募集の概要
- 買収対象領域
- ●訪問型保険代理店 ●インシュアテック領域の開発で協業できるシステム開発会社 ●ライフイベント(結婚、出産、子育て、引っ越し、葬儀など)に関わる顧客データベースを持つ会社
- 実現したいこと
- 既存領域の強化
- 募集の特徴
- 買収スケジュール
- ディスカッションやメッセージを通じて、事業の成長性や当社とのシナジーの有無を判断いたします。面談には代表が必ず参加いたします。目指すべき姿が一致し、共に成長するストーリーが描ける場合は、1~2ヵ月程度のデューディリジェンスを経て基本合意契約に進みます。
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 保険販売もしくは技術開発と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- 契約締結までの期間
- 最短2ヶ月
- 募集エリア
- ロックアップ
- 交渉次第
- その他M&Aの方針
- マイノリティ出資の対象としては、保険と直結しない技術であっても、テクノロジー会社全般を検討します。
M&Aの戦略
何をやっているのか?
当社は、横浜に本社を構える総合保険代理店です。全国600店舗を超える来店型保険ショップ「ほけんの窓口」の第1号パートナー企業として、東京・神奈川・埼玉・栃木の首都圏を中心に44店舗を運営。これはパートナー企業中最多の店舗数です。また、2018年には株式会社保険工房と経営統合し、川崎北支社・橋本支社の2支社を拠点とした外商部を新設。訪問型保険販売事業を開始しました。
私たちには、一般の保険代理店にありがちな「推奨商品」という発想はありません。保険会社の代わりに「商品」を売るというより、個々のお客様に寄り添いながら、完全にオーダーメイドの「プラン」を作っています。新規のお客様の場合、最初のヒアリングに2時間ほどかけ、次の来店時にも2時間ほどかけてプラン提案を行うというのが通常のパターン。それだけ内容の濃いコンサルティングができる人材を各店舗にそろえ、地域の信頼を獲得しながら、毎年2~3店舗のペースで出店を重ね、成長を続けています。社員数は2019年現在約300名、2020年中には350~400名程度まで増やす見込みです。
ちなみに、当社の創業者で現在会長を務める私と「ほけんの窓口」との関わりは、偶然のきっかけから始まりました。私はもともとプラスチック精密加工の会社を経営しており、そこに当時は訪問営業をしていた、ほけんの窓口グループ株式会社の創業者が営業に訪れたのです。そこからご縁が生まれました。
彼が「これからの保険販売は、ショップで展開していくべき」と言い始めたとき、私はその斬新な発想に驚くとともに、大きな可能性を感じました。同社が増資を行う際に頼まれて出資し、フランチャイズ展開を始めるときにも誘われてパートナー企業を設立。それが今のともにあーるです。その後、プラスチック精密加工の事業はより大きな会社へ売却しました。受託だけでなく自社開発もできるメーカーになることを目指し、設計・開発部門を持つ会社の買収を検討していたところ、逆に私の工場を買いたいというオファーをいただいたためです。以降は、保険販売事業一本に集中してきました。
何を目指しているのか?
2018年、当社は社員の有志の提案により、「ともにあーる」という社名に変更しました。お客様も、取引先の保険会社も、もちろん社員も「共にある」会社、業績を追って戦うスタンスではなく、全体最適を目指す中で利益を生んでいこうとする会社です。各社員、各店舗が知識とノウハウを増やし、お客様にとって最適な提案を行っていくことにより、顧客満足度が向上し、新規契約が増え、取引先である保険会社にとってもプラスになる――そんなハッピーなサイクルを回し続けていくことを目指しています。
ショップは引き続き年間2~3店舗の出店ペースを維持していくとともに、2018年に進出した訪問販売事業では、今の2拠点に加え、新たに2~3拠点を2020年までに開設したいと考えています。昨今、保険業法の改正もあり、保険代理店にはより充実したコンプライアンス体制が求められるようになり、顧客の声を的確に吸い上げて対応していくための仕組みづくりや人材教育が業界全体の課題となっていますが、その点、当社には「ほけんの窓口」の最大手フランチャイズ企業として構築してきた基盤があります。それを訪問事業にも展開していくことにより、事業規模の拡大を図っていきます。
加えて今、保険業界でも、IT活用による生産性向上や顧客関係強化の可能性が注目されています。私は、前のプラスチック精密加工会社を売却した際の経緯もあり、自社で技術開発を手掛けたい思いを強く持っており、まずはそれができる体制を作っていきたいと考えています。
何を必要としているのか?
主に以下の3つの領域を対象に、パートナーを求めています。また、マイノリティ出資の対象としては、私自身が技術好きなので、保険と直結しない技術であっても、テクノロジー会社全般を検討します。
●保険代理店
保険工房と同じく訪問型で営業している代理店を仲間に迎え、事業基盤強化をサポートしつつ、規模拡大を図っていきたいと考えています。営業エリアは関東圏、もしくは名古屋あたりまでであれば当社からのフォローがしやすいですが、経営体制は完全に独立した形でのパートナーシップを組ませていただく場合には、エリアは問いません。
●システム開発会社
先に触れたように、インシュアテック(保険×テクノロジー)に高い関心を持っているものの、現状では社内にシステム開発のスキルを持つメンバーはいないため、社外から迎えたいと考えています。
現場視点でテクノロジーを入れたい領域として、筆頭に挙げられるのは契約管理です。一部法令上のルール変更が必要な部分や保険会社との情報共有等が必要な部分もありますが、たとえば保険会社から紙ベースで送られてくる証書を自動でデータ化し、データベースに蓄積していくといった取り組みはすでに業界内で始まっており、当社も早期に着手したいと考えています。
加えて、顧客データベースの活用の面でも、お客様への効果的なフォローアップを補助する仕組みを導入したいです。たとえば、還暦などの節目の誕生日や定年といったイベントを迎えるお客様に対し、お勧め商品のご案内メールを自動送信するだけでも、契約獲得の効果が見込めるかもしれません。また、契約年数の長いお客様で、「〇社が最近、発売した商品の方がこの人のニーズに適している」といったケースを自動抽出できるような仕組みもぜひ作りたい。それができれば、多数の保険会社と取り引きし、各社の最新商品の情報を随時入手できる当社の強みを今以上に発揮できるようになるはずです。
●ライフイベントに関わる顧客データベースを持つ会社
保険販売と親和性の高い顧客データベースを持つ会社と組み、クロスセルを狙う形も検討しています。結婚、出産、子育て、引っ越し、葬儀などのライフイベントに関わる商品・サービスの販売を行う会社、もしくはこれらのテーマに関連する会員データベースを持つ会社などが候補になります。この領域で最近興味を持ったビジネスとしては、婚姻届の写しを記念に取っておきたい人のために、キャラクター付きなどのオリジナル用紙を販売する事業などがあります。
何を提供できるのか?
保険代理店様の場合は、当社が人材の採用や教育を一括して引き受けることができます。採用に関しては、中小の保険会社は苦戦されているところも多いと思いますが、首都圏で44拠点を展開し、一定の知名度を持つ当社は、順調に新規出店を続けながらも、人材不足に陥らないだけの募集力を有しています。実際、2018年に仲間に加わった保険工房の場合も、グループ入り後に採用を行い、人的リソースを拡充したことが収益アップにつながったと考えています。
当社では未経験者を採用し、ゼロから社内で育てています。「ほけんの窓口」グループ全体での研修に加え、当社の教育部による研修プログラムもあり、現場に出るまで合計2~4カ月をかけて勉強してもらいます。定着率も業界水準に比べて高く、各拠点において年数に応じたノウハウの蓄積が図られています。
また、「ほけんの窓口」グループ企業として、35社に及ぶ保険会社とのお取り引きがあり、取扱社数は今後も増える見通しです。保険代理店様にとっては、取引先の拡大につながるほか、ともにあーる傘下に入ることによって手数料率アップも実現できます。
IT企業に対しては、新システムの導入先として、まず約10万件の契約を持つ当社自身があり、いずれは業界最大手である「ほけんの窓口」グループへの導入を働き掛けていくことも可能です。さらに、取り引きのある保険会社に対しても、当社のパイプを使ってアプローチいただけます。
次世代の経営者の皆様を応援する意味も込め、資金面の援助や経営ノウハウの提供はできる限り行っていきます。ほけんの窓口グループの創業期から相談を受け、投資し、自らもグループ企業として参画し、当初苦戦していた会社がここまで花開くまでの過程をつぶさに見てきたことは、私に多くの学びをもたらしてくれました。全く業界の異なる2社を自ら経営してきた経験や人脈も併せ、私から提供できるものは、惜しみなく提供したいと考えています。
起業家・経営者に向けてひとこと
私たちは社名の通り、関わる人や組織が「一緒に成長していく」ことを経営の根幹に置いています。成長に向けて強化が必要な部分は補い、優れたところは互いに学び合う中で、結果として業績も付いてくる形が理想です。
創業から12年、まだまだ若い会社であり、社員一人ひとりが「自分たちでこの会社を育てていく」という熱い気持ちを持ってくれています。若手も含めて積極的に意見を出し合う社風が根付いており、今後も風通しのよさを大切にしていきたいと考えています。
そんな私たちと共に、変化する保険販売ビジネスの最前線で可能性を追求したいとお考えくださる皆様、まずは互いの現状とビジョンを率直に語り合うところから始めませんか? ご連絡をお待ちしております!