来の広告コンテンツの配信に加え、より上流の工程に当たる戦略策定やコンテンツ制作、また下流の効果測定においても、「MedPeer」の運営を通じて培ってきた医師向けのマーケティングにおけるノウハウを活かして、サービスメニューの開発・提供を進めていきます。
健康増進・予防領域の一般向けヘルスケアソリューション事業においては、サービス内容の拡充と利用者・契約社数の拡大を急ピッチで進行中。オンライン医療相談サービス「first call」を運営する子会社Mediplat社では、資本業務提携先であるスギ薬局様の持つ店舗網と顧客基盤の活用も進め、IT×リアルの可能性を追求しています。
以上の既存事業の展開と並行して、当社グループ最大の資産である医療関連データの利活用による新規事業の創出にも取り組みます。ドクタープラットフォーム上の集合知データ、一般向けソリューション事業で得られる医療相談や栄養相談、食事/運動等のライフログデータ、さらにはスギ薬局様の持つ処方・服薬データといった各種のデータに、外部のリソースを掛け合わせることにより、社会のニーズに即した新規サービスを生み出していきたいと考えています。
何を必要としているのか?
ドクタープラットフォーム事業においては、医師向け会員基盤をお持ちの企業や、医師向けのキラーコンテンツを保有する会社とは、ぜひご一緒したいと考えます。看護師、薬剤師、管理栄養士等のコメディカル会員基盤を持つ会社との提携もあり得ます。
MedPeerを中心としたバリューチェーンを広げる観点から、製薬会社、医療機器メーカーのマーケティング戦略支援(リサーチ、コンテンツ制作など)を行う会社とはシナジーが生み出しやすいと考えています。集合知の活用促進、活用領域の拡大という観点から、医師向け転職支援、産業医派遣、クリニックの事業承継支援などを行う会社や、病院の経営サポート、IT支援、ソフトウェア導入などを手掛ける会社との提携も十分考えられます。
ヘルスケアソリューション事業関連では、契約社数の拡大に向けて、企業の人事・総務部門や健康保険組合とのネットワークを構築している会社と組み、販路の獲得につなげたいと考えています。サービスメニューの拡充においては、たとえばオンライン医療相談のオプションとして、遺伝子検査等の先進的医療検査サービスなどを追加することも考えられるため、そうした領域でビジネス展開する会社様も検討します。また、管理栄養士による食事コーディネートサービスに関しては、特定保健指導、重症化予防支援、特定健診などの健康保険組合向け事業を行う会社に加え、個人利用者の拡大にも注力したいため、類似の個人向けヘルステック(医療×IT)サービスを展開している会社と組ませて頂く可能性もあります。
さらに、当社の持つ各種医療関連データの活用については、たとえば創薬、治験といった医療領域をはじめ、予防や未病対策、在宅医療・介護の領域においても有効活用できる可能性があると思います。この領域では、お持ちのサービスにおいて当社のデータの価値を引き出せるとお考えの会社様からのご提案に期待しています。日本の医師・医療技術を海外に展開するという観点から、海外の企業様との提携も積極的に検討したいと思っています。
何を提供できるのか?
当社の持つ12万人の医師基盤へのアプローチが容易になることが、パートナーとなる会社様にとって一番の魅力だと思います。単に会員数が多いというだけでなく、日々サイト内で会員が活発に意見や知見を投稿しているコミュニティサイトであるため、医師からリアルなフィードバックが取りやすい、生きたプラットフォームであることがポイントです。
また、クライアントとの関係性においては、当社がこれまでに製薬企業向け、一般企業向け、健康保険組合向け、それぞれの領域で構築してきた営業ネットワークを活用いただくことも可能です。
さらに、ヘルステック業界において独自のアイデンティティを確立してきた当社には、ITのトップ企業で活躍していたエンジニアが揃っており、その知見やノウハウを活用していただくことで、アイデアの具現化やプロダクトの開発などに結び付けていける可能性があります。
実際、メドピアには、すでにM&Aによってグループ企業となった2社があり、両社とも黒字化、高い成長率を誇るなど、メドピアの成長の一翼を担っています。
オンライン医療相談サービスを行う株式会社Mediplatは、2016年7月にグループ入りした後、順調に業績を伸ばし、この領域では稀有な黒字企業に成長。法人契約数は2019年2月末時点で前年の約3倍となる200社以上に到達しています。
また、2016年10月に子会社化した、管理栄養士による食事コーディネートサービスを展開する株式会社フィッツプラスも、特定保健指導の実施件数が急成長中。2018年末時点で、前年同期比約1.5倍となる実績を上げています。
起業家・経営者に向けてひとこと
貴社事業を通じて目指しているものは何か、当社と一緒になることで何が可能になるのかなど、オープンかつフラットに議論できる会社様と出会えることを願っています。当然ですが、互いの目指す世界観に乖離があれば、パートナーシップは成立しません。当社のミッションに共感し、事業に魅力を感じてくださる企業の皆様と、まずはコミュニケーションを重ねながら、最適な関係性を模索していきたいと考えています。
たとえば、当社の持つ12万人の医師会員基盤を用いて、貴社の成長スピードをどれだけ高められるか、または貴社のリソースの持つ価値を、当社のフィールドを使っていかに最大化できるか――具体的なイメージが湧き出てきた事業者の方は、ぜひお声掛けください!