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オファーした企業の半数以上と交渉を実現!ファーストコンタクトで出資企業を惹きつけるためのポイント


公開日:2022年11月22日  最終更新日:2022年11月22日

中小企業向け採用業務クラウド『採用係長』の運営や、採用Webマーケティングを手がける株式会社ネットオン。「M&Aクラウド(※)」を介して、2022年3月31日に株式会社ビューティガレージから資金調達を実施し、顧客基盤の強化と事業の拡大に向けて動き始めました。

オファーを送った出資企業のうち、半数以上と交渉に進んだネットオン。ファーストコンタクトで出資企業の興味を惹きつけるポイントとは何だったのでしょうか。M&Aクラウドの活用方法から資金調達におけるマインドセットまで、代表取締役の木嶋 諭様にお話をお聞きしました。

※2022年11月1日、当社は「M&Aクラウド」で提供していた出資・資金調達機能を独立させ、「資金調達クラウド」をリリースいたしました。記事内ではご成約当時のサービス名称である「M&Aクラウド」と表記しておりますが、今後、出資・資金調達機能は「資金調達クラウド」でご利用いただけます。詳しくはこちらをご覧ください。

【 プロフィール 】
株式会社ネットオン 代表取締役:木嶋 諭(きしま・さとし)
1980年兵庫県神戸市に生まれ。同志社大学工学部電子工学科に入学。卒業後、特許事務所に入所し、IT分野やビジネスモデル特許に関わる。その後、大手通信会社系のコンサルティング会社を経て2004年に株式会社ネットオンを起業。中小企業向け採用業務クラウド『採用係長』の運営や採用Webマーケティング事業を行う。

「出資のスキームにも対応しているんだ」ハンズオンの調達を目指し、M&Aクラウドに登録

株式会社ネットオン 代表取締役:木嶋 諭

ーー資金調達を検討されるようになったのはいつ頃ですか。

木嶋 2014年前後だったと思います。ちょうど、ベンチャー出資が広まりつつある時期でしたね。2018年にVCから1回目のファイナンスをしてからは、常に調達は仕事の1つとして考えています。

2回目以降は、事業会社からの資金調達も実施しました。ただ、どちらかというと純投資のニュアンスが強かったと思います。

当社としては、事業提携を基盤としたハンズオンの調達をしたいという思いもありました。シナジーを作っていけそうな事業会社を探すのは、その時点で選択肢として挙がっていましたね。M&Aや出資に関連するメディアは目を通すようにし、CVC立ち上げ等のニュースはいちはやく手に入れていました。

ーーM&Aクラウドにはどのような経緯でご登録を?

木嶋 当初は買い手として登録していたんですよ。良い企業があれば、協業したいなと思って。ただ、その時は登録しただけで、特にアクションせずに終わりました。

出資を受けるために事業会社を探すと決意したタイミングで、M&Aクラウドを思い出したんです。買い手として登録していたために、定期的にメールが送られていて。その中で「M&Aだけではなくて、出資のスキームも対応しているんだ」と知り、2021年11月に資金調達側で登録し直しました。

M&Aクラウドの募集記事を1社1社読み込み、ロングリストを作成

事業の核となる中小企業向け採用業務クラウド『採用係長』

ーー現在の事業を立ち上げた背景は?

木嶋 2004年に創業した当初は、フリーランスでWebサイトの制作や運営をやっていました。その後、受託を含めて様々な事業を展開してきました。

2014年頃から本格的に組織化しようと思い、事業を絞る段階に入りました。そこで候補になったのが、採用領域の事業です。それまでにも、派遣会社向けのシステムをパッケージ化して販売したり、派遣会社の応募者集客を受託で請け負ったりしていました。この領域は今後も伸びそうだなと可能性を感じ、この事業で成長していこうと決めました。

ーーネットオン様のサービスは、中小企業の採用課題に特化しているのが1つの強みになっていますね。

木嶋 そうですね。採用関連のソリューションを提供している企業は多数ありますが、どの領域に強いかという部分で大きな差が出てきます。大手企業に強いのか、スタートアップに強いのか、新卒に強いのか、中途に強いのか、など。当社は中小企業の課題解決に強みを持っています。

特定の領域にフォーカスすることで、領域特有の課題に合致したプロダクトを作ることができます。例えば、スタートアップではない中小企業の場合、採用の用語・法適用の理解度が低かったり、マーケティングの基礎知識やITリテラシーが不足していたりすることが多い。そうなると、プロダクトやサービスにおけるコミュニケーションの取り方やUIを変えていく必要が出てきます。当社はそのような中小企業の課題感に寄り添ったプロダクトを作り、サービスを提供しています。

ーー今回の資金調達では、どのような出資企業にアプローチされたのでしょうか。

木嶋 中小企業をターゲットにサービスを展開している企業と協業したいと考えていました。特に、業界に特化した顧客を有している企業と一緒になれば、事業拡大にもつながるはずですから、そのような企業に絞ってオファーを送っていました。

ーーその中の1社がビューティガレージ様だったと。

木嶋 そうです。当社では、出資を検討している企業のロングリストを作っているんですよ。M&Aクラウドさんで募集記事が公開される度に、1社1社見て更新しています。その中に、ビューティガレージさんがありました。

ーー面談もすぐにセッティングされていますね。

木嶋 Webでお話ししたのですが、幸いなことに、先方の投資方針と合っているということが分かり、すぐに話が進みました。面談後は、メッセージアプリで資料等のやり取りを行い、デューデリジェンスを進めていきました。最終段階では、先方のオフィスに伺って社長や役員の皆様と会い、成約に至りました。

ーー成約後、すでに事業面での提携は実現しているんでしょうか。

木嶋 まずは、ビューティガレージさんの顧客に当社のサービスを利用いただくというところから始めています。具体的に言うと、先方の顧客専用に特別なプランを用意して、当社サービスの利用促進活動をしているんです。

美容業界には、採用周りで課題を抱えている企業が多くあります。その採用ニーズに、当社のサービスが応えられればと考えています。

ーー今後はどのように事業を展開しようと考えられていますか。

木嶋 当社は、中小企業向け採用業務クラウド『採用係長』と、顧客企業の採用Webマーケティング支援事業の2つをメインとしています。その2事業は今後も強化していきます。

顧客基盤としては、ビューティガレージさんの顧客である美容業界との繋がりを深めつつ、飲食や建築、不動産、医療といった、中小企業を構成している業界にも拡大していければと考えています。

オファーした企業の半数以上と交渉を実現!ファーストコンタクトで出資企業を惹きつけるためのポイント

ーー十数社にオファーを送られ、そのうち半数以上の企業と交渉に進まれています。ディールを進めていく中で、気を付けていたことはありますか。

木嶋 まずは、出資企業の目指している方向性と求めている領域が、自社の事業領域とマッチしているかを見極めることを意識していました。シナジーが出せそうかどうかをちゃんと考えるんです。そして、最初に企業にコンタクトを取る時から、その考えたシナジーを提案するようにしていました。

また、タイミングにも気を付けていましたね。出資企業の方針は、もちろん一定ではなくて、頻繁に変わることも多い。だから、IR資料などで最新の情報をチェックしていました。その時に、先方の投資戦略の中に当社の領域が入っていなければ、無闇に打診はしないように心がけていましたね。

AI等の基礎的な開発力があって、色々な業界でその技術を応用したいというようなケースであれば、とりあえずたくさん打診をするのも一つだと思います。ただ、当社のように業界とソリューションが明確な場合は、合うか合わないかははっきりしています。なので、繰り返しになりますが、先方のニーズと合致するかを事前に念入りに調べるのがよいと思いますね。

ーー面談後の段階ではいかがでしょう。

木嶋 基本的なことですが、NDAの締結後は、求められた情報をきっちりと出すようにしていました。もちろん、企業として出したくない情報等もあるかもしれません。ただ、それで隠したりなんかしていたら、相手企業は不安に思います。なので当社は、先方の温度感に合わせて求められた資料を迅速に送り、検討してもらうようにしていました。

ーー最後に一言、これから資金調達を予定している経営者の皆様にエールをお願いできますでしょうか。

木嶋 出資を通じて協業したいと考えている企業はたくさんあるので、いつかピッタリの企業に出会えますよ、とお伝えしたいですね。

出資企業にはそれぞれミッションがあり、そのミッションに合致する領域を常に求めています。事業に自信を持っていて、価値があるプロダクトを作ってPMFを達成している企業であれば、必要としてくれる企業が絶対にあるはずです。先方のニーズをしっかりと把握しながら、諦めずにマッチングの努力を続けていくことが大事だと思います。

あとはネガティブに考えないことですね。断られたとしても、悪い評価を受けたわけではなく、あくまで先方のニーズと合わなかっただけの話。そんなに気落ちする必要はないかなと。

ーー丁寧に出資企業のニーズを読み解き、シナジーを想定した上で打診されている木嶋様の姿勢、素敵です!貴重なお話をいただき、ありがとうございました!

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