募集の概要
- 買収対象領域
- ・情報セキュリティプロダクトの開発会社、販売会社 ・ITシステム、アプリケーション開発会社 ・システム受託開発、クラウドサービス提供、データセンター提供を手掛け、エンドユーザーの顧客網を有する会社 ・システムエンジニアリングサービスやエンジニア対象の派遣サービスを行い、エンジニア人材を保有している会社
- 実現したいこと
- 新規事業の獲得
- 募集の特徴
- 買収スケジュール
- 公開情報等をもとに、簡易的なデューデリジェンスを行った後、トップ面談を通じて、当社とのシナジーや事業の成長性を判断させていただき、迅速に意向表明いたします。タイミングにもよりますが、検討開始から基本合意まで、早いケースでは2カ月程度です。
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- 契約締結までの期間
- 最短2ヶ月
- 募集エリア
- ロックアップ
- あり
M&Aの戦略
何をやっているのか?
セグエグループは、1995年設立のジェイズ・コミュニケーション株式会社を母体とし、2014年に5社の企業グループとして誕生しました。2016年にJASDAQ上場、2018年には東証二部上場を果たし、直近3期連続で2桁成長を続けています。
当社は、企業の情報セキュリティの領域において、ソフトウェアの輸入代理店、サービスサプライヤー、そしてソフトウェアの開発メーカーという3つの顔を持っています。
情報セキュリティ分野では、欧米メーカーが世界をリードしている現状を踏まえ、当社は、多数の有力メーカーとアライアンスを結び、“付加価値代理店”として日本市場への展開を担ってきました。“付加価値”の中身には、製品の日本語化が含まれるのはもちろんのこと、ハードウェアとの組み合わせにより、ソフトウェアをインストールした専用ハードウェアとして販売していくことも行っています。また、運用サポート面では、北海道から沖縄までの全国で、導入されたお客様先での対応体制を敷いているほか、24時間対応のヘルプデスク、遠隔からサポートするマネージドサービスも提供。デリバリー面では、日本国内の倉庫で在庫管理を行い、お客様からの受注後、タイムリーにお届けできる体制を整えています。
続々と登場する新種のマルウェア対応に関しては、欧米の巨大企業が開発する製品を輸入・展開していく一方で、リスクを排除するための仕組みづくりの分野では、独自の製品開発にも取り組んでいます。現在、セグエグループの製品としては、インターネットに“仮想コンテナ”を通してアクセスすることにより、マルウェアの攻撃を受けても社内ネットワークには影響しない環境を提供する「SCVX」、本人認証において、パスワードだけでなく、都度変化する絵柄等の要素も組み合わせて安全性を高める「WisePoint」の2製品を市場展開しています。
何を目指しているのか?
ビジョン
従来の社会では、情報セキュリティは頻繁に話題に上る一方で、どこか自分事としてはとらえにくい面があったと思います。企業においては、「被害が出たから対策しなくては」と対症療法的に導入されるか、もしくは「万一の時のために最低限の対策はしておこう」と保険のように扱われるケースが大半だったのではないでしょうか。
しかし、この数年間の社会におけるIT活用の進化には、目覚ましいものがあります。デジタルトランスフォーメーションといわれるように、IT業界の垣根を超え、さまざまな産業においてIT武装が進んできました。自動車業界では自動運転の研究が加速しているほか、マーケティングにおいてはビッグデータの分析が盛んに行われています。言わば“攻めのIT”に向けた投資が活性化する中、セキュリティ対策市場も大きく伸びていくと予測されています。
こうした追い風の中、当グループはお客様の成功をITで支えるとともに、社会的にも必要不可欠な存在になっていくことを目指しています。新たな仲間も加えながら、われわれにしかできない事業を拡大し、現在の約10倍にあたる売上1,000億円規模の企業グループへと、大きく成長していきたいと考えています。
何を必要としているのか?
