募集の概要
- 買収対象領域
- ●ゲーム事業関連:VR/AR、ドローンやロボット、ブロックチェーン、ビッグデータ、5Gなど、ゲームとの組み合わせにより新しい価値の創造が期待できる領域において、独自のテクノロジーを持つ事業者 ●IR/カジノ事業関連:スマートシティを実現するIoTやAI、電子決済や暗号化に役立つブロックチェーン、臨場感のあるコンテンツ制作に欠かせないVR/ARなど、リゾート施設やIRの運営に資するテクノロジーを提供している事業者 ●パチンコ・パチスロの遊技機事業関連(事業提携先候補):マンガやアニメなど、競争力のあるIP(知的財産)を保有する事業者
- 募集の特徴
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- ロックアップ
- 交渉次第
M&Aの戦略
何をやっているのか?
セガサミーグループは、2004年、ゲームメーカーのセガと、遊技機メーカーのサミーが経営統合して誕生した企業グループです。現在、主に以下の3分野で事業を展開しています。
○遊技機事業
パチンコとパチスロの遊技機事業を展開。これまで、「北斗の拳」や「アラジン」など複数のIPでヒットを生み出してきました。トップシェアを確保しているパチスロ遊技機では、斬新な遊技性を備えた機械を継続的に開発・供給し、市場の活性化をリードしています。一方、パチンコ遊技機では、開発力の強化に取り組み、市場におけるプレゼンスの向上を目指しています。
○エンタテインメントコンテンツ事業
アーケード(業務用)・コンシューマ向けの各分野で革新的なゲーム製品を世に送り出してきたセガの開発力をデジタルゲーム分野に投入し、さまざまなゲームタイトルを開発。デジタルゲーム分野で「グローバルマーケット・トップ3」を目指しています。また、ゲーム以外にも、アミューズメント施設の運営やアニメーション制作、おもちゃなど、さまざまな遊びのコンテンツを提供しています。
○リゾート事業
当グループの新たな収益機会として、ホテル、エンタテインメント施設、ゴルフ場、商業施設、カジノオペレーション等の開発、運営を行っています。運営施設には、宮崎県の複合施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」や、韓国の統合型リゾート(IR)施設「パラダイスシティ」等があります。
以上のような事業を日本国内だけでなく、欧米、アジアを拠点に展開し、世界中でクオリティの高いエンタテインメントを提供することで、世界ナンバー1のエンタテインメント企業を目指しています。
何を目指しているのか?
時代に合ったエンタテインメントを市場に提供し続けていくためには、社会の変化に機動的に対応し、経営資源の最適化や事業構造の変革に取り組んでいくことが重要です。当グループでは、遊技機事業による安定的な収益の創出を図るとともに、グローバルでのデジタルゲーム分野の強化を図ることで、総合エンタテインメント企業グループとしての強固な地位の確立を目指しています。さらに、中長期のグループの発展を見据え、横浜などで計画されているIR事業への参入準備を進めています。
これらの戦略を遂行する手段の一つとして、国内外を問わずM&Aや業務提携等を進めています。そこで中心的な役割を担っているのが私たち投資マネジメント部。グループ内の各事業会社とは独立したかたちでM&Aや業務提携、出資などの検討を行う、いわゆるCVC(Corporate Venture Capital)です。
投資マネジメント部では、すぐにシナジーが見込める分野はもちろん、短期的にはシナジーが見込めなくても、中長期的には既存事業とシナジーが生まれるかもしれない分野にも注目しています。そして、「IPO直前などで着実にリターンが見込めそうな会社」もしくは「リターンが出るかどうかはわからないものの、応援したい会社」という両極端な方向性で、実際に投資を行っています。これまで、ブロックチェーン、量子コンピュータ、宇宙開発、AR/VRといった分野の企業への投資実績があります。
何を必要としているのか?
