募集の概要
- 買収対象領域
- ●人材サービス(中四国及び近隣エリアの会社) ●BPO事業 ●コールセンター ●システム/アプリ開発 ●HRコンサルティング
- 募集の特徴
M&Aの方針
- 買収対象業種
- 買収除外対象
- 上記と全く関連のない領域は対象外とさせていただきます。
- 買収予算
- ロックアップ
- 交渉次第
- その他M&Aの方針
- 業務提携やマイノリティ出資からスタートし、相互理解を深めた後に本格的なM&Aへと進むことも可能です。
M&Aの戦略
何をやっているのか?
当社は岡山の百貨店・天満屋のグループ会社として、人材サービス業を展開しています。岡山、広島、香川、愛媛の瀬戸内4県の企業に向け、人材派遣を中心に、人材紹介、BPO、企業研修などHRサービスを提供してきました。
設立は1986年。2021年には35周年を迎えます。当初より地域密着を掲げ、長い時間を掛けて強固な関係性を築いてきました。特に岡山県内では、地方銀行、地方新聞社をはじめ、地元資本の有名企業とは軒並みお取り引きをさせていただいています。顧客起点で営業活動を展開する当社は「はたらくの、その先に。」というメッセージのもと、地元で育ち地元で生活している従業員たちが、個社ごとの状況を把握したうえで未来を見据えた提案を行っています。
百貨店を母体に発展してきた当社の背景もあり、対象職種は販売・事務系職種の取り扱いが7割近くを占めますが、グループ内売上は2%を下回っており、外販中心に成長してきました。
クライアントを業種別に見ると、あまり不得意分野はなく、全方位的にカバーしています。
クライアントに対するフォローと同じように、派遣社員や求職者へのフォローが充実しているのも当社の特長です。最近ではスキルアップ志向の強い求職者を応援するため各種研修に注力しており、CADオペレーターや介護人材などの育成に重点的に取り組んでいます。
親会社である天満屋は、岡山の地で創業して193年、「地域社会の生活・文化の向上に寄与する」を経営理念に掲げています。小間物屋からスタートした後、呉服をメインとするようになり、百貨店へと変貌した後もグループ経営の下、多方面に業態を拡大。今や傘下に17社を擁しています。この間、変化を恐れず、時代に合わせた挑戦を続けながら、一貫して地域との共存共栄を掲げてきました。そのDNAを受け継ぐ当社もまた、瀬戸内エリアの活性化に貢献し続ける企業でありたいと考えています。
何を目指しているのか?
当社ビジネスの主軸である人材派遣業は今、大きな時代の変化に直面しています。これまで人材派遣といえば、企業にとって一時的な労働力を確保する手段であると同時に、労務コストの削減施策という側面もありました。しかし、2020年度から「同一労働同一賃金」の施行が段階的に開始され、派遣社員を含む非正規雇用全体の賃金が底上げされました。こうした状況のなか、これからの人材サービス会社がクライアントに提供できる価値を改めて考えたとき、私たちは“人材の提供”という概念からいったん離れ、「クライアントの生産性向上」という原点に立ち返る必要があると考えます。
当社では10年ほど前から、「地元企業の第二人事部」になることを経営理念に掲げてきました。人事戦略策定や従業員の任用配置といったコア業務は、各企業の人事部門、すなわち「第一人事部」自ら担わなくてはなりませんが、それ以外のHR領域に関しては、基本的にすべてアウトソースできると考えています。
かつて天満屋で人事担当を務めていた私自身の経験からも感じますが、人事部門は往々にして、繁雑な業務を大量に抱えています。これらを社外のプロフェッショナルに任せれば、人事担当者はコア業務に集中できるようになり、「生産性向上」につながるはずです。
昨今のコロナ禍を受けたリモートワークの浸透により、クライアント各社のアウトソースに対する意識は大きく変わりつつあります。当社にとっては、「第二人事部」としての機能をアピールし、具現化していくチャンスです。なかでも、給与計算や勤怠管理などをアウトソースするBPO(Business Process Outsourcing)の引き合いが急激に増加しています。
現状、当社ビジネスにおいてBPO案件の占める割合は利益ベースで1割以下ですが、今後3年以内には、3割程度まで引き上げていくことを目標として取り組んでいます。
一方、既存の人材派遣や人材紹介においては、当社内オペレーションの生産性を高めるべく、DXを進めていく必要があります。そして、ある程度のIT投資を行い続けるためには、一定以上の事業規模が不可欠であることから、オーガニックな成長に加えM&Aを活用することで、継続的な成長を実現する基盤を整えていきます。
何を必要としているのか?
