close
close
使い方 プロのM&Aアドバイザーにお気軽に相談いただけます。 menu

【投資目的別】キャピタルゲイン・インカムゲイン、狙うべき利益はどちらか


公開日:2021年5月22日  最終更新日:2023年1月23日

キャピタルゲインとは

キャピタルゲインとは、値上がりした土地・株式・投資信託・公社債などの保有資産を売却することで得られる利益のことです。

株式投資を例にすると、株価50万円で購入した株式が80万円まで値上がりした時に売却した場合、手数料や所得税等を考慮しなければ、差額の30万円がキャピタルゲインです。

参考までに、保有資産が購入時より値下がりしてしまい、売却することで損失が出た場合、当該損失のことをキャピタルロスといいます。

インカムゲインとは

インカムゲインとは、土地・株式・投資信託・公社債などを保有している期間に得られる収益のことです。例えば、株式投資であれば配当金、投資信託であれば分配金、債券投資では利子、不動産投資では家賃収入がインカムゲインにあたります。

このことからわかるように、インカムゲインとは、資産を保有し続けることで、継続的に得られる収入を指します。

キャピタルゲインの特徴2つ

キャピタルゲインの特徴について、利益が発生するタイミング、発生する利益の安定性、の2つの観点から解説します。

キャピタルゲインの基本的な特徴を理解するための参考にしてください。

特徴1:売却時のみ利益が発生する

キャピタルゲインとはすなわち売却益のことですので、保有している不動産・株式・投資信託・公社債などの時価が、取得価額より値上がりしているタイミングで売却した時に発生します。

例えば、保有している株式の株価が上昇すると含み益が出ますが、売却して利益を確定させるまでは、株価の下落により利益が減少したり消滅してしまう可能性があります。キャピタルゲインは、資産の売却により現金を手にする、すなわち利益を確定して初めて得られる利益と言えるでしょう。

特徴2:インカムゲインと比較すると利益の安定性は高くない

購入価格と売却価格の差額がキャピタルゲインです。購入時より大きく値上がりすれば大きな利益を得られますが、購入後に資産が値下がりすれば、キャピタルロスとなり損失が発生します。 値下がり時には損失の可能性があるため、インカムゲインと比較すると利益の安定性は高くありません。

インカムゲインの特徴3つ

インカムゲインの特徴について、利益が発生するタイミング、投資期間、安定性などの観点から3つの特徴を解説します。

特徴1:継続的に保有することで利益が発生

インカムゲインは、土地・株式・投資信託・公社債などの資産を継続的に保有することで得られる収益のことです。

不動産投資であれば家賃収入、株式投資であれば配当金、投資信託であれば分配金、債券投資であれば利子がインカムゲインにあたります。株式を例にとれば、株式の保有者、すなわち株主は基本的に剰余金の配当を受ける権利を有します。そして、この権利こそが配当収入の源泉になります。

このように、インカムゲインとは資産を継続的に保有することで得られる経済的便益です。なお、株を買えば必ず配当がもらえるわけではない点には注意が必要です。

特徴2:長期投資が前提

インカムゲインは、資産を保有することによって継続的な収入を得ることを指しますので、短期投資よりも長期投資に適しています。

さらに、インカムゲインを再投資することで複利効果が生じ、いっそう利益が伸びます。

インカムゲインを再投資した場合、期間が長ければ長いほど累計投資額が積み上がります。

特徴3:キャピタルゲインと比較して収益のボラティリティが低い

身近なインカムゲインの例に、銀行預金の利子や投資信託で得られる分配金が挙げられます。半年に1回など、 定期的に利息が支払われるため、収益のボラティリティ(変動の激しさ)は低いといえます。

同じように、債券の利息も、発行時の金利水準や発行体の信用力に応じて決められた利率をもとに、利息を定期的に受け取れます。

このように、キャピタルゲインと比較するとインカムゲインは収益のボラティリティが低いといえます。

キャピタルゲインとインカムゲイン、どちらを重視するかは投資の目的しだい

キャピタルゲインとインカムゲインのそれぞれの特徴についてみてきましたが、投資対象を選ぶ時にはどのようなポイントがあるのでしょうか。

ここまで説明してきた通り、キャピタルゲインとインカムゲインは利益の種類のことですので、1つの投資商品であっても、キャピタルゲイン・インカムゲインの両方を得ることができます。

ここでは、投資先を選ぶ際に「キャピタルゲインを重視するのか、インカムゲインを重視するのか」といった視点で解説していきます。

短期間で大きな収益を上げたい人

投資において、ある程度のリスクを負ったとしても、大きな利益を得たい方は、キャピタルゲイン重視の投資をおすすめします。

キャピタルゲインは、購入時と売却時の差額による利益ですので、値上がりが期待できる投資対象を見つけて投資を行うことが重要です。

しかし、投資にはリスクがあり、損失が発生する可能性や、短期間に大きなリターンを得ようとすれば同じように短期間に大きな損失を被る可能性も高くなるため注意しましょう。

安定的に資産運用したい人

比較的小さなリスクで、安定的に資産運用したい方には、インカムゲインを重視した投資をおすすめします。インカムゲインは、資産を保有している期間、継続的に受け取れますので、長期保有を前提に運用を行ってください。

キャピタルゲイン・インカムゲインの性質を理解し、自分に合った投資手法を見つけよう

投資から得られる利益には、キャピタルゲインとインカムゲインの2種類あることをお分かりいただけたでしょうか。

ある程度のリスクは許容し、比較的短期間で大きな利益を期待するのであれば、キャピタルゲインを重視し、長期間にわたって安定した利益を得たいのであれば、インカムゲインを重視するとよいでしょう。

ご自身の投資目的やリスク許容度に応じて、キャピタルゲインを重視するのか、インカムゲインを重視するのかを決め、最適な投資スタイルを選択しましょう。

M&Aに関するご相談

textsms

ご相談はこちらから

remove close
keyboard_arrow_up