募集の概要
- 買収対象領域
- ●菓子・食品・飲料などの卸業者様で、当社と異なる商品ラインアップを持つ会社 ●菓子・食品・飲料などの卸業者で、EC事業ノウハウを持つ会社 ●菓子・食品・飲料などの卸業者で、自社での商品加工ノウハウを持つ会社 ●菓子・食品・飲料などのマーチャンダイジングに特化した会社(ギフトカタログのサービス運営会社など) ●ノベルティ・イベント会社
- 募集の特徴
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- ロックアップ
- 交渉次第
M&Aの戦略
何をやっているのか?
当社は1928年(昭和3年)の創業来、菓子・食品・飲料といった商品をメーカーから仕入れ、コンビニエンスストアなどの小売店に卸す問屋業を営んでいます。販売経路は、実店舗ならびにネットショップ「タジマヤ卸ネット」があり、実店舗は関東の1都5県に21店舗を展開しています。
加えて、一部BtoC事業も手がけており、一般消費者向けのカテゴリーキラーとしての小売業態店舗を駅ビルなどに10店舗運営しています。
問屋業においては、創業時より「C&Cロジスティック・システム」という営業形態を貫いています。「C&C」とは、キャッシュ・アンド・キャリー(Cash & Carry)の略称です。当社からのお客様先への定期配送などは行わず、お客様には各店舗に直接ご来店いただくシステムです。
この「C&Cロジスティック・システム」は、結果としてお客様の利益に繋がると自負しています。
まず、流通経路が「メーカー→当社→お客様」とシンプルかつ短いため、ムダな経費が掛かりません。さらに、自社で配送用トラックならびにドライバーを抱える必要がないため物流費を抑えられ、商品価格に還元できます。また、「必要な時に、必要な商品を、必要な分だけ」を購入できるため、販売量の変動によって在庫がふくらんでしまうこともありません。
当社スタッフは、日々、各店舗で小売業者の方々とお話し、現場で今、どのような商品が求められているのか、情報収集に努めています。その情報をメーカーと共有し、商品開発に役立てていただくことにより、メーカー各社とも強い信頼関係を構築できています。
何を目指しているのか?
チェーンストアにはない独立企業様向けへのリテールサポートを通じて、地域密着によりお客様の繁栄と継続(=継栄)を目指していきます。
まず、ECビジネスには今後もより注力していきます。既存の「タジマヤ卸ネット」については、特にスマートフォンからより簡便に利用できる仕組みづくりなどを進めていきます。
新たな取り組みとして、当社がエンドユーザー向けのネットショップを立ち上げることも計画しています。ネットショップの運営はあくまで当社が行いますが、エンドユーザーとのやり取りや配送は、そのエンドユーザーと近い距離にある地域のお客様にお任せすることで、相応のフィーをお支払いする仕組みを想定しています。
当社の顧客は、小規模なスーパー・コンビニや食料品店、各種飲食店などが中心で、他にも各種企業・団体にもご利用いただいております。
当社は、大資本の企業との厳しい競争にさらされているこうした事業者の皆様を支え続けていきたいと考えており、上記のネットショップの立ち上げはこの一環です。
もう一つ、今後注力していきたいのは、海外展開です。代表の私、田島が以前海外の商社などに勤めていた経験を活かし、当社は10年ほど前から海外での販路開拓に取り組んできました。現在ではアジアを中心に、欧州や中南米、オセアニア地域含め各国に取引基盤を築いています。
中でも、最近特に注目しているのがベトナム市場です。2019年10月には現地に法人及びジョイントベンチャーを立ち上げ、現在、マーケットリサーチを精力的に進めています。
ベトナム市場では、他のアジア諸国でよくあるような財閥企業による寡占が見られず、個人商店が元気に活動しています。さらに、同国では卸業者を通さず、それぞれの小売店がメーカーや大型のスーパーなどと直接取り引きする形が一般的です。ここに「タジマヤ卸ネット」で培ったノウハウを活用したECプラットフォームサービスを提供していくことで、かなりの需要が見込めるものと期待しています。
さらに、ベトナムでは進出済みの日系の菓子・食品・飲料メーカーが他のアジア諸国と比べるとまだ少なく、これからさらに進出が進むと見ています。今後新たに進出するメーカーに関しては、当社が小売店との接点になれるチャンスがあり、ここにも大きな期待をかけています。
何を必要としているのか?
興味を持っているのは、当社の取り扱い商品とかぶらない商品を扱っている商社や同業者です。特に注目している商材としては、各地の名産品のほか、チルド・フローズン商品などが挙げられます。販売チャネルについては、ECサイトを運営している会社であれば歓迎しますが、実店舗のみの展開であっても検討させていただきます。
問屋でありながらメーカー機能を併せ持っている企業、つまりメーカーから仕入れた原材料を少し加工して商品にし、小売店に販売している企業にも関心があります。グループに迎えることで、原料加工と商品化のノウハウを学びたいと考えています。
また、ギフトカタログのサービス運営会社のように、店舗や倉庫を持つことなく、マーチャンダイジングに特化して事業展開している企業も魅力的です。こうした会社様と組むことにより、ユーザーの興味を巧みに喚起する企画の立て方、アピールの仕方など、当社の仕入力を生かしながらマーケティングのノウハウを強化していければと思います。
これまでのM&A事例としては、2019年夏にEC事業を展開しているスタートアップ企業を仲間に迎えました。当社にとっては、商材ラインアップを拡大できたことに加え、EC事業関連ノウハウも拡充することができ、今後のEC展開に向けた体制強化を図ることができています。
何を提供できるのか?
まず、当社は卸業者として、幅広い販売網を持っています。自社店舗は、東京に9、神奈川・千葉・埼玉にそれぞれ3、栃木に2、群馬に1の実店舗を展開し、各店が長年のお取り引きを通じ、地域の小売店との関係性を築いています。さらに、海外市場においても、約17カ国の業者と取り引きがあります。同業者の皆様には、これらの顧客先をご紹介できます。また、アクティブユーザー約1,300社に利用いただいているネットショップ「タジマヤ卸ネット」において、貴社商材を取り扱っていくことも、もちろん可能です。
また、当社では、カテゴリーキラーとしての小売店の展開を通じ、BtoCのノウハウも蓄積してきました。新たに小売事業への進出を志向されるお客様に対しては、当社の経験を生かしたお手伝いができます。
仕入れ先に関しても、当社は大手メーカーを中心に、広範な取引関係を有しています。開業間もないEC事業者様の中には、仕入れ先の開拓に苦戦されているところもあるかと思いますが、当社グループの一員となることで、膨大な数の商材を扱うことが可能になります。
さらに、当社には400名の従業員がおり、経営ノウハウを学んでいる者もいます。経営人材不足にお悩みの企業に対しては、人材の提供も検討させていただきます。
起業家・経営者に向けてひとこと
当社は「信用・継続(=継栄)・感謝」を掲げ、これまで92年にわたり、事業を継続してきました。この理念に共感してくださる方と、力を合わせて、末永く商売を続けていきたいと考えています。そのため、できればM&A後も、経営者の方にはそのまま事業を継続していただく形が理想です。
まずは、経営者様はもちろん、現場を統括されているリーダーの方ともお会いしたうえで、どのような施策を講じれば業績がアップするのか、当社と組むことでどのようなシナジーが生まれるのか、率直にお話しするところから始めたいと思います。ご連絡をお待ちしております!