上記の事業展望に基づき、以下の領域でパートナーを求めています。
●人材サービス
同業者様に関しては、瀬戸内4県の会社様はもちろん、今後、カバーエリアを徐々に広げていきたい考えもあることから、近隣の兵庫県などの会社様なども候補になります。
特に、技術系や製造系の職種に強みを持つ会社とは、販売・事務系に強い当社と補完関係を築けることから、相性がよいと思っています。
●BPO事業
今後、BPOの取り扱いを急拡大していくにあたり、一緒に取り組んでくださる仲間を求めています。HR関連業務を得意とする会社様であれば理想的です。
●コールセンター
コールセンター運営は、スタッフの流動性が比較的高い事業ですが、当社であれば人材供給力を活かしたサポートができると考えます。当社のクライアント基盤を活用した受注拡大も期待できます。
●システム/アプリ開発
当社内の生産性を高めていくため、たとえば登録スタッフとのコミュニケーションを効率化するアプリなどぜひ導入したく、開発に協力していただくことを想定しています。加えて、クライアント企業に対し、HR業務のシステム化を提案していくうえでも、協業していきたいと考えます。
また、現状は主に他社ルートを活用している求職者の募集に関しても、将来的には自社ルートを確立したいと考えています。こうした取り組みも一緒に進めていければ幸いです。
●HRコンサルティング
新卒採用、人事評価制度の策定、教育体制の構築などにおいて、クライアント人事部門をサポートしていくうえで、リソースと知見を拡充していきたく、HR領域を得意とするコンサルティングファームとの連携にも関心を持っています。
何を提供できるのか?
当社が築いてきた、クライアント各社との強固な関係性を活用いただけることが、最大のメリットになると思います。岡山県、広島県の企業を中心に、これまで7,000社を上回る取引実績を持ち、年間の紹介成立数は、2019年の実績ベースで1,000人を超えます。会社としても、また担当者レベルでも、お客様から厚い信頼をいただいているからこそ、新規の提案も検討いただきやすい状況です。
天満屋グループ会社としての経営の安定性や社会的信用力も挙げられます。手元資金に余裕があるため、統合後の投資も積極的に検討できますし、ブランディングやマーケティング、採用の面でも支援が可能です。
また、数値化しにくい部分ではありますが、経営方針に対する理解が浸透しており、エンゲージメントの高い従業員が多いという組織上の強みもあります。M&A後、貴社との連携を図っていく際も、最適な関係構築に向け、ベクトルを合わせて進んでいけるものと考えています。
起業家・経営者に向けてひとこと
経営者の皆さんの中には、M&Aに対して、ネガティブなイメージをお持ちの方も少なくないと感じています。しかし、私としては、買い手が一方的に売り手を取り込むようなスタイルは想定していません。双方の顧客の満足度を高めるとともに、従業員にとっても、従来以上に力を発揮していける環境を作っていく、そんなM&Aを実現したいと考えています。
人材ビジネスにおいては、“人”が唯一の財産です。だからこそ、新たにお迎えする会社の皆さんも、当社の現メンバーと同様に大切にしたい。まず、自分たち自身がいきいきと、やりがいを持って働ける環境を整えることが、地域活性化へのさらなる貢献にもつながっていくはずです。そんな思いを共有できる皆様からのお声がけをお待ちしております!