売上1,000億円を目指すにあたり、最も重要なのは人材の確保です。もともと新人教育には3~4年かかる業界でもあり、昨今は人材難も深刻な中、即戦力となる人材を短期にそろえるには、M&Aが有効と考えています。セグエグループの中核会社であるジェイズ・コミュニケーションは、2010年頃からたびたびM&Aを行って仲間を増やしてきた経緯があり、M&Aのメリットと留意点を熟知しています。
また、当社グループの技術力の拡充も図りたいと考えております。IT業界の技術革新は激しく、当社グループならではの付加価値を創出するには、これまで培った技術の洗練と新しい技術の習得、そしてそれらの組合せにも取り組む必要があります。
販売チャネルやエンドユーザーの獲得も狙っています。当社はこれまで、主に大手のコンピューターメーカー、SI会社、通信事業者、アプリケーションメーカーなどと組み、他社および自社製品の販売を行ってきました。セキュリティ商材は、単独で購入されるよりも他のIT商材との組み合わせで購入されるケースが多いことに加え、輸入代理店としては、エンドユーザーへの直接販売に一部制限があることもあり、主にパートナー経由で販路を築いてきたのです。しかし、メーカーおよびサービスサプライヤーとしては、エンドユーザーに対してもアプローチを強化していくことが、今後の成長のためには欠かせません。
さらに、最近注力しているのが地域戦略です。その第一歩として、2019年3月に九州において有力な顧客・パートナー基盤を築いている株式会社アステムをグループに迎えました。九州に続き、今後は名古屋を中心とする東海圏や東北、北海道においても、M&Aを通じて地盤を固めていきたいと考えています。また、近い将来にアジア圏への進出も検討しています。
M&A対象先のビジネス領域については、当然、情報セキュリティが主であればベストですが、周辺のITシステム、アプリケーション、インフラ、通信回線などを手掛ける会社様も歓迎です。
また、受託開発会社様、クラウドサービスやデータセンターなどを提供する会社様で、エンドユーザーを多数抱えている先にも関心を持っています。
さらに、システムエンジニアリングサービスやエンジニア対象の派遣サービスなど、多くの技術者が所属している会社も魅力的です。ある程度経験のあるエンジニアなら、われわれの取扱製品に関する業務も1か月程度でマスターしてくれるため、短期にシナジーを発揮できると期待しています。
何を提供できるのか?
第一に挙げられるのは、有力なパートナー各社とのアライアンスおよび人脈です。中核のジェイズ・コミュニケーションは設立以来25年間、実直にビジネス展開を行う中で、各方面から高い信頼を獲得してきました。
情報セキュリティの世界は文字通り日進月歩であり、優れた技術やプロダクトを持っていても、販路構築に時間がかかってしまうと、せっかく開発したプロダクトが時代遅れになってしまいかねません。この点、当社の持つアライアンスのネットワークを活用いただくことにより、スピーディーな展開が図れるメリットは大きいと考えます。
また、当社の開発・輸入製品を他社より有利な価格で仕入れられるようになることで、売上アップに貢献できるほか、営業活動のきっかけとしても活用いただけます。全国をカバーする運用サポート部隊、大阪の物流拠点なども、サービスの付加価値向上に役立てていただけるでしょう。
経営支援の面では、まず、バックオフィスはセグエグループの経営管理部に一体化することが可能なため、開発やマーケティング、事業戦略等に集中できる環境を提供できます。
また、私自身が28歳でジェイズ・コミュニケーションを起業し、従業員数名から現在の400名まで、各ステージの経営を経験してきました。若手経営者の皆様には、メンターとしてサポートできる場面もあると思います。
中でも上場支援に関しては、当社も現在、東証二部から一部への市場変更を目指していることもあり、充実したフォローが可能です。当社経営陣には、経営管理、営業、開発、海外マーケティングと、各分野で多彩な経験を積んだメンバーがそろっており、さまざまな面でご相談に乗れる体制が整っています。
技術者の皆様に対しては、当社はソフト・ハード含めてさまざまな技術領域をカバーしているため、希望に応じたキャリアプランの構築をサポートできます。なお、これまでのM&Aを通じて解雇を行った例はなく、今後も現場目線を大切にした経営を継続していく考えです。
起業家・経営者に向けてひとこと
2014年のセグエグループ設立時、私たちはあえて中核会社の「ジェイズ・コミュニケーション」にちなんだネーミングをせず、イタリア語の「Segue」という言葉を社名に据えました。この語には、「Next」「続く(to be continued)」「間断なく進⾏する」「同盟」「友」といった意味があり、「次の高みに向かい、同業の仲間を結集して絶え間なく進歩していきたい」という私たちの強い思いが込められています。
業界で一定の知名度を持つ「ジェイズ・コミュニケーション」の名を使わなかったのは、ジェイズ・コミュニケーションも事業会社の一つと位置付けているからであり、同社と多少競合する会社にも仲間に加わってほしいと考えているからでもあります。実力ある経営者の方には、いずれセグエグループを率いていただく可能性も十分にあります。
当社の「傘下に入る」というよりも、「日本の情報セキュリティ業界をリードする企業グループを共に作っていく」という意気込みを持って加わっていただく形が理想です。