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「PBR」と「PER」とは?株価の妥当性を判断するための2つの指標を紹介


公開日:2022年1月20日  最終更新日:2022年11月18日

株価の妥当性を判断するための代表的な指標とも言われるPBRとPERですが、あまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、PBRとPERについて紹介します。

「PBR」と「PER」とは?株価の妥当性を判断するための2つの指標を紹介

PBRとPERをご存知でしょうか。株式を購入する際、現在の株価が妥当かどうか判断するための指標として利用するのが一般的ですが、M&Aを考えている方にも参考となる指標です。この記事では2つの指標の意味と目安について紹介します。

なお、PBRとPERは主に上場企業への投資の際に用いられますが、M&AにおいてはEV/EBITDA倍率も大事な指標になりますので、そちらも忘れずにチェックして下さい。

PBRとPERは企業の業績から株価の妥当性を判断する指標

PBRとは、Price Book Ratioの略称です。日本語に訳すと株価純資産倍率となり、企業の純資産から株価の妥当性を判断する指標して用いられます。

一方でPERとは、Price Earning Ratioの略称です。日本語に訳すと株価収益率となり、企業の利益から株価の妥当性を判断する指標として用いられます。

PBR とは

PBRは、株価が1株当たりの企業の純資産(BPS:Book-value Per Share)の何倍まで買われているかを意味します。算出する計算式は、株価÷1株当たりの純資産となります。

1:PBRから分かること

PBRにより、企業が解散した時に株主に戻ってくる金額(解散価値といいます)が、現在の株価より高いのか低いのかを判断可能です。

なお、PBR=1倍が株価の底値の基準とされてきましたが、最近では1倍割れの状態が長期的に続いている銘柄も珍しくありません。そのため、絶対的な判断基準ではない点は注意が必要です。

2:PBRが1倍を下回っているか上回っているかで判断する

PBRが1倍を下回っている場合には、解散価値が現在の株価より高いということになりますので、現在の株価は割安な可能性があると判断できます。一方で、PBRが1倍を上回っている場合には、解散価値が現在の株価より低いということになり、現在の株価は割高であると判断できます。

ここで具体例を挙げて考えてみます。

まず、PBRが1倍を下回る場合です。現在の株価が100円、1株当たり純資産が125円の場合、PBRは100÷125=0.8倍となります。この場合、株を100円で買うと企業が解散した時には125円が戻ってくるので、現在の株価は割安な可能性があるといえます。

次に、PBRが1倍を上回る場合です。現在の株価が120円、1株当たり純資産が100円の場合、PBRは120÷100=1.2倍となります。この場合、株を120円で買ったとしても企業が解散した時には100円しか戻ってきませんので、現在の株価は割高な可能性があるといえます。

3:新興企業の株価を判断する際は注意が必要

このように、PBRは1倍が目安になりますが、必ずしも絶対的なものではありません。会社の業種や、会社の成長段階により差が出てきます。

一例として、創業から間もない企業はPBRが高くなる傾向があります。なぜなら、創業間もない企業は借入が多くなることが多々あり、これにより負債比率が高まり、相対的に純資産比率が低くなる傾向にあるからです。

よって、創業間もない企業はPBRが高くとも株価が割高とは必ずしも言い切れませんので、他の指標も見ることが必要です。

PERとは

PERは、株価が1株当たりの企業の純利益(EPS:Earnings Per Share)の何倍まで買われているかを意味します。算出する計算式は、株価÷1株当たりの純利益となります。なお、この場合の1株当たりの純利益は実績値より予測値を利用するのが一般的です。

また、すでに述べましたが、M&AにおいてはPERだけでなくEV/EBITDA倍率も大事な指標になりますので、忘れずにチェックされることをお勧めします。

1:PERから分かること

PERにより、現在の株価が企業の純利益に対して割高か割安かの判断が可能です。PERが高い場合は、株価が割高で投資家から人気のある銘柄ともいえます。PERが低い場合には、株価が割安な可能性がある分、投資対象の候補に適しているともいえます。

2:PERの目安は業種によって異なる

PERには、PBRの1倍のような何倍以下が割安で何倍以上が割高という基準はありません。一例では、ある企業のPERが10倍だったとして、競合他社も同程度のPERであればこれだけでは高いとも低いとも判断できません。

PERが適切な水準かどうかは、その業界の水準、他の企業の価値と比較して判断をしなければなりません。ただ、一般的には30~40倍の範囲内であればその株式は適正と言われています。これを上回れば割高、下回れば割安というのが大まかな目安と考えましょう。

PBRを見る際のポイント

PBRは、割安株を見つけるために必要な指標ではあるものの、注意すべき点もいくつかありますので覚えておくとよいでしょう。

まず、算定に純資産が用いられるため、短期的な株価変動を反映したものではない点が挙げられます。純資産の数値は、企業が決算を行う四半期(3か月)ごとにのみ算出されるものです。そのため、それより短い短期の投資を行う際の指標としては必ずしも適当とは言い切れません。

次に、PBRが低い株式は割安な可能性があるものの、割安であるということはその企業に何らかのリスクが潜んでいる可能性もあります。売上高や利益が伸び悩んでいる、事業上で大きなリスクを抱えている、上場廃止となる可能性がある等、このようなリスクがないか、投資する前にPBR以外の指標も把握しよく見極めをしておきましょう。

その他にも、IT系やバイオ系等の企業に多い小型の成長株は、純資産が相対的に低いことが多く、PBRの数値が大きく変動する傾向にあります。加えて、売上高の増加や事業の成長性といった要素はPBRには反映されませんので、このような成長株へ投資する際の指標には向いていない面もあることは覚えておくことをお勧めします。

まとめ

PBRとPERは、どちらも株価が割高であるか割安であるかその判断をするための指標です。

しかし両者で異なるのは、その基準がPBRでは純資産であり、PERでは純利益であるという点です。よって、PBRは企業が保有する純資産に対して株価が割高か割安かを表していて、PERは企業が生む利益に対して株価が割高か割安かを表しています。

PBRは、短期投資の目安としては適さない点、企業の成長性が反映されない点は要注意です。しかし、割安株を見つける際には役に立つ指標であることは間違いありません。

PBRとPERのどちらも便利な指標ですが、絶対的な基準ではありません。株式投資を行う方は、他の指標も参考にしつつ上手く使い分けていきましょう。

そしてM&Aを考えている方は、これまではPBRとPERについて勉強する必要性が感じられなかったかもしれませんが、M&Aにも参考になる指標です。そのため、これからはPBRとPERも活用されることをおすすめします。

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