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サイトM&Aとは?売却の方法と手続きや成功する売却のポイント


公開日:2021年11月30日  最終更新日:2022年11月18日

サイトM&Aとは、文字通り、ウェブサイトを売買することを意味します。サイトM&Aは売り手にとっては大きな資金を獲得する機会になることから、その件数は増加傾向にあります。

そこで本記事ではサイトM&Aの方法からそのメリット・デメリットをご紹介します。

サイトM&Aとは

サイトM&Aとは、文字通りウェブサイトの売りと買いを意味する言葉です。近年、ウェブサイトに関連したビジネスを立ち上げる人が多くなり、その流れで、ウェブサイトの売買の件数が増加傾向にあります。

そのため、ウェブサイト自体に値段がつき、ひとつの売買の対象になることが認知されつつあります。個人までもが気軽にサイトを売買することができるようになってきています。

ここではサイトM&Aとは何か、その方法や留意すべきプロセスについて解説していきます。

サイトM&Aの定義

M&AとはMerger and Acquisitionsの略で、会社や事業に関して売買することを言います。つまり、サイトM&Aとはサイトを売ったり買ったりすること意味します。ウェブサイトそのものが財産となり、その事業を譲渡するかたちでウェブサイトが売買されることになります。

買い手は、既に実績のあるウェブサイトを買収すれば、いちからコンテンツの構築やアクセス数を増やすといった手間と時間を省くことができ効率的です。

また、売り手は、事業の方向性の変更や新たな事業への投資のための資金調達のためにウェブサイトを売却することで、他の事業に経営資源を集中させたりすることができます。

サイトM&Aの方法

サイトM&Aには、個人間で直接的に売買する方法と、仲介業者を経由して売買する方法の2つがあります。

個人間で売買する場合、手数料を支払わなくて良いというメリットはありますが、すべて自分でやらなければならないため手間と労力がかかります。何より、ウェブサイトの価値評価も自分で行わなければならず、適正な価格よりも安く売却してしまうといったリスクがあります。

一方で、仲介業者を利用すれば、サイトM&Aの相場を踏まえた上で適正な売却価格を算定し、買い手を見つけてきてくれます。また、買い手とのやり取りや交渉も任せられるため、手続きをスムーズに進めることが可能です。

サイトM&Aで売却後に気を付けるべき5つのプロセス

サイトM&A成立後は、売り手から買い手にウェブサイトを引き継ぐ手続きが必要になります。サイトM&A特有のプロセスを事前に把握しておくか否かで、サイトM&Aを検討する準備段階でも大きな違いとなります。

ウェブサイトのジャンルによっては必要なプロセスが異なる場合がありますが、ここでは、サイトM&Aの売却後に一般的に気をつけるべき5つのプロセスをご紹介します。

1:ドメイン移管申請

ドメインとはウェブサイトの住所であり、ドメインの管理会社によって管理されているため、M&A成立後に売り手はドメイン管理会社に移管の申請が必要です。

一般的にドメインの移管手続きには、ドメイン管理している会社はそのままで名義変更をする場合と、ドメインを移管して名義変更する場合の2通りがあります。

前者の場合であれば、買い手はその管理会社でアカウントをもっていなければ、移管できないことがあるため確認が必要です。また、後者の場合であれば、ドメインを移管する前に、移管予定のドメインが移管可能なものなのか事前に確認しておく必要があります。

2:コンテンツ移管の際に著作権等の権利に注意

サイトM&Aでは、ウェブサイト内の記事はもちろんのこと、ウェブサイトで使用している画像や写真、デザインコンテンツ等の著作物もまとめて移動します。

そのため、著作権等の権利の帰属先には注意が必要です。必ずしも、ウェブサイト内の写真、画像がウェブサイトの所有者に帰属しているとは限りません。

ウェブサイトの所有者と外部の者との契約次第で権利の所在が異なることがあります。著作権が外部の者に帰属する場合、場合によってはサイトの売買が難しくなるでしょう。権利の所在の取り決めがどのようになっているのか契約の内容をあらかじめ確認することが必要です。

3:サーバーの選択

サーバーに関しても、そのまま引き継ぐのか、別のサーバーに移管をするのかを決めます。買い手が既に別のウェブサイトを立ち上げている場合、サーバー管理会社は一元管理した方が便利だと言えます。

一方で、移管しない場合は、サーバーの管理会社に名義変更の申請が必要です。

4:運営ノウハウの移管

運営ノウハウが適切に移管されるために詳細なマニュアルを用意することが重要です。日常の問い合わせ対応から、更新作業、メンテナンス作業等、マニュアルの内容は多岐にわたります。

また、マニュアルでは対応できない事象が発生することもあるため、売り手はウェブサイト売却後も、一定期間は運営に関与する等の取り決めをしておくことも方法のひとつです。

5:サイト運営に必要な外部関係会社のサポート継続等

サイト運営には外部の関係者が関わっていることもあるため、サイトM&Aにおいてはその関係も買い手に引き継ぐという取り決めが必要になります。

たとえば、ECサイトを運営していれば発送業務は外部に委託していることが多いため、それらを洗い出し、前もって関係を継続するか別の業者に移管するか等の取り決めをしておくことが重要です。

サイトM&Aのメリット・デメリット

サイトの売り手にとってのメリットは、サイトの売却によってまとまった資金を得られることです。

事業の方向性の変更や複数のサイトを運用しており不要になったサイトを売却し、その資金で新たなサイトを立ち上げたり、既存のサイトに資金を回したりして、選択と集中をすることができるようになります。

一方で、デメリットとして、サイトを売却するためにはサイトに価値があることが必要であり、一定のアクセス数や収益がなければ取引の対象にならないことがあるため注意が必要です。

サイトM&Aの相場

サイトの価値は主に収益性や、アクセス数、会員数、検索結果等の要素によって決まります。価格はウェブサイトによって異なるため一概ではありませんが、月の営業利益の18~24ヶ月分がひとつの目安になるといわれています。

また、ジャンルごとによっても相場が異なります。アフィリエイトサイトは、月間営業利益平均×7〜20ヶ月、マッチングサイトは、月間営業利益平均×24〜36ヶ月が目安です。

まとめ

売り手にとってサイトM&Aは、大きな資金を獲得するチャンスです。ウェブサイトを複数運営していたり、事業の方向性の変更で不要となったウェブサイトを売却したりすることで、選択と集中をすることができます。アクセス数や収益性を伸ばせば、より有利な条件でウェブサイトを売却しやすくなります。

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