募集の概要
- 買収対象領域
- ●新しいライフスタイルへの取り組みやメディア発信に関する事業を展開する事業者 ●地域活性化/地域創生に取り組む事業者 ●住宅や木造建築のDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む事業者 ●プレカット工場等の構造加工の事業者 ●木造建築物の買取再販に関するビジネスを展開する事業者
- 募集の特徴
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- 契約締結までの期間
- 最短2ヶ月
- ロックアップ
- 交渉次第
M&Aの戦略
何をやっているのか?
当社は1996年、「日本に安心・安全な木構造を普及させる」「資産価値ある住宅を提供する仕組みをつくる」という目標を掲げ創業しました。前年の阪神淡路大震災では多くの木造住宅が倒壊し、その下敷きとなって多くの方が犠牲となりました。倒壊の原因は「木造だから」ではありません。木造住宅に構造計算が義務づけられておらず、耐震性が不足していたことが原因です。そのような状況を受け、耐震性が高い木造建築を普及させるべく事業をスタートしました。
当社の主軸を成すのが木造耐震設計事業です。木造建築の耐震性を確保するための構造計算を事業化するとともに、構造計算のノウハウを生かして当社独自の建築システム「SE構法」を開発しました。同構法は、構造設計の実施、構造品質の高い集成材の採用、柱と梁・基礎の間に独自の金物を用いる手法により、耐震性の高い木造建築を実現しています。構法の開発から約25年が経ち、その間に大規模な震災に見舞われた物件もあります。しかし損傷や倒壊の被害を受けたケースは1件もなく、このこと自体が同構法の優位性を裏付けているかたちです。また、SE構法の優位性は耐震性能だけではありません。フレーム型のラーメン構法であるため、ライフステージやライフスタイルにあわせたリノベーションが容易で、築年数が経過しても資産価値が落ちにくいのも特徴です。
SE構法の受注と施工は日本全国約500社の登録施工店が担当します。当社は登録施工店に対し、構造計算書を出荷し、あわせて指定工場でプレカットした構造用資材を販売する仕組みです。大手ハウスメーカー向けにはOEM供給も手がけています。
さらに当社では「日本に資産価値のある住宅を提供する仕組みをつくる」という目標の実現に向け、住宅の資産価値向上に資する各種サービスも展開しています。
たとえば、子会社を通じて住宅ローンを代理販売するにあたり、通常の住宅メーカーでは行わない省エネルギー計算を必ず実施。この過程を踏むことで、耐震・省エネ性能に優れた住宅として通常のフラット35と比較して金利と手数料の優遇を受けることが可能になります。また、資産価値の高い住宅をより安く市場に流通させるため、建築コストや仕上げの方法、管理情報といった住宅のライフサイクルに関わる情報を一元化するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用もすすめています。
何を目指しているのか?
今後当社が注力していく事業ドメインは、大規模木造建築です。大規模木造建築の市場は、2010年に「公共建築物等における木材の利用促進に関する法律」が施行されたのを機に拡大が続いています。これを受け当社も、これまで培ってきた木造構造計算と耐震設計の知見を活用し、大規模木造建築へのSE構法の提供を進めているところです。さらにSE 構法以外にも当社の木造構造計算のノウハウを提供すべく、木造プレカットCAD開発でトップシェアのネットイーグル株式会社と事業提携。合弁で株式会社木構造デザインを設立し、⾮住宅⽊造専⾨の構造設計と、構造設計に連動したプレカットCADデータの提供事業を開始しました。
あわせて、時代に即したかたちで資産価値ある住宅を提供し続けるため、街づくり支援やライフスタイル提案といった周辺分野への投資も進めています。たとえば2019年には、タイニーハウス(小屋)による遊休地活用プロデュースや街づくり支援、住まい方に関するメディア「YADOKARI.net」の運営を手がけるYADOKARI株式会社と資本業務提携を行いました。
https://yadokari.net/
木造タイニーハウスの提案や新しいライフスタイル情報の発信により、木造建築の価値向上に取り組んでいく考えです。また、同じ2019年には千葉県いすみ市のグランピング施設「いすみフォレストリビング」にも参画。「森」や「木」をテーマに地域活性化に取り組む同施設の趣旨に賛同し、ウッドデッキや共用施設を提供しながら、木造建築とライフスタイルの新たな関係を探っています。
何を必要としているのか?
大規模木造建築に注力し、また、今後も資産価値ある住宅を時代にマッチしたかたちで提供し続けるため、以下のような事業者様との連携を模索しています。
●新しいライフスタイルへの取り組みやメディア発信に関する事業を展開する事業者
多拠点居住やミニマルライフなど、新たなライフスタイルに関するビジネスを展開する事業者様との連携を模索しています。たとえば、住まいの未来を発信するメディア企業様などと連携し、新たなライフスタイルにマッチした木造建築の開発や、木造ならではの魅力の発信に取り組みたい考えです。
●地域活性化/地方創生に取り組む事業者
新しいライフスタイルへの取り組みと重なる部分もありますが、今後、多拠点居住などこれまでとは違う住まい方が広まっていく中で、東京などの都市部から、魅力的な観光資源や豊かな自然がある地方での暮らしも選択肢として広がっていくのではないかと考えています。
将来的な人口減少が見込まれるなか、地域活性化を含めた不動産開発のノウハウも欠かせないものになると予測しており、地域活性化に取り組む事業者様との連携を深め、街の魅力を高めるノウハウを磨きたいと考えています。
●住宅や木造建築のDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む事業者
グループ会社のMAKE HOUSEで木造住宅・木造建築向けのBIMソリューション開発・提供をおこなっていますが、BIMモデルを起点とした構造計算・省エネ計算・プレカット加工から建設までのデータ連携など、業務の更なるデジタル化を推進していきたいと考えており、建築・建設業界のDX化に取り組む事業者様との連携も模索しております。
●プレカット工場等の構造加工の事業者
大規模木造建築へのSE構法の提供を進めるにあたり、同構法で利用する集成材のサプライチェーン強化は不可欠です。そこで、集成材を加工できるプレカット工場などをお持ちの事業者様と連携したいと考えています。
●木造建築物の買取再販に関するビジネスを展開する事業者
当社の設立から約25年が経過し、SE構法で建築した初期の住宅が中古市場に出回るケースも出てきました。SE構法の住宅は躯体が強靭で間取りの自由度が高いことから、リノベーションして再流通させることが可能です。このSE構法の利点をお客様に十分お伝えするため、買取再販を手がける事業者様と連携し、当社でも不動産取引に関する知見を得たいと考えています。
上記事業者様との連携は、マイノリティー出資や資本業務提携など、最適な連携手法を柔軟に検討する予定です。
何を提供できるのか?
当社が提供できるのは、約2万4千棟のSE構法の住宅を提供する過程で磨き上げた木造構造計算のノウハウ、全国500社を超える登録施工店(工務店)ネットワーク、全国9ヶ所の指定プレカット工場による安定したサプライチェーン、そして上場企業としての経営ノウハウなどです。
たとえば、これから建築系の事業に手を広げたいベンチャー企業様や、すでに集成材を使ったビジネスを展開している企業様なら、当社のサプライチェーンを利用することで、安価かつ安定的な木材の仕入れが実現します。当社は、コロナ禍においても安定した材料供給を実現しており、サプライチェーンには絶対の自信を持っています。また、全国の施工店ネットワークを活用すれば、営業面でもシナジーを実感していただけるものと思います。さらに、当社の上場企業として信用力を活用していただくこともできるでしょう。貴社のバックオフィスオフィス業務を当社が巻き取ることも可能です。
起業家・経営者に向けてひとこと
連携する事業者様とは長期的視点に立ってパートナー関係を構築し、ともに成長する仲間として歩んでいきたいと考えています。まずは業務提携ベースでお声がけいただくことも可能です。「日本に安心・安全な木構造を普及させる」「資産価値ある住宅を提供する仕組みをつくる」という当社の目標に共感していただける事業者様のご連絡をお待ちしています!