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ニューラルポケット社長・重松路威氏の功績


公開日:2021年11月30日  最終更新日:2022年11月22日

本記事では、アジア発グローバルAIカンパニー・ニューラルポケット株式会社の創業者・社長である重松路威氏の功績について紹介しています。大学院卒業後から、どのようにしてニューラルポケットを築き上げ、東証マザーズに上場を果たしたのかを紹介します。

ニューラルポケット創業者の重松路威氏は、東京大学工学部卒業後、東京大学大学院修士課程へと進学しました。

大学院卒業後、2006年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、2016年には同社のパートナーに就任します。2018年1月には、AIを活用したファッションコーディネート解析技術やECモールを展開するファッションポケット、後のニューラルポケットを設立。

2019年には、ファッション領域に特化したサービスから、社会課題解決のためのAI活用へと事業拡大を目指し、社名をニューラルポケットに改名。さらに創業からわずか2年7カ月の2020年8月には東証マザーズに上場を果たしました。

ニューラルポケット設立までの歩み

ニューラルポケット創業者の重松路威氏は東京大学工学部を卒業後、2006年には米のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、東京支店勤務となります。

その後、独フランクフルト支社、米シカゴ支社勤務を経験し、2016年には同社の共同経営者であるパートナーに就任しました。

そして、ファッション領域に最先端科学を活用し、ファッションやライフスタイルに革新をもたらしたいと2018年1月にファッションポケット(後のニューマルポケット)を設立しました。

ファッションポケットは、AIを活用したファッションコーディネート解析技術を活用した商品企画サービス『AI MD』や、トレンドの予測などのサービスを展開していました。

マッキンゼー時代、さまざまな産業におけるAIやIoT活用を支援してきた重松氏は、AI活用で人々のライフスタイル改善に寄与したいと考え、生活必需品であり、暮らしを彩るファッション分野を選んで起業を決めたそうです。

その後、重松氏は「ファッション領域に特化したサービスから、社会課題解決のためのAI実用化へとサービス拡大を目指したい」と、2019年にニューラルポケットに社名を改名しました。

参照:重松路威・略歴|ニューラルポケット株式会社

ニューラルポケット設立

ファッションポケットは、創業してからも複数回資金調達を実施し、2019年3月には総額6億円の資金を調達しました。そして、ファッション領域を超えた事業拡大に着手するべく、社名をニューラルポケットに変更します。

「AI領域は今後10年で世界の勢力図が決まる」と感じていた重松氏は、2020年4月にはシンガポールに支店を設置。

また、競争環境下にあるAI領域で成功を収めるためには、上場が不可欠であると重松氏は考え、ニューラルポケットは2020年8月、創業からわずか2年7カ月という短い期間でのスピード上場を果たしました。

そして現在、重松氏は「AIエンジニアリングで未来の社会を形にする」ことをミッションとして掲げ、AIの汎用型技術をさまざまな社会問題解決に活用する取り組みを進めています。

インフラ企業やデベロッパー、鉄道事業者、自治体や官公庁をはじめとする道路インフラやモビリティサービス構築に向け、技術開発を展開し、アジア発のグローバルAIカンパニーを目指して挑戦を続けているのです。

ニューラルポケット設立後の功績

ニューラルポケットは開発技術を大手企業からの依頼で行うのではなく、ニッチな技術活用場所を自分たちで見つけて、ニーズを生み出すビジネスモデルを展開しています。

2020年には、その確かな技術力と事業展開力が評価され、EY新日本有限責任監査法人が企画する日本中のスタートアップ企業から今後さらなる成長が期待できる企業を表彰する『EY Innovative Startup 2020』に選出されました。

重松氏はニューラルポケットオリジナルの画像解析AIソリューションを開発・保有することが必要であるとの考えがあります。

その独自性を強めるべく、現在は「人流・防犯」「駐車場・モビリティ」「サイネージ広告」「在宅勤務支援」「ファッショントレンド解析」の5領域を重点事業と位置づけています。

いずれの領域においても、ニューラルポケットではAI解析の結果として得られたビッグデータを解析し、人の属性情報や空間情報を可視化・定量化することで、付加価値あるサービス提供や、新規サービス構築を実現してきました。

出典:Service|ニューラルポケット株式会社

出典:EY Innovative Startup 2020|EY新日本有限責任監査法人

重松路威氏とニューラルポケットの現在と未来

クラウドAIからエッジAIへのシフトが進んでいる今、小容量ICチップに搭載可能なAIソフトウェアを開発できる最先端技術力は、ニューラルポケットの武器といえるでしょう。

ニューラルポケットの決算資料では、2018年から2025年にかけて、クラウドマーケットは1.5倍ほどの成長が予測されるのに対し、エッジマーケットはおよそ40倍ほどの成長が見込まれるとされています。

ニューラルポケットのAIをスマートフォンやサイネージなどのエッジ(端末)に搭載したことで、コストや消費電力を抑えるだけでなく、顔などのプライバシー情報を含んだ情報をサーバーに送らずに端末内で処理を完結することも可能としたのです。

アジアが成長源といわれているスマートシティ市場において「世界的に見ても、エッジAI技術に関する競合企業は中国の数社のみ」と重松氏は語り、今が勝負のときであると位置づけています。

出典:Technology|ニューラルポケット株式会社

重松路威氏のプロフィール

重松路威氏のプロフィールは以下の通りです。

  • 生年月日:1980年8月23日生まれ
  • 最終学歴:東京大学大学院修士課程修了
  • 経歴:2006年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社、2016年に同社のパートナーに就任。2018年1月には、AIを活用したECモールを展開するファッションポケットを設立し、代表取締役社長に就任。現在に至る。ファッションポケットは2019年に社名をニューラルポケットに改名。2021年1月より、東京大学大学院工学系研究科工学部アドバイザリボードメンバー。

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