M&Aや出資、事業提携も含め、幅広い協業のあり方を検討している中で、第一に注目しているのはゲーム分野です。ゲーム市場は日本ではやや落ち着いていますが、グローバルで見ると成長著しい市場の一つ。中国やインド、アジア諸国を中心に、ゲームを楽しむ人の人口が急激に拡大しているからです。5年、10年といった長期スパンで見ても、ゲーム人口やゲームデバイスの増加は明らかです。拡大するゲーム産業のなかで、一緒に成長していける事業者様とパートナーシップを組みたいと考えています。
ただし、セガ内には、ゲームの企画・開発・販売・運営を行うバリューチェーンがすでにそろっていることから、投資対象として求めているのは、当社が持つバリューチェーンの外にいる事業者様です。VR/AR、ドローンやロボット、ブロックチェーン、ビッグデータ、5Gなど、ゲームと組み合わせることで何らかの新しい価値を創造できる、そんなテクノロジーをお持ちの事業者様と一緒に仕事ができればと思います。
遊技機事業の分野では、パチンコ・パチスロのコンテンツとして展開できる、マンガやアニメなどのIP(知的財産)を求めています。事業提携の形で、競争力のあるIPを保有する事業者様と連携したいと考えています。
また、リゾート事業の分野では、IR事業やカジノ事業で協業できる事業者様を求めています。具体的には、スマートシティを実現するIoTやAI、電子決済や暗号化に役立つブロックチェーン、臨場感のあるコンテンツ制作に欠かせないVR/ARなど、リゾート施設やIRの運営に資するテクノロジーを提供している事業者様が対象になります。
何を提供できるのか?
当社はこれまでも、M&A、出資、事業提携などを通して、多数の企業に資金や経営ノウハウ、遊技機・ゲーム開発のノウハウを提供してきました。今後パートナーシップを組む事業者様に対しても、同様のサポートを提供できます。当社から資金やノウハウを得ることで、事業者様はリスクを取って、より大胆なチャレンジができるようになるはずです。
セガサミーグループの持つIPを活用できることもメリットの一つ。当グループでは、「ソニック」シリーズや「ぷよぷよ」シリーズ、「ペルソナ」シリーズなど、多数の人気IPを保有しています。これらのIPを活用したサービスの展開などが考えられるでしょう。
ご希望の事業者様には、コワーキングスペースも提供します。当社では本社オフィス内にコワーキングスペース『TUNNEL TOKYO(トンネル東京)』を開設しています。スタートアップ企業や個人起業家が利用できるメンバー制のスペースで、当グループの従業員と外部の方が直接触れ合うこともできるコミュニケーションの場となっています。
『TUNNEL TOKYO』をオフィスとしてご利用いただくことで、オフィスの賃料を節約できるだけでなく、他の入居者やセガサミーグループ従業員とのネットワークができ、新たなビジネス機会の創出につながる可能性が期待できます。イベントスペースも兼ねているので、新商品や新サービスの発表の場として活用いただくのもよいでしょう。
これまでの投資事例の一つに、2012年に子会社化した株式会社f4samuraiがあります。カードバトル系のゲーム制作を非常に得意とする会社で、当社グループの傘下に入ってからは、当社のIPを活用したカードバトルゲームを手掛けることにより、次々とヒット作を生み出しています。
また、リゾート事業の分野では、「シーガイア」をはじめ、ホテルやゴルフ場、レストランなどを運営するフェニックスリゾート株式会社を2012年に買収しました。買収当時の業績は厳しい状況にありましたが、当社グループの子会社となり施設の大規模リニューアルを実施した後は、客数が順調に増加しています。
起業家・経営者に向けてひとこと
当社と貴社が協力することで、斬新で面白い取り組みができそうであれば、M&Aに限らず、出資や業務提携なども含めて積極的に検討したいと考えています。一緒にリスクを取って新しいチャレンジをしていきましょう。
「セガサミーグループのリソースを生かして大きなビジネスをしたい」という前向きな提案はもちろん、「これからどうやってビジネスを拡大していけばよいのか」という相談レベルであっても構いません。ぜひ一度、お話ししましょう。本社オフィスの『TUNNEL TOKYO』を見に来られるだけでも、よい出会いがあるかもしれませんよ!