募集の概要
- 買収対象領域
- ●日用雑貨の卸売会社 ・介護用品、ペット用品、アウトドア用品、キッチン用品を扱っている会社は特に歓迎します。 ・独自のECサイトを持ち、すでに軌道に乗せている会社様も歓迎します。 ●製缶業と相性の良い独自技術を持つ小規模工場 (当社の親会社は韓国に3工場を持つ製缶会社OJCです。事業承継にお悩みの場合、OJCに技術移転して事業継続できる可能性を検討します)
- 募集の特徴
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 赤字の事業、食品関連など人体に直接的影響のある事業は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- ロックアップ
- 交渉次第
M&Aの戦略
何をやっているのか?
当社は、カセットボンベ、カセットコンロ、喫煙具(ライター)、点火棒など、日用雑貨の卸売を手掛けています。親会社は韓国の製缶メーカーであるOJC株式会社。カセットボンベの仕入先でもあります。仕入先はほかに、カセットコンロは日本国内のメーカー、ライターや点火棒などは中国やベトナムのメーカー。商品の提供先は、日本全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケット、ホームセンター、ディスカウントストアなどをカバーしており、二次卸業者経由でこれらのチャネルに卸しています。
現在の売上は、ボンベ・コンロと喫煙具・点火棒の2領域が牽引。いずれも業界では2、3番手に位置しています。
TTSとしてスタートしたのは2008年ですが、その際前身の会社である東京たばこ商事から事業を引き継いでおり、合計すると半世紀を超える歴史を持ちます。前身会社時代に築いた取引関係、マーケットとのつながりが当社の大きな財産となっており、今、バイヤーがどのような商品を求めているのかをスピーディーに把握できる環境があります。
こうした市場とのパイプを生かしてホットな情報を収集し、一方では協力関係にある中国のメーカー各社と緊密に連携することにより、自社企画商品の開発も手掛けています。商品のジャンルはライター、点火棒のほか、最近は喫煙具のマーケットが縮小していることもあり、新領域開拓にも力を入れています。注目領域の一つは介護。表面は吸水、裏面は防水機能を持ち、尿漏れなどから寝具を守る使い捨て防水シーツの売れ行きが好調で、手応えを感じています。また、前身会社時代からの塩の仕入れルートを生かして商品化した、人工海水やペットの水槽用の水質調整剤などにも、今後の拡販に向け期待をかけています。
何を目指しているのか?
当社は東京たばこ商事の時代から、業務とお客様に誠実に向き合う姿勢を大切にしてきました。取り扱う商品のラインアップや販売チャネルは時代と共に変わっても、「よい商品を提供し、お客様の豊かな生活に貢献する」という理念は、今後とも当社事業の核として守り続けていきます。
一方で、ますますスピードを増している事業環境の変化には、柔軟に対応していかなくてはなりません。特に、インターネット環境の普及に伴う販売チャネルの多様化への対応は急務です。eコマースに関しては、当社はすでに楽天市場に出店してはいるものの、専門スタッフがいないこともあり、売上はまだまだ小規模に留まっています。今後は当社自身のEC体制を早期に拡充していきたいと考えています。
もう一つ、先ほども触れた喫煙具のマーケットの縮小も、当社にとっては大きな環境変化です。この減少分をカバーするため、現在、日用雑貨全般を対象に、将来の売上を牽引するような有望商品の開拓に力を注いでいます。
新商品の販売先としては、国内のみならず、海外のマーケットも視野に入れています。親会社のOJCが本社を置く韓国市場はもちろんのこと、世界50カ国に広がるOJCのネットワークを活用する選択肢もあります。また、当社の協力メーカーである中国の会社も、中国国内に独自の販路を持っています。
日用雑貨の中でもキッチン用品に関しては、OJCが展開するセレクトショップ「Dr. HOWS」を活用するルートもあります。「Dr. HOWS」は韓国の有名百貨店などに出店しており、オリジナルのキッチン用品や欧州や日本のメーカーから仕入れた商品を販売。日本での買い付けでは、「Dr. HOWS」のスタッフと当社の商品開発担当が一緒に展示会などを回って商品の選定を行っており、これまでに土鍋や弁当箱、クリスタルのグラスなどを出荷しています。
こうしたグローバルネットワークをバックに、今後も海外で喜ばれる日本の優れた商品を見出し、商流に乗せていきます。
何を必要としているのか?
日用雑貨の中で新たな有望商品を発掘していくにあたり、一番の近道はすでに商流をお持ちの卸売会社を仲間に迎えることです。自前の店舗や倉庫を持たず、トレーディングだけを手掛けている会社も対象になります。
日用雑貨の中でも、先に挙げた介護用品、ペット用品などは、今後の有望領域として、特に注目しています。また、アウトドア用品なども、「Dr. HOWS」のラインアップに加えられる可能性もあり、魅力的です。海外市場を狙ううえでは、OJCが注力しているキッチン用品を扱う会社も積極的に検討します。
さらに、上記のような卸売会社の中で、独自のECサイトを持ち、すでに軌道に乗せている会社様があれば、大歓迎します。EC関連のノウハウを、当社もぜひ学ばせていただきたいと思います。
一方、当社というよりOJCとのシナジーが望める先として、独自技術を持つ町工場などを迎える方向性もあると考えています。OJCはドラム缶やペール缶、一斗缶などを製造しており、韓国国内に3つの工場を持っています。「貴重な技術を生かしたいが、継ぐ人がいないので廃業も止むを得ない」といった悩みをお持ちの場合、韓国の工場に技術移転して事業を継続していくことができるかもしれません。まずは幅広に検討してみたいと思いますので、お気軽にご相談ください。
何を提供できるのか?
当社の最大の資産は、取引先とのネットワークです。まず、販路に関しては、国内では全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケット、ホームセンター、ディスカウントストアにつながるルートを持っていますし、海外では韓国、中国、そしてOJCを通じた世界50カ国へのアプローチが可能です。また、キッチン用品であれば、韓国2位の現代百貨店をはじめ、注目度の高い商業施設にショップを展開している「Dr. HOWS」の商品ラインアップに加えられる可能性があります。
メーカーに関しても、親会社であるOJCとの関係はもとより、中国やベトナムの協力会社との関係も緊密です。オリジナル商品の製造元を探しているケースや、製造会社様であれば製造移管をお考えのケースなどでは、当社の既存取引先を紹介できるほか、新規取引先の開拓にあたっても協力できます。
親会社のOJCは売上規模が約150億円、安定した業績を上げ続けていることから、一定の社会的信用力、資金調達力を有しています。こうした面を生かし、事業拡大にチャレンジされたい会社をバックアップしていくことも可能です。
起業家・経営者に向けてひとこと
当社自身、前身の東京たばこ商事から現在のTTSへと移行する際、OJCによる買収を経験しました。このため、売り手の皆様の不安なお気持ちはよく分かります。当社では人材含め、現在お持ちの資産を大切に生かしていくことを重視しますので、その点はご安心ください。
当社の親会社が外国企業であることから、カルチャーギャップを懸念される向きもあるかもしれませんが、OJCは子会社を信頼して任せる経営手法を貫いており、私たちの自主性は保証されています。同様に、今回当社の仲間にお迎えする会社様に対しても、当社としては「必要な協力はするが、余計な口出しはしない」スタンスで関係を築いていきたいと考えています。
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