ウォンテッドリー創業者・仲暁子氏の功績
公開日:2021年11月26日 最終更新日:2022年11月22日

ウォンテッドリー株式会社の手がけるWantedly visitでは、これまでフォーマルだった就職の形をよりカジュアルな出会いの場へと変えました。
本記事では、ウォンテッドリーの創業者、仲暁子氏を取り上げてその経歴や理念を詳しく解説します。仲暁子氏は女性起業家のロールモデルとして紹介されることもあるため、「ウォンテッドリーについて知りたい」という方だけでなく、「女性経営者のロールモデルを詳しく知りたい」方にもおすすめの記事です。
目次
ウォンテッドリー創業者・仲暁子氏の功績
国内初のビジネスSNSで上場を果たしたウォンテッドリーは現在東証マザーズに上場している企業です。
ウォンテッドリーは2017年の時点では売上13億円ほどの企業でしたが、2021年には売上36億円とその事業をスケールしています。2021年の従業員数は124人の中規模企業ですが、特徴的なのはその平均年齢です。
従業員の平均年齢はなんと28.3歳と若い社員が揃っており、活気の溢れる話題の会社なのです。
ウォンテッドリーは「想い」を重視したマッチングプラットフォームを提供しており、知名度がない企業であってもベンチャーマインドが高い学生を獲得できるサービスを提供しています。
出典:PERFORMANCE(業績ハイライト)|ウォンテッドリー株式会社
ウォンテッドリー設立までの歩み
ウォンテッドリー創業者の仲暁子氏は現在37歳です。
仲暁子氏は高校在学中に、ニュージーランドへ留学しました。留学先で知ったのは「世の中は自分が思うよりも広く、そしていろんな考え方がある」ということでした。
その後は京都大学に進学し、在学中にはホームページ制作や新規事業の検討をしましたが、形にならずに終わっています。「起業することが目的になってしまっていた」と仲暁子氏は当時の自分を振り返ります。
大学教育を終えた後は、フリーランスなどの生き方も検討しますが、最終的には職歴偏差値が高い企業を選んでしまったと仲暁子氏は語っています。晴れてゴールドマンサックス証券に入社しますが、そこで知ったのは会社が大きくなればなるほど各部署の仕事と裁量は小さくなっていくということでした。
「一度きりの人生なら思い切って面白いことをしたい」と考えた仲暁子氏は、漫画家を目指します。しかし、漫画家として成功したわけではありません。その後はFacebookjapanへ転職、そして現在はウォンテッドリーの創業者と波乱の人生を歩んでいます。
ウォンテッドリー設立
ウォンテッドリー設立に大きく関わった出来事は、Facebook japanへの入社です。
漫画家を目指していた際に、あるITカンファレンスに情報収集のために出席した仲暁子氏はFacebook代表の児玉太郎氏に出会います。そこで勧誘を受けた仲暁子氏は2010年に同社へ入社しました。
急成長の企業カルチャーに触れる中で、ベンチャー企業の熱気に自身の起業家としての血を刺激され、仲暁子氏は独立します。
独立し立ち上げたのは、実名のQ&Aサイトでした。Q&Aの幅が広すぎて、当初は「何を質問すればいいかわからない」という声が多数だったのですが、その後「人に関する質問」だけに絞ることで質問は次第に増えていきました。
実はこのサイトがウォンテッドリーの前身です。Q&Aサイトで「こんな人を探しています」という質問が増えていき、それがウォンテッドリーという人と組織を繋ぐプラットフォームになったのです。
ウォンテッドリー設立後の功績、エピソード、苦労したこと
ウォンテッドリー設立後は順調にその売上を伸ばしていますが、仲暁子氏の成功までの道のりは長く苦しいものでした。
仲暁子氏はウォンテッドリーを設立する前にも、大学在学中に起業を経験しています。その事業は空中分解し、結局成功はしませんでした。その後も漫画家を目指したものの、チャレンジに失敗するなどの経験をしています。
過去にそうした失敗があっても起業という道を選んだのは、仲暁子氏の「ココロオドルひとを増やす」という理念があるからでしょう。どれだけ失敗しても、自分にとってココロオドル仕事を続けることで、仲暁子氏は挑戦を繰り返してこれたのです。
ウォンテッドリー設立後は順調に会員数を増やし、利用者の数は2021年には300万人超と伸び続けています。好きを仕事にしたからこそ、後悔せずに挑戦できるのだと仲暁子氏は私たちに教えてくれます。
仲暁子氏とウォンテッドリーの現在と未来について
仲暁子氏は「ココロオドルひとを増やす」ことをミッションとして掲げています。
法人向けの提供サービスとしては、企業向けに従量課金のエンゲージメント調査サービスを進め、マッチングだけでなく、そのエンゲージサポートまでに対応できるビジネスモデルを検討しています。
また、個人向けに対しては引き続き、wantedly peopleとwantedly visitを提供することを中期経営計画で掲げています。
ウォンテッドリーの調査によれば、ウォンテッドリーの所属する市場は約1兆円の市場規模があるため、今後も成長は可能だと説明しています。
ただし、仲暁子氏の理念通り、当面はマネタイズを優先するのではなく、ウォンテッドリーのプロフィールを使った付加価値提供を優先すると発表しています。
今後も、人々が仕事に夢中になることができるユニークなサービスの提供は続きそうです。
仲暁子氏のプロフィール
仲暁子氏のプロフィールは以下の通りです。
- 生年月日:1984年10月12日
- 出身地:千葉県
- 最終学歴:京都大学
- 経歴:京都大学卒業後、ゴールドマンサックス証券を経て、その後は漫画家として活動。ITカンファレンスがきっかけでfacebookjapanへ入社し、半年後に現ウォンテッドリーを設立